毛足が短い犬
トリミングがいらない犬種と聞いてまず想像できるのが、毛足が短い犬種ではないでしょうか。毛足が短い犬は、そもそも被毛がカットするほど長くなりませんから、トリミングは必要ありません。多くのトリミングサロンでは、カットを含むコースと、シャンプーとベーシックケアのみのコースを設けていますが、これらの犬種はトリミングサロンに行ったとしても、シャンプーコースで事足ります。
フレンチブルドッグ
フレンチブルドックやパグなどは、身体を触ってもほとんどフワフワの毛を感じないくらい、被毛が短くなっています。そのため、おうちでのシャンプーやお手入れを嫌がらなければ、わざわざサロンに行く必要はありません。ブラッシングすらもいらないほどです。ただし、被毛が短いからといって、抜け毛が少ないわけではないので要注意です。
ダブルコートの犬
犬には、大きく分けて、シングルコートとダブルコートの2種類があります。シングルコートとは、全ての被毛が同じ長さで、放っておくと被毛がどんどん長くなるため、定期的にカットしなくてはなりません。一方、ダブルコートは、長いオーバーコートの下に短いアンダーコートが生えた二層構造となっており、被毛はある程度の長さまでしかならないので、カットの必要はありません。
ただし、ダブルコートの犬はトリミングが不要な一方で、定期的なブラッシングが必須となります。また、換毛期の抜け毛が多いことでも有名ですから、日々のこまめなケアは覚悟しなければなりません。
柴犬
柴犬や甲斐犬などの日本犬は、ダブルコートであるうえ、被毛があまり長くありませんから、大がかりなカットは不要です。足裏などはあまり毛が伸びすぎると滑りやすくなったりするので、いわゆる足裏カットは行ったほうが良いでしょう。
ポメラニアン
ポメラニアンにトリミングが不要というと、驚く方も多いかもしれません。確かに、ポメラニアンにはライオンスタイルや柴犬スタイルなど、さまざまなカットスタイルが存在し、トリミングを楽しんでいる飼い主さんも少なくありません。ですが、ポメラニアンもダブルコートの犬種のため、基本的にはトリミングやカットは不要です。トリミングは飼い主さんの趣味の範疇といえるでしょう。
スムースコートの犬
1つの犬種の中でも、被毛の長いタイプと短いタイプの2つのタイプを持つ犬種があります。被毛が長いタイプはロングコートと呼ばれ、短いタイプはスムースコートと呼ばれます。スムースコートに分類されるわんこは被毛が短いので、やはりトリミングは不可欠ではありません。
チワワ
日本国内のチワワ人気に拍車をかけるきっかけとなった、某消費者金融のCMに登場していたチワワがロングコートだったため、チワワといえばロングコートというイメージが強いかもしれませんが、チワワにもスムースコートが存在します。スムースコートの方がより原種に近いと言われています。
ミニチュア・ダックスフンド
ダックスフンドもロングコートのイメージが強いかもしれませんが、実は、ロングコートの他にスムースコート、ワイヤーコートの3種類のタイプがあります。ロングコートとワイヤーコートはトリミングなどのこまめな手入れが必要ですが、スムースコートであれば、それらの手間は不要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?トリミングが不要であれば、コストの面でも時間の面でも助かりますよね。ですが、トリミング不要だからといって、お世話をサボッていいわけではありません。カットは必要なくても、爪切りや肛門腺しぼり、耳掃除などのケアは当然必要になってきます。お手入れを自分でするのであれば、お手入れを通して愛犬との絆をより深めたいものですね。