雪が好きな犬と苦手な犬
寒い日々が続いていますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。さて、寒くなってくるにつれて、全国的に雪が降る日が多くなってきました。雪が降ると愛犬がすごい嬉しそうにはしゃいでいるというご家庭もあれば、散歩に行きたがらなくなるというご家庭もあるでしょう。
『雪やこんこ』とい童謡では、「犬は喜び庭駆け回る」という歌詞が登場しますが、必ずしもすべての犬が雪が大好きというわけではありません。では、同じ犬であるにも関わらず、なぜここまで雪に対する感情が異なるのでしょうか。
「雪が好き」派の犬の特徴
基本的には雪が好きか嫌いかという違いが現れる理由は性格にあります。ではどのような性格で、どのような特徴を持った犬が雪を好きになるのでしょうか。まずは雪が好きな犬の特徴から見ていきましょう。
好奇心旺盛
雪が好きな犬の性格の代表例として、好奇心旺盛であるという特徴が挙げられます。「見たことがないもの」や「普段と違う光景」に対し、好奇心から「なんだろう?」と興味を持つ犬の場合、はしゃいだり、興奮するといった方向に感情が動くことが多いです。
好奇心旺盛な犬は、基本的に他の犬よりも警戒心が強くないため、始めて見る物や変化に対して「怖い」と怯えることがないという点が大きな理由でしょう。
そのため、目の前にある雪を受け入れやすく、尚且つ遊び道具として楽しむ対象と見る順応性の高さも兼ね備えています。
飼い主が雪を見て嬉しそうにしている
犬は飼い主さんの行動や様子を私たちが思っている以上に観察しています。それは雪が降ったときも同じです。「いつもと違う」といった光景から、飼い主さんの様子を見ると、飼い主さんが嬉しそうにしている…というご家庭の場合、犬も「この白いものは楽しいものなのかもしれない」と思い込むことがあります。
反対に、飼い主さんが雪を見て嫌そうな顔をしていれば、「この白い物は怖い物なのかも」とネガティブな印象を持つようになる事があるのです。
ダブルコート犬種
そして雪が好きな犬の特徴として、被毛の種類も影響しています。被毛の種類とは、ダブルコートとシングルコートに分かれており、日本が原産国となる日本犬はダブルコート犬種がほとんどだと言われています。
ダブルコートの場合、被毛が2枚あるため、シングルコートに比べて寒さに強い特徴を持ちます。そのため、雪という冷たく寒い日であっても、寒さを気にせず楽しく遊べます。
「雪が苦手」派の犬の特徴
雪が好きな犬がいる一方で、雪を苦手とする犬も多く存在します。では、雪を苦手とする犬はどのような特徴を持っているのでしょうか。
警戒心が強い
まずは警戒心が強いという特徴が挙げられます。「見たことがない物」に対して、「もしかしたら危ない物かもしれない」「近寄らない方が無難だ」といったように、警戒をする場合には、始めから雪を好きになるということはありません。
また、犬は多くの場合、防衛本能が強い動物であり、それにより警戒心が強い子が多いとされています。しかし、警戒心が強いだけならば、最初は恐る恐る近付くけれど、楽しそうな飼い主さんの様子を見て外に出るようになるということもあります。
臆病=変化が苦手
性格の特徴として、臆病であるという特徴も非常に強い影響を与えます。臆病な犬は好奇心が強い犬に比べ、新しい物や変化を嫌う傾向にあります。
例えば家に新しい物が搬入された際、すぐに匂いを嗅ぎには行かず、遠くから様子を伺っている、という場合には、変化が苦手な臆病な子であると言えるでしょう。
同じように雪に対しても「怖い」といった感情を抱きやすいため、1度そのような感情を持ってしまうと雪に対して苦手意識が強まってしまう傾向にあります。
シングルコート犬種
先ほど、ダブルコート犬種は雪に強いという話しでも少し触れましたが、シングルコート犬種はダブルコート犬種に比べると寒さに弱いため、それだけで雪に対して苦手意識を抱く子も多いです。
「この白い物が降ってくると寒くなる」ということを覚えてしまうため、雪が降っている光景を窓から見ていると、その日は「散歩に行きたくない!」と散歩を嫌がる素振りを見せる子もいます。
ダブルコート犬種に比べて被毛が1枚少ないため、暖かい服を着せるなどの対策が必要になってくるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。このように雪が好きな犬と嫌いな犬の間には、性格の異なりだけではなく、ダブルコートかシングルコートかという違いも影響しています。雪の日は暖かい格好をさせ、寒がりな犬も外に出やすいように工夫してあげると良いでしょう。