NG習慣①食べ物を置きっぱなしにすること
犬に触ってほしくないものはテーブルや棚の上に置いておけば大丈夫と思われがちですが、大型犬だけでなく小型犬でも案外高いところものに手が届いてしまうということも少なくありません。高いところのものについては大型犬を飼っている人の方が気をつけているようですが、小型犬でもダイニングテーブルであれば椅子を使って、台所なのであればごみ箱や買い置きのペットボトルの段ボールなどを使ってよじ登ってしまうことも少なくありません。
食べかけのお菓子や常温保存の果物は出しっぱなしになってしまうことがあると思いますが、それらはにおいが強く下からでは見えていなくてもにおいで嗅ぎつけてしまうということもあります。普段はテーブルに登るようなようすがないとしても、留守番時などは飼い主の目がなく何をするかわからないため決して置きっぱなしにしないように注意しましょう。
また、段ボールなどに入れて床に置いておいたにんじんや大根、玉ねぎ(これは超危険です!!!)などを食べてしまっていたという事例もあるので十分注意してください。
NG習慣②窓やドアを開けておくこと
都市部などでは玄関ドアや窓を開けっぱなしにしている人はあまり多くないかもしれませんが、犬を飼い始めたら決して開けておかないように注意してください。網戸にしておく人は多いと思いますが、特に子犬などは網戸を認識できずにつっこんで突き破ってしまったり、爪を立ててビリビリに破いてしまうということを時々見聞きするので特に走り回るのが好きなパワフルなタイプや大型犬は気をつけるようにしましょう。
また、マンションや一軒家の2・3階では風通しがいいからと網戸の状態で犬を留守番させる人もいるようですが、これも落下の危険性があり非常に危険なのでやらないようにしてください。
NG習慣③人間に合わせた気温調整
犬と人間が快適だと感じる温度=適温が必ずしても同じではないため、犬に合わせた気温調整をするように気を配ってあげてください。基本的には人間の適温で十分問題ない場合が多いのですが、体温調節がうまくできない子犬や老犬、原産国が寒い地域の犬種などは特に注意が必要です。
例えばバーニーズマウンテンドッグやマラミュートなど寒冷地や山岳地帯で過ごしていた犬は暑さや湿気に極端に弱いため、人間にとっては快適な気温でも暑くてバテてしまう…ということもあります。実際これらの犬種を飼っている関東の家庭では4月から10月までは冷房を入れているといっており、人間の方が服で調節していると言っていました。もちろん地域差や個体差もあるため、必ずしも人間と違う気温調整が必要というわけではありませんが、息遣いや食欲、震えなどを観察して「愛犬にとっての適温」を知るようにしましょう。
まとめ
犬と暮らしていく上では気をつけなくてはならないことがたくさんあります。これまで犬と一緒に生活をしたことのない人にとっては少し面倒なこともあるかもしれませんが、大切な愛犬の健康、命を守るためにここで挙げたことは最低限必要なことです。犬との生活には思わぬトラブルや思いもしないびっくり事件が起こるものですが、それでも犬に危険が及ぶことのないように飼い主が最大限気を配ってあげる努力をしなくてはなりません。
思わぬトラブルや悲しい事故が起きてしまわないように、犬を飼い始めた人はもちろん長年飼っていてすっかり犬がいることに慣れてしまっている人もぜひ一度普段の習慣を見直して安全で安らげる空間を愛犬に提供してあげましょう。