愛犬にイボが見つかったらどうする?
突如として現れた謎のイボ!
それは半年前の事、事件は突然起こりました。
「ちょっと、プシュケの胸に・・・何かイボみたいなのが出来てるんだけど!」
その日は、ちょうど休日の夕方。私の家族がスキンシップを兼ねて、我が家の愛犬・ミニチュアダックスの「プシュケ」の身体をマッサージしていました。
その時、胸の辺りに“ブニッ”という違和感のある感触がしたので、慌てて彼女を仰向けにさせて見ました。
なんとそこには、大きさ「8ミリ」に及ぶ大きな「イボ」が出来ていたのです。
家族にそれを見せられた私は、思わず「イヤァ!」叫びながらヘタヘタと座り込んで、年甲斐もなく大声で泣いてしまいました(笑)
実はプシュケは、小さな頃から骨折をしたり、皮膚病になったり外耳炎になったりする、ちょっと心配をかける子。
そして大人になってからも、先天性の目の病気が発覚して視力を失ったり、2度のヘルニアを患ったりしていました。
更に、シニア期には、ついに心臓病が発病・・・そんなこんなで、とにかく他の犬の数倍ほど病院のお世話になっているんです。
お陰様で病院では診察券ナシで顔パスができます(笑)
と、そう言った経緯から、犬の病気に対して怯えまくる私は、犬にイボやシコリが出来る=怖い病気だと思い込んでいたんです。
実際に調べてみた事もありましたし。
そんな最中に愛犬のイボを発見してしまったのですから、泣いてしまったのは当然であって、決して過保護の心配性じゃないんだと思いたいです(笑)
犬のイボから考えられる病気
まず始めに
最初に言っておきたい事があります。
実はあまり知られていないのですが、犬は比較的イボやシコリが出来やすい生き物なんです。なので何も確定されていない状態で悲観的にならないで下さいね。
では犬のイボに関する主な病気を挙げていきたいと思います。
大まかに言って犬のイボは非ウイルス性とウイルス性の2種類に別れていて、一般的に非ウイルス性のものはシニアの犬に多く、逆にウイルス性のもは若いワンちゃんに多いとされています。全てが当てはまるわけではないので絶対と考えないようにしてください。
そしてウィルス性の原因は主にパピローマウイルスが要因といわれています。
犬のイボが伴う病気一覧
脂肪腫
脂肪腫は、主にお腹から胸にかけてと、脚の付け根や脇の下などの一部分に、皮膚がポコッと空気や水が入っているかのように膨らみます。
形は多くが楕円形や丸型で、感触はブニブニと柔らかい弾力があります。
特長の1つとして、数年かけてゆっくりと大きくなる場合もありますが、基本的に良性の分類に入るので、健康上での深刻な問題はありません。
ただ、ごくまれに脂肪腫が膨張しすぎたり筋肉の間に出来て歩くのに支障をきたす例もあります。
因みにプシュケのイボは、診断の結果この病名がつけられ、現在は経過観察中ですがいまのところ8ミリから増えていません!
乳頭腫
名前の通り、見た目が乳頭に似ている事から付けられた病名です。
主な症状は、乳頭状のイボが皮膚上に出来ます。
まれにカリフラワーのようなボコボコとした形になることもあります。
特に痛みなどはなく、こちらもまた良性の腫瘍なので健康上は問題はありません。
黒色腫
黒色のイボで、こちらは良性(メラノサイト-マ)と悪性(マリグナントメラノーマ)で分かれます。
具体的な色としては、まず基本的に腫瘍が茶色から緑色を帯びた黒となりますが、中には黒色腫という病名が付いているにもかかわらず色素のないものもあるそうです。
よく勘違いをされますが、腫瘍の色が濃いからといって、より悪性に近い、または悪性の度合いが高いという訳ではありません。
できやすい箇所は、口の中や眼球、皮膚の全般、まて指等にも現れます。
そして口腔や指に現れたものは悪性の可能性があるので、もし見つけたら早めに病院へ連れて行って下さい。
それに対して頭部や脚、胸からお腹にかけて、ドーム型の黒色のイボができるものは良性のタイプが多いそうです。
この医務のイボが出来やすい犬種としては、比較的黒い犬やシニアの犬、更に女の子よりも男の子の方が発症しやすく、発祥する平均の年齢は9~11歳です。
基底細胞腫瘍
皮膚の一番基底部にある細胞の腫瘍で、全体的に硬いシコリのようなもの、まれに柔らかい嚢胞状のものイボです。
症状は、腫瘍が発生した場所だけ毛が抜ける場合がありますが、悪性度は低いとされており、他の組織やリンパ腺等に転移することは無いとされています。
ただし、そのまま放っておくと、徐々にイボが深く浸透していってしまうので、主な治療としては切除してしまうことが基本とされています。
毛包腫瘍
犬の皮膚における病気の約5%を占めている病気てます。
年齢としては5歳以上から発症しやすいとされ、主に毛包上皮腫、毛母腫の2つに分けられますが、どちらの場合も良性であり、また治療法も一緒です。
なりやすい箇所は、背中に多く、犬のイボの大きさは1~20cm、よく見られる症状は、患部の脱毛および潰瘍化です。
犬の悪性のイボを見分ける方法
危ないイボは見て分かる?
犬のイボは素人から見ても、そしてベテランの獣医師さんでも初見で判断する事は難しいです。
何故ならウイルス性のイボは、癌とは関係ない皮膚病の一種なので、数週間から数か月で自然と消えていきます。
しかし似たような犬のイボでも黒色腫のような悪性か良性か判別が分かれているのは獣医による細胞の検査が必要になります。
基本的に腫瘍は痛みがありません。しかし、イボがあること事態良い事ではないと捉え、必ず受診するようにしましょう。
イボがだんだん大きくなってきたら悪性腫瘍の場合が多いので、たとえ犬が痛がっていなくても病院へ行く事をお勧めします。
犬のイボの治療法
どんな治療をするの?
当然の事ですが、ウィルス性の犬のイボと病的なイボとで治療法は異なってきます。
ウィルス性の場合
一般的にはウィルス性の犬のイボは数週間から数ヶ月に治療しなくても自分で消えてしまいますが、飼い主さんの中には“ヒマシ油”を使って治す方もいます。
ヒマシ油は犬のイボを柔らかくし、痒み等の刺激を軽減することができ、イボに直接塗ることもできます。
毎日これを続けると、約2~3週間程でだんだんと犬のイボが小さくなってくるのだそうです。
ヘタに強い薬を使うより犬の身体に優しそうですね♪ しかし、自己判断は危険ですので、必ずかかりつけの獣医師に相談してください。
腫瘍の場合
犬のイボが腫瘍と判断された場合、主に患部を手術によって摘出治療をするか、または手術は行わずに放射線治療や薬物治療することがあります。
犬のイボを見つけた時の飼い主の心構え
私たちがするべき事は?
まずは落ち着いて冷静になるのが一番です。
先程も書きましたが、犬はイボやシコリが出来やすい生き物なんです。
だから「愛犬にイボができた!悪い病気かもしれない!」とパニックにならずに、まずは病院に連れて行って獣医師さんに診断を委ねて下さい。
犬はとても賢いので飼い主さんの不安な気持ちが伝わってしまいますよ!また気持ちは分かりますが、必要以上に患部に触らないで下さい。
まとめ
犬は普段、皮膚が毛に覆われているので突如としてイボを見つけてしまう方が多いです。
その時飼い主さんは大きく別けて2パターンの反応を示すと思います。
まず1つは私のように「愛犬にイボだなんて大変だ!悪い病気かもしれない」と慌ててしまう人。
もう1つは「あらあら○○ちゃんたら一人前にイボなんて作っちゃって!」と特に気にもかけずにいる人です。
どちらが正確だと思いますか?もちろんどちらも不正解です(笑)
感情的になって病院へ駆け込むのは犬を驚かせてしまいますし、だからといって犬のイボが単なる皮膚病なのか病気なのかは素人には分からないので放置するのも危険なんです。
まずは1度病院に連絡し、獣医師さんが緊急性と判断したら連れて行くのが犬にとって一番良いのではないかと思いますよ♪
ユーザーのコメント
10代 女性 のんのん
気にしないと見過ごしてしまいそうです。
30代 女性 ミニー
もしイボを見つけたら、悪性のイボだと怖いのですぐに病院に連れて行きたいと思います。
20代 女性 すず
20代 女性 ゆり
それを発見したのが夜で、当の本犬も何も気にしていないようだったので次の日の午前中に動物病院へ行きました。
診断結果は…吸われすぎ…
元々ブリーダー引退犬で引き取った子なので、それまでたくさんの子犬たちを出産して授乳してきました。
子犬たちに吸われすぎて乳が伸びてイボのように見えてしまったようです…
診断結果を聞いて唖然としたのとなぜか恥ずかしい気持ちになりました。
私も次からは慌てずよく観察して、獣医さんと相談しようと思います。
20代 女性 TIKI
最初気づいたときは、記事の飼い主さんのように慌てて「何か悪いものかも」と思ってすぐに獣医さんに診てもらいました。その時は、注射針のようなもので中の液体らしきものを吸引して調べてもらい「脂肪腫」で、悪性ではないと言われました。特徴としては、触って丸くクルクルと動くタイプのしこりだそうです。
ただ、その他にも見つけた時は自己判断せずに1度ちゃんと診てもらうようにしました。可愛い愛犬の為にも、普段からスキンシップをして、イボやしこりがないか確認する事を習慣化したいですね。
女性 colo
単純に犬のニキビのようなものだと言われひと安心しています。シーズーはこういった小さいイボがよくできる犬種のようです。
対処法は特になく、気が付くと脂肪のようなものがにゅっと出てイボもへこみ、気が付くと治っています。
脂肪が出た穴が大きくなってしまっていると、炎症を起こしてしまうのでそうなってしまう前に消毒をしておきます。人のニキビのように、気になるからと手でそのイボをぎゅっと押してはいけません。
このニキビのようなイボは大体が首の後ろ、背中、後ろ足、辺りにできるので、常々チェックしながら様子を見ています。
そのイボの中でも気を付けなくてはならないのは、色が赤黒く変化したり、熱を持ち始めたり、急に極端に大きくなるもの、だそうです。こうなってしまうと別の病気の可能性が高いので、いつものイボだから大丈夫だと油断することはできません。
いつもと違うと思ったら、すぐに動物病院へ行き調べた方が良いです。
40代 女性 SUSU
1年ほど前から左側の口の下、顎の部分にピンクのイボのような異物を見つけました。
ライターさんと同様に、発見したときは「何これ!!」と内心、とても動揺してしまいましたが、こちらが大きな声を出したり、あからさまに心配することは愛犬にストレスがかかるため、極力、何事もないふりをしていました。
病院で診てもらったところ、カリーフラワーのようにボツボツとした形状から典型的な乳頭種だと診断されました。
良性のため心配はないが、徐々に大きくなる可能性が高いと言われました。出来た場所が口元のため、本犬が気にするようであれば手術で取ってしまうことも出来るとのことでした。
9歳とシニア期に入っていますので、麻酔のリスクもあり極力、手術は避けたいと考えています。
人間のイボにはハトムギが効果があるとされおり、調べたところ、犬にも効果があるそうです。
私の顔にも小さなイボが出来たことがあるのですが、はとむぎ化粧水を毎日、コットンパックをして半年程で小さくなってきました。愛犬にも同様の効果があるかどうかは不明ですが、現在、試しているところです。
冨澤商店のはとむぎ粉をぬるま湯で溶かしたものを食事に混ぜて与えています。
飲み初めて4ヶ月程経ちましたが、大きさの変化はありません。ただ、イボが二つに割れてしぼんできたような気がしています。
まだまだ楽観は出来ない程、小さな変化ですが、出来ることは何でもしていこうと思っています。
記事にあるヒマシ油のことは知りませんでした。はとむぎの効果に限界を感じたらヒマシ油を試してみようと思っています。
40代 女性 ミクちゃん
30代 女性 ひまわり
女性 ウーロン茶
20代 女性 ゆず
私も心配だったので一度病気で診てもらいましたが、どのイボも心配ないという診断でした。なので、愛犬に突然イボができてもそんなに心配することはないと思いますが、記事にもあったように悪性の場合も少なからずあるので、もし心配なら病院で診てもらって下さい。