どうして動物病院がキライな犬がいるの?
わが家のアメリカン・コッカーは動物病院に行くのを嫌がりません。むしろ、動物病院に行くのを楽しみにしているくらいです。けれど、動物病院に連れてこられるのが心底イヤな犬や猫がいるのも事実です。
動物病院がキライな動物には、動物病院が嫌いになるキッカケや理由が必ずあります。まずは、なぜ動物病院がキライなのかを犬の気持ちになって考えてみましょう。
動物病院が嫌いな犬の特徴3つ
1.警戒心が強い
見慣れない場所、見慣れない人、見たこともない犬や猫、無数の動物のニオイ…初めて動物病院を訪れた犬にとって、動物病院は全く理解できない奇怪な場所に思えるでしょう。そんな得体のしれない場所で、知らない人や動物がたくさんいたら、警戒心を持つのも当然です。
2.イヤなことをされた記憶がある
得体のしれない奇怪な場所で、知らない人に体を撫でられたり、チクンと何か体に刺さったり、犬にとって理解できないことばかりをされて、怖い思いをした場所です。好きになるはずがありません。
そのうえ、例えば避妊手術などを受けた場合なら、なんだかわからないうちに気を失って、目が覚めたらお腹がズキズキと痛い…。そんな怖い思いをした場所ですから、二度と近づきたくないと思って当然です。
3.知らない人に触られたくない
人見知りの犬なら、知らない人に体をあちこち撫でまわされるのもイヤです。また、体のどこかが痛い場合なら、知らない人(獣医さんや看護婦さん)がわざわざ痛い場所を触りに来ます。
痛いから触ってほしくない場所なのに、その場所を触られるのですから、犬にしてみればとても怖いし迷惑ですよね。
犬の動物病院を治す3つの方法
では、次に犬の気持ちになって、どうすれば動物病院嫌いを克服できるのかを考えてみましょう。
1.病院へ行くことを悟られないようにする
「病院に行くよ」とわざわざ犬に知らせる必要はありません。
病院嫌いの犬にすれば、病院に行くことがわかった途端、家の中を逃げ回り、リードをつけたり、キャリーに入れるのが難しくなるでしょう。「診察券、持ったっけ」「お薬のリストは…」など、病院に行く前には、なにかと準備が必要です。けれども、そんなそぶりを見せると、病院嫌いの犬にはすぐに「病院に連れて行くつもりだな…」と悟られてしまいます。
ですから、病院に行く!と言う素振りは一切見せずに、ただのお散歩に出かけるだけだと言う病院に行くことを悟られないようにしましょう。
2.病院に行ったらたくさん褒められると覚えさせる
もし、あなたの愛犬がとても怖がりで、病院が大嫌いだったなら、動物病院を訪れた時に看護師さんに「うちのコはとても怖がりなので、たくさん褒めて下さい」とお願いしてみましょう。
ほとんどの看護師さんは、獣医の先生と違って、飼い主さんや患者である犬や猫の緊張をほぐしたり、安心させたりといったことも仕事の一つなので、愛犬の気持ちを溶きほぐすためにたくさん褒めてくれるでしょう。
また、診察や治療の後は、普段は食べていないような「特別なオヤツ」をあげるのも効果的です。
犬は、怖い経験も忘れませんが、楽しい経験もよく覚えています。
「病院のあとのスペシャルなおやつ」を用意しておくと、「病院はキライだけど、あのオヤツが食べられるのなら我慢しよう」と思ってくれるかもしれません。
3.病院へ行く道は楽しい散歩道だと覚えさせる
例えば、命にかかわるような病気ではなく、予防接種や検診、病気の経過観察などで病院に通う場合、「動物病院に行く」+「散歩」をセットにする、と言う方法があります。
毎日の散歩に、動物病院前を通るコースを組み込む、というパターン。このパターンの時、動物病院の前で「特別なオヤツ」をあげる、というルーティンを作ると「この場所に来ればおいしいオヤツがもらえる」とすぐに覚えてくれるはずです。
まとめ
あまりにも犬が動物病院を嫌がり、体が緊張でガチガチになってしまったら、病気の診察がやりにくくなることもあるそうです。いつまでも元気で長生きして貰うためにも、動物病院嫌いを飼い主さんの努力と工夫で、克服しましょう!