犬の関節炎とは
犬の関節炎は高齢の犬に多くみられますが、小型犬から大型犬まで、年齢も犬種も全ての犬に起こる症状です。先天性の骨関節の病気でない場合は、激しい運動や肥満、老化などが原因と言われています。犬の関節炎の症状には以下のようなものがあります。
- 以前より動かなくなる
- 歩くのが遅くなる
- 段差のあるところの上り下りができなくなる
- 足をひきずる
- 地面から足をあげる
- 触られるのを嫌がる
日ごろから上記ような症状が無いか、よく愛犬の動きをチェックしておきましょう。
犬が関節炎になってしまったら
動物病院では触診やX線検査を行ないながら診断するのが一般的で、抗炎症剤や痛み止めなど服用させたり、運動の制限などをして様子を見るようです。それでも改善が見込めない場合は、関節を正常な形に整える手術を施します。
自宅でも行えるケアや予防の1つに、サプリメントを活用したり、毎日の食事から関節炎に効果的な栄養素を取り入れる方法などあります。
犬の関節炎のケアや予防に効果的な5つの栄養素と食材
1.犬の筋力アップに「たんぱく質」
- 鶏手羽
- 鶏豚軟骨
- 牛スネ肉
- 牛スジ
- カツオ
- マグロ
- イワシ
- 鮭 など
2.犬の骨と筋肉を強化する「ビタミンC」
- 小松菜
- 大根
- さつまいも
- じゃがいも
- かぼちゃ
- ブロッコリー
- パプリカ
- ピーマン など
3.犬の骨をしっかり形成させる「カルシウム」
- さくらえび
- 煮干し
- 納豆
- 豆腐
- ひじき
- わかめ
- 昆布
- チーズ など
4.犬の関節の働きを助ける「コンドロイチン」
- 鶏の皮
- 手羽
- 軟骨
- ヒラメ
- のり
- 納豆
- オクラ
- 海藻類 など
5.軟骨の修復には「グルコサミン」
- 納豆
- 山芋
- めかぶ
- きのこ類
- オクラ
- 干しエビ など
犬の関節炎に良い簡単レシピ2選
「穀物:肉/魚:野菜」が「1:1:1」の割合になるようにします。
肉・魚などのたんぱく質の量は健康な成犬であれば、体重×30gを上限までといわれていますが、それでは多すぎるという考えもあるようです。
例えば、体重4キロの犬であれば、4×30=120gが上限ですので、半量の60gから上限120gの間を1日の量で考えるとよいでしょう。(心配な方は獣医師に相談しましょう)
納豆入り鮭チャーハン
材料
- ごはん
- 鮭
- 山芋
- 小松菜
- ピーマン
- 納豆
作り方
2.鍋にごま油を熱し、鮭に火が通り始めたら納豆を加え炒めます。
3.カットした野菜、ご飯も加えさらに炒めお皿に盛りつけます。
鮭のたんぱく質と納豆のネバネバ効果が筋力をアップさせてくれます。納豆が好きなわんちゃんには、炒めずに最後にトッピングして、火を通さずあげても良いでしょう。
鶏軟骨または鶏手羽で作る雑炊
材料
- ごはん
- 鶏軟骨または鶏手羽
- だいこん
- ブロッコリー
- なめこ
- 人参
- パプリカ
- 刻みのり
作り方
2.鍋にお肉を入れかぶるくらいの水をいれアクをとりながら15分くらい火にかけます。
3.野菜とご飯を加え、火が通ったらお皿に盛りつけ、最後に刻みのりをトッピングします。
ひと肌に冷ましてから愛犬に食べさせましょう。刻みのりには関節サポートのコンドロイチンが含まれています。お野菜は愛犬が食べなれているものを使っても良いですね!
骨付きの鶏肉を常食にしたら、サプリ無しで元気一杯に走り回るようになったというワンちゃんもいるそうです。
その他の犬の関節の炎症を抑えるのに役立つもの
オメガ3脂肪酸は、体内では生成することができず、植物から摂取する必要のある脂肪酸の1つですが、関節への負担を減らすことでも注目されています。DHAやEPAを含む青魚や亜麻仁オイルから摂取できるため、フードに少量の亜麻仁オイルをトッピングするとか、サプリメントを利用するのもおすすめです。
まとめ
たんぱく質、ビタミンC、カルシウムは、日ごろの手作り食から摂り入れやすいですが、コンドロイチンやグルコサミンは犬用サプリメントも出ているので、併用してみるのもよいでしょう。適度の運動や毎日の食事から、愛犬の関節を丈夫にするような予防を心がけてみて下さい。