子犬のワクチン接種とは?副作用や種類、スケジュールについて

子犬のワクチン接種とは?副作用や種類、スケジュールについて

子犬を飼ったら必ず行うワクチン接種。初めてだとどのようなスケジュールで何を接種すればいいのかわかりませんよね。そんな悩みを解決するために今回は、子犬のワクチン接種の基本をご紹介します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

犬のワクチン接種とは?

注射器と薬液

犬のワクチンについてはご存知ですか?
ワクチンとは感染症や伝染病を予防する薬液のことです。細菌やウイルスの一部の毒性を弱めて、体内に入れ、感染しないように免疫を作ることができます。ワクチンを接種すると、実際に病気にかからなくても免疫がつき、発症を予防したり、症状を軽く済ませることができます。
ワクチンで予防できる病気の中には以下のものがあります。

  • ジステンパーウイルス感染症
  • パルボウイルス感染症
  • コロナウイルス感染症
  • パラインフルエンザウイルス感染症
  • レプトスピラ感染症
  • 狂犬病 など

ワクチンを接種することで愛犬の命を守ることができ、人間への感染を防ぐこともできます。

副作用はないの?

横たわる子犬

病気から身を守るために打つワクチンですが、副作用が生じる場合もあります。
軽度なものであれば、発熱や食欲低下などの症状が1~2日後に出てきます。
中度~重度では、じんましんや激しい痛み、顔の腫れなどが見られます。
最も注意が必要な重度の症状として、アナフィラキシーショックというものがあります。呼吸困難や嘔吐、血圧低下、失禁、痙攣などを起こすことがあり、すぐに治療を施さないと手遅れになってしまいます。
副作用の発生率はとても低いのですが万が一ということもありますので、ワクチン接種後は愛犬の様子をしっかりみておきましょう。
接種後15~30分程度は、病院内や病院の近くで待機しておくことをおすすめします。
一度でも副作用が出たものは、メモなどをして記録しておきましょう。

副作用の原因

注射液の中に含まれているのは病原体、防腐剤、免疫賦活剤(アジュバント)などです。(生ワクチンなどアジュバンドが含まれていないものもあります)
アジュバントは長い時間病原体を体内に留めることができ、それによって十分に抗体を作らせることができます。
しかし、アジュバントとして使用される物質はアルミニウムやホルムアルデヒドで、それらが犬の体質に合わない場合に副作用を起こしてしまいます。
アジュバントなしのワクチンは現在はないため、様子をみて対処するしかありません。

ワクチンの種類

注射を打たれる子犬

大きくわけて混合ワクチンと狂犬病ワクチンの2種類があります。

混合ワクチン

混合ワクチンには種類があり、2種や3種といった少ないものから、11種と多いものまで様々です。
5種混合ワクチンなら「ジステンパーウイルス感染症」「犬伝染性肝炎」「犬アデノウイルス2型感染症」「パルボウイルス感染症」「パラインフルエンザウイルス感染症」を防ぐことができます。
6種なら5種のものに「コロナウイルス感染症」が追加されます。
8種であれば「犬レプトスピラ感染症」が追加されます。
一般的な混合ワクチンは、6種、9種だといわれています。
どの種類のワクチンを接種するのかは獣医さんと相談してみましょう。

狂犬病ワクチン

その名の通り、狂犬病を予防するためのワクチンです。
日本では狂犬病予防法というものがあり、飼い犬には年に1回のワクチン接種が義務付けられています。
狂犬病は犬だけの病気ではなく、人にも感染します。一度狂犬病を発症してしまうと有効な治療法はなく、ほぼ100%死に至るという恐ろしい病気です。
その狂犬病を防ぐためにも、必ず狂犬病ワクチンを接種するようにしましょう。

子犬のワクチン接種のスケジュール

母犬と子犬たち

生後4週目 糞便検査、寄生虫等が確認された場合には駆虫を行います。
生後2ヶ月目 1回目の混合ワクチン接種
生後3ヶ月目 2回目の混合ワクチン接種
生後91日目~ 狂犬病予防ワクチン接種
※ただし混合ワクチンとの同時接種は禁止されていますので獣医さんと相談してください。
生後4~5ヶ月目 3回目の混合ワクチン接種
生後1年目~ 年に1回の混合ワクチン接種、狂犬病ワクチン接種

値段は以下のようになっています。

  • 5~6種混合ワクチン:5,000~7,500円
  • 8~11種混合ワクチン:5,000~10,000円

犬の場合、年に1回のワクチン接種が推奨されています。

しかし、必ずしもこのスケジュール通りにワクチンを打つわけではありません。
早いうちに母犬から離されてしまった子犬なら、免疫力が弱く病気にかかりやすいかもしれません。その場合は、通常のスケジュールよりも早めにワクチンを打つこともあります。
また、寄生虫やノミやダニに寄生されていた場合は、それらを駆除してからの摂取となるので通常のスケジュールから少しずれることもあります。
犬の体調や状況に合わせてスケジュールを調整してください。

3回目のワクチン接種が終われば、いよいよお散歩デビューです!

まとめ

注射とフレンチブルドッグ

全ての子犬に合うワクチンは未だに開発されておらず、副作用の可能性もゼロではありません。しかし限りなく低いことは確かです。
ワクチンを接種せずに病気になるリスクを背負わせるのも可哀想ですよね。ワクチンを接種して、犬も人間も健康に過ごせることが一番です。
かかりつけの獣医さんとしっかり相談をして、どのワクチンをどのようなスケジュールで打つかを確認しましょう!

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    20代 女性 匿名

    子犬のワクチン。
    わたしの犬は3回目はやってません。
    2回目と狂犬病ワクチンが終わったらすぐ散歩可能です。
    3回目終了後から散歩デビューでは遅すぎると思います。
    一回目のワクチン時期によって2回目までか3回目までやるかは獣医師や地域により様々です✨
  • 投稿者

    50代以上 男性 匿名

    アルミニウムは認知症の原因の一つという説があるし、ホルムアルデヒドは発がん性がありますよね。
    心配です。
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