ただ生えてるだけじゃない!犬の毛の役割

ただ生えてるだけじゃない!犬の毛の役割

愛犬の体毛を触るとサラサラしていたりフワフワしていたりとっても気持ち良いですよね。この体毛にも犬ならではの役割がちゃんとあるんですよ。

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犬の毛の役割

犬の毛

飼い主からすると愛犬の体毛は、肌触りが良く触っていたり撫でていると癒されますよね。しかし、この体毛もただ生えているわけではないのです。実は犬にとって欠かせない役割がいくつもあります。

今回はその役割を中心にお伝えしていきたいと思います。

犬の体毛 3つの役割

①外敵や予期せぬケガから護るため

体毛の大きな役割の一つとしては、まず外敵からの攻撃や、倒れた時や転んでしまった時など体に大きな衝撃があった際に身を護ってくれることが挙げられます。

特に犬は爪や歯が鋭く、野生時代はその武器で威嚇したり攻撃して戦っていましたが、反対に同じようにダメージを受けることももちろんあります。そのダメージが直接皮膚へ通らないように体毛で体全体が覆われているのです。軽い攻撃であれば体毛がある程度吸収してくれるので、皮膚への負担が軽減されます。

②天候や紫外線からのダメージを軽減するため

外敵の攻撃から身を護るためだけではなく、天候や紫外線からも皮膚を護る役割をしています。夏場の強い日差しや紫外線が直接皮膚に当たらないように、日光を遮ってくれていたり、反対に寒い冬の時期には寒さから身を護ってくれています。

また、雨の日には皮膚がすぐに濡れないよう保護してくれる役割や、乾燥からなる皮膚病の予防にもなっているのです。

犬は皮膚がデリケートで皮膚病にかかる比率が高いといわれています。天候の変化や乾燥や湿気などでも影響がかかりやすいため、体毛はそういった要因から皮膚を護る役割を担っているのです。

③自分の体を大きく見せる

野生時代の犬は、自分を大きく見せることで”相手より自分の方が強いぞ”というアピールをしてきました。そのアピールに一役買っていたのが体毛です。

本来の体の大きさよりも一回り大きく見せることができるので、犬にとって体毛は身を護る以外にも重要なものだったといえます。現代のように家庭犬として生活するようになってからは、体を大きく見せて威嚇するようなことは昔ほど頻繁ではなくなったと思います。

しかし、興奮したり攻撃的になると毛を逆立てることがあるので、その習性は残っているのでしょう。

ダブルコートとシングルコートの違い

走る犬

よく犬の体毛の構造が”ダブルコート”と”シングルコート”に分けられることがあります。聞いたことはあるけれど、違いが良くわからないという方も少なからずいるのではないでしょうか。

ダブルコート

犬の被毛にはオーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)の2種類の被毛があります。ダブルコートはこの2種類の被毛が両方備わっている二重構造のことを指します。オーバーコートは皮膚を保護する役目があり、アンダーコートは体温を保温する役目があります。

シングルコート

一般的にはオーバーコートの一層で成り立っている構造の犬種を指しますが、シングルコートでもオーバーコートとアンダーコート両方生えています。アンダーコートの量がとても少ないので”シングルコート”と呼ばれるようになったようです。

シングルコートの犬種はアンダーコートの犬種よりも寒さに弱いため、寒い時期は室内の温度に配慮したり、ケージやハウスの中を過ごしやすい環境に整えてあげる必要があります。

まとめ

犬と飼い主

いかがでしたでしょうか?何気なく普段触っている愛犬の体毛には、

  • ①攻撃やケガから身を護る役割
  • ②天候や紫外線などからのダメージを軽減する役割
  • ③体を大きく見せる役割

この3つの役割があるとわかりました。

犬は私たち人間のように、傘やカッパなどで雨をしのいだり、日焼け止めクリームで受ける紫外線の量を軽減することができません。犬にとって体毛はなくてはならない重要なものだということを理解したいですね。

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