愛犬のための「ペット貯金」
愛犬が病気をしたら・・・入院することになったら・・・。
大切なわんちゃんには、出来ることならいつまでも健康でいてほしい。けれども、もしものことも私たち飼い主は考えなくてはなりません。
そのときに役立ってくれるのが「ペット貯金」です。
ペット貯金というのは、愛犬のために月々積み立てていく貯金のことです。例えば、月5,000円と設定したら、1年で60,000円貯めることができます。これなら、愛犬が7~8才になりシニアの域に入った頃に、30万円貯まっている計算です。
それでは、このペット貯金のメリットとデメリットを見ていきましょう。
ペット貯金のメリット
まずは、ペット貯金のメリットをご紹介します。
積み立てたお金が手元に残る
ペット貯金のメリットは、積み立てたお金がすべて手元に残ることです。
ペット保険は、基本的に掛け捨て型です。そのため、保険料の積み立てはできません。ペット保険料は決して安いものではないため、愛犬が健康に過ごしてくれて、医療費がまったくかからなければ少々もったいないことに・・・。
ペット保険は、ワクチン接種や健康診断、去勢手術は補償対象に含まれないため、すべて自己負担になります。なぜなら、ペット保険は愛犬が病気やケガをしたときにかかった治療費を補償してくれるものであって、愛犬の健康維持のためのものではないからです。
それなら、ペット貯金として自分で設定した金額を月々貯蓄していく方がお得なのかな、とも思います。
先天性の病気に対しては保険料が支払われない
ペット保険は、ペットに先天性の病気がある場合は保険料が高額になることがあります。先天性の病気でなくても、何かしら病気をした後に保険に加入しようとしても、保険料が高額になったり加入自体が難しくなったりすることもあります。
その上、もし保険に加入できたとしても、その病気に対しての治療費は支払われません。
それなら、その保険料をペット貯金に回した方が良いのかなと思われます。
ペット保険のトラブル回避
ペット保険は、まれにトラブルが起こり、保険料がもらえないことがあります。そのトラブルというのは、給付審査基準が曖昧で保険金をもらえなかったケースや、補償対象に含まれていなくて補償されなかったケースなど。
ペット貯金なら、こういったトラブルが起こることはありません。
ペット貯金のデメリット
メリットだらけに見えるペット貯金ですが、いくつかのデメリットもあります。
お次は、ペット貯金のデメリットをご紹介します。
医療費が高額なると経済的に負担がかかる
もし手術や入院が必要になったとしたら、何十万円もの治療費が必要になります。 そして、長期的な治療が必要になった場合は、さらに経済的な負担が大きくなってしまいます。
こういった"もしも"の場合を考えると、ペット貯金でまかなうことは非常に難しいと思われます。
損害賠償金が必要になると支払えるか・・・
愛犬が人にケガをさせてしまったり、人の物を壊してしまったりしたときには、損害賠償金を支払う責任が出てきます。
損害賠償金は高額になることが多く、その額は数百万にのぼることも。これをペット貯金だけで支払うのは難しいでしょう。
まとめ
ペット貯金のメリットとデメリットをご紹介しました。いかがでしたか?
保険料は安いものではありませんが、愛犬のためを思うならペット保険に加入することは必須だと思います。
その上で、少しずつでもペット貯金をすることができるなら、それが最良の策ではないでしょうか。