犬の成長スピード
私たち人間よりも寿命が短い犬は、その成長スピードも人間よりも速く進みます。同じ時を過ごしていても、犬にとっては何倍もの速さで時が過ぎているのです。
一般的には7歳になると犬はシニア期に入るといわれています。人間とは異なり、犬種によってはその「見た目」には大きな変化を感じることはありません。
そのためこれまでと同じように接してしまうなんてこともありますが、犬も年齢によってフードや運動量、健康管理などの調整が必要です。そのため犬の成長の様子については、どの飼い主さんもしっかりと認識しておくことをすすめます。
今回はそんな犬の成長について「見た目」の変化についてご紹介します。
成長によって変化する犬の見た目
子犬から成犬、成犬から老犬となってもかわいい犬ですが、そんな犬も成長と共に見た目に変化が表れてきます。子犬の顔つきに戻ったなんていう飼い主さんもいます。
顔つき
子犬から成犬の顔つきが違うのは一目瞭然ですよね。子犬のときはまん丸だった顔つきが成長につれて細長く、凛々しくなっていきます。更に老犬になると穏やかな顔つきになる犬も多いでしょう。
歯
歯も成長に伴って大きく変わります。乳歯が生え始めるのが生後20日頃で、2ヶ月もすれば生えそろいます。その後4~5ヶ月頃に永久歯に生え変わり始め、7ヶ月頃には生えそろいます。1~2歳を過ぎれば歯の色が黄ばみ始めるなどの色の変化が見られ、歳を重ねるごとに歯石もついてきます。老犬になると歯が抜け落ちてしまう犬もいます。
口元
口元の変化ではヒゲや口周りの被毛に白髪が混じるようになります。特に黒っぽい被毛の犬の場合は白髪がよく目立つようになります。
目
目は眼球が白っぽく濁っていくことがあります。この場合、白内障や緑内障といった疾患を患っている可能性もあります。
耳
耳も歳とともに聞こえづらくなっていきます。飼い主さんが気付きづらい変化のため、今までは反応していた音に全く反応しないといった、ほとんど聞こえない状況になって気付くこともあるでしょう。
におい
体のにおいも歳とともに変わっていきます。例えば体臭や口臭が今までよりも強くなるといったことがあります。
動き
おぼつかない足取りの幼犬から、元気いっぱいに走り回る成犬の時期が過ぎると全体的な動きも鈍くなっていきます。足腰が弱まることで段差の上り下りやジャンプが難しくなっていきます。また、できたとしても体への負担が大きくなります。
大きさによる犬の成長の違い
犬はその大きさによっても成長の速度が異なります。それぞれの成長に合わせた管理が必要になるため、愛犬のサイズによっても成長スピードが異なることを覚えておきましょう。
まず、大型犬は成犬になるまでのスピードは緩やかだといわれています。最初の1年間で人間の12歳まで成長するといわれています。人間の年齢で表す場合「12+(犬の年齢-1)×7」で計算することができます。
小型犬と中型犬は成犬になるまでのスピードが速いといわれています。人間の年齢で表す場合「24+(犬の年齢-2)×4」で計算ができるのだそう。生まれてからほんの2年で人間の24歳まで成長するといわれていますが、1年に12歳ずつということではなく、その成長スピードは大型犬よりも速いのだそう。
まとめ
犬も成長に伴って見た目にもさまざまな変化が表れてきます。子犬から成犬になったときの変化はすぐに分かるものですが、成犬から老犬になった時の変化はよく見ておかないと気付きづらいもの。どんな変化をしても愛すべきかわいい愛犬。少しの変化も目に焼き付けておきたいものですね。