アーフェンピンシャーの性格
アーフェンピンシャーは普段は物静かで飼い主に忠実で愛情深いです。しかし敵と思った相手には激しく吠え立てる勇敢さも持ち合わせています。
アーフェンピンシャーは、小型犬の中でもパワフルで、頑固でやんちゃな面もあるので、しっかりとしつける必要があります。また、極めて陽気、遊び好きで「玩具を必要とする愛玩犬」とも称されています。
アーフェンピンシャーを飼うには、犬にずっと側で穏やかにいて欲しいと思っている方より、犬と一緒に遊ぶことが大好きな方のほうが、向いていると思います。
アーフェンピンシャーは追いかけるのが好きなので、フリスビーやボール遊びをしてあげると喜びます。寂しがり屋なのでスキンシップ不足により、ストレスの溜まらないようにしてあげましょう。
アーフェンピンシャーの特徴
アーフェンピンシャーの体型
- 体高25~30cm
- 体重4~6kg
アーフェンピンシャーは、作業犬としてのテリアを小型化した犬ですが、体は華奢というわけではなく、ネズミ狩りをしていたのでタフな体型をしています。スリムでコンパクトなため、アーフェンピンシャーは貴婦人のお膝に乗って可愛がられていました。
アーフェンピンシャーの被毛
アーフェンピンシャーの被毛は硬く、もじゃもじゃで、艶のない針金状の剛毛です。この被毛が害虫や厳しい外部環境から体を守る役割を果たしています。披毛は3cmほどの長さですが、顔回りや胸等は少々長めです。
アーフェンピンシャーのお手入れはあまり手がかからず、1週間に2~3回程度のブラッシングと、3~4ヶ月に1回程度のトリミングで十分です。
アーフェンピンシャーの毛色のバリエーション
- ブラック
- シルバー
- グレー
- ブラックタン
- レッド
アーフェンピンシャーの毛色は、一般的にブラックが多いですが、他にもシルバー、グレー、ブラックタン、茶褐色からオレンジまでのレッドがあります。アーフェンピンシャーの胸のポイントは、白く小さいものは許されますが、大きなホワイトパッチは失格です。
アーフェンピンシャーの体の特徴
アーフェンピンシャーの特徴は、何と言ってもマズルの短いサルのような顔で、一度見たら忘れられないくらい印象的です。ドイツ語で「アーフェン」はサル、「ピンシャー」はテリアを意味します。
アーフェンピンシャーは剛毛で、顔の周りが毛深く、口吻の上下には長い髭があり、黒いアイラインと大きく鋭い目をしています。もともとアーフェンピンシャーは、断耳、断尾されるのが普通でしたが、断耳されない犬も増えているそうです。
アーフェンピンシャーの呼び方
上記の特徴からアーフェンピンシャーは、モンキードッグ、モンキー・テリア、ブラック・テリアと呼ばれます。また、別名「アッフェンピンシャー」と呼ばれることもあります。
アーフェンピンシャーの価格
アーフェンピンシャーは大変珍しい犬種で、日本のペットショップで見かけることは、ほとんどないと思いますが、販売された場合、アーフェンピンシャーの子犬の価格相場は、350000円以上になるでしょう。
アーフェンピンシャーの寿命
アーフェンピンシャーの寿命は12~14歳です。
アーフェンピンシャーの病気
遺伝性の病気は特にありませんが、年を重ねるにつれて膝の関節や内臓、心臓機能には注意が必要です。
またアーフェンピンシャーは、小型犬に多い泉門開存になる場合もあるので、頭部への大きなショックを与えないように室内で飼う場合は家具などに頭をぶつけないように気をつけましょう。アーフェンピンシャーの膝の関節を守るために、床には犬が滑りにくいマットを敷くなどの工夫があると良いです。
アーフェンピンシャーのしつけ
きちんとしつけなければ、アーフェンピンシャーは吠え癖のつきやすい犬種であるという事を頭に入れて置くことも大事です。日本では大変希少でなかなか見ることができないのが残念ですが、アーフェンピンシャーは機会があれば飼ってみたいものです。
アーフェンピンシャーの歴史
アーフェンピンシャーはドイツ原産の非常に古い犬種です。もともとアーフェンピンシャーは、キツネやウサギなどの小害獣の駆除用に作られた猟犬でしたが、サイズが小型で愛嬌があるため、徐々に家庭内に入り、ネズミを退治する役目を与えられていたそうです。
アーフェンピンシャーは17世紀以降にヨーロッパ各国に紹介され、19世紀後半にはヨーロッパを中心に貴婦人の愛玩犬として人気を得た歴史があります。近年では、アーフェンピンシャーは北米地域で人気が高いそうです。
またアーフェンピンシャーは、ブリュッセル・グリフォンやミニチュア・シュナウザーなどに影響を与えたと言われています。
まとめ
アーフェンピンシャーはサルのような表情を持つ犬です。大きな目と長い髭がチャームポイントでとても可愛いですね。犬とたくさん遊びたい人には魅力たっぷりの犬種です。