犬は飼い主の表情を区別している?
今回は、愛犬に笑顔を見せるとどのような効果があるのかという話をしていきますが、その前に、まずは犬が飼い主の表情から「悲しい」「怒っている」「嬉しい」といった感情を区別しているのかについてご紹介します。
結論から言ってしまうと、犬は飼い主だけでなく、他の人間の表情もしっかり区別しています。あるオーストラリアで行われた実験によると、対象の犬に対して人間の笑顔の写真と怒っている人間の写真を見せたところ、しっかり前者はポジティブな意味を含んでいる事、また後者はネガティブな意味を含んでいる事を理解しているとわかったのです。
つまり、犬は人間の表情からその人が今、どのような感情を持っているのかを判断する能力が備わっているという事がわかります。これは、人間と犬の共存生活が長い歴史を経ている事から、この能力が身に付いたと考えられています。
愛犬に笑顔を見せるメリット
では、ここからが本題です。飼い主が愛犬に笑顔を見せる事で、愛犬に対してどのようなメリットを与える事が出来るのでしょうか。メリットには様々な効果が含まれていますので、皆さんも積極的に笑顔を向けてあげましょう。
1.幸福度が上がる
まずは幸福度が上がるというメリットです。犬は元々、野性時代に集団行動をしており、その群れの中にはリーダーとされる存在がいました。そのリーダーに喜んでもらう事が多くの犬にとって幸せな事だったのです。
この野性時代の行動・習慣・感情が名残として今もあり、飼い主さんが喜んでいる、楽しそうといった時には、自分も楽しくなる、嬉しくなるという感情のコネクティングが行われています。
また飼い主さんの笑顔を見る事で安心感を得る事が出来る効果もあるため、これら2つの効果から幸福度が上がると考えられます。
2.ストレスが緩和される
また、幸福度が上がる事によって、ストレスが緩和されるという効果も期待できます。人間も同じですが「嬉しい」「楽しい」と感じている時は余計なストレスを抱える事はなく、反対に緩和する効果があるとされています。
飼い主さんの笑顔を見る事で、犬はリラックスした状態を維持する事ができますので、何か不安そうな態度を取っているときには、大丈夫だよと声をかけながら笑顔を見せてあげると良いかもしれません。
3.社交性が高くなる
最後に飼い主さんが愛犬に笑顔を向ける事で、社交性が高くなるという効果も期待できます。これはどういうことかと言いますと、アイコンタクトが大きく影響しています。
アイコンタクトをすることで「飼い主さんの指示を聞く態勢が整っています」という意味があり、積極的に相手の指示を聞く耐性を持つということに繋がります。これが他の犬、飼い主以外の人間に対しても効果を現し、社交性が高くなるメリットを得る事が出来ます。
これにはアイコンタクトを取る事に加え、笑顔を見せる事で、他者との関わりをポジティブな物として捉えてもらうという効果を与える事が出来るため、犬も積極的に他の犬や人特価割ろうとすると考えられます。
飼い主と犬との信頼関係も上がる!
ここまで3つのメリットをご紹介してきましたが、皆さんもお分かりのとおり、ポジティブなアイコンタクト、つまり笑顔を愛犬に向ける事で、飼い主と犬との間にある絆がより深まるという効果も期待できます。
飼い主さんと愛犬の信頼関係は、今後一緒に暮らしていく上でも非常に大切なポイントとなります。そのため、なるべく多くアイコンタクト(コミュニケーション)をとり、その際笑顔を向けてあげるようにする事で、感情の共有、お互いのポジティブなコミュニケーションができるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。このように飼い主さんが愛犬に笑顔を向ける事で、幸せを感じたりストレス緩和、さらには社交性が身に付くといった効果も期待できます。また信頼関係を築く上でも大切ですので、ぜひ積極的に笑顔を向けてあげるよう心がけましょう。