犬と間違ったコミュニケーションをしていませんか?
飼い主としては愛犬は非常に可愛い子供のような存在ですし、何より飼い主と愛犬の間に信頼関係を築くということは、これから一緒に暮らしていく中でも非常に重要となってきます。しつけをするにしても、しっかりと信頼関係が成り立っていなければ、言うことを聞いてくれない可能性が大いにあるからです。
しかし、コミュニケーションであればどんなコミュニケーションをしても良いというわけではありません。中には信頼関係を築くはずが、愛犬に逆効果となってしまうコミュニケーション方法もあるのです。
間違ったコミュニケーションを取り続けてしまうことで、愛犬の甘やかし行為となってしまい、それが原因で上下関係が逆さになってしまったり、不安を与えてしまうということもあるため、注意が必要です。
間違ったコミュニケーションとは?
では、さっそく本題に入ります。上記でお話ししたような間違ったコミュニケーションとは具体的にどのようなコミュニケーション方法が挙げられるのでしょうか。下記に4つご紹介しますので、自分はしてしまっていないかチェックしていきましょう。
1.1日の大半を構ってしまう
まずは構い過ぎというコミュニケーション方法が間違った方法として挙げられます。自分の愛犬は誰でも可愛いため、できれば24時間一緒にいたいと考える人も多いでしょう。しかし、最近では仕事で家を留守にするという人も多いため、「仕事が休みの時くらいは」と家にいる時は終始構っているという人の話を聞きます。
しかし、実はこの行為は間違いです。仕事であまり構ってあげることができないから、と仕事が休みの日に一気に構えばコミュニケーション不足を解消できるということはありません。反対に、分離不安症を引き起こしてしまう原因となりかねないのです。
なるべく仕事がある日でも、帰ってきたら30分は愛犬とのスキンシップタイム、というように時間を取り、それを毎日行うことでコミュニケーション不足は解消できます。1日、2日だけたくさん構ってしまうと、その後構ってもらえない時間に不安を感じるようになってしまうため、ストレスを余計に与えてしまうことになるのです。
2.人間の食べ物を分けてしまう
飼い主さんの中には「毎日同じドッグフードばかり食べていて可哀想」と自分が食べている人間用の食事を分け与えてしまう人もいますが、これは非常に危険な行為ですので、間違ったコミュニケーションの1つです。
たしかに犬は飼い主と同じ物を食べ、共有することで幸せを感じる事ができるかもしれません。しかし、それは犬の健康を害してしまうリスクがあります。「これならあげても大丈夫」と独自の判断で食べ物を与えてしまうと、実はその中に犬が食べてはいけない物が含まれていた、なんてことにもなりかねません。
犬が食べてはいけない食品を口にしてしまうことで、中毒症状が起こってしまいますので、愛犬の健康のためにもこのコミュニケーションは止めるべきです。
3.しつけにおやつを使いすぎてしまう
適切な量であれば、しつけのトレーニングが成功した際にご褒美としておやつを与えることは非常に効果的です。「こうすれば良いことが起こる!」と犬は学習することができるからです。
しかし、おやつを使いすぎてしまうと、しつけを覚えた後に成功してもおやつをあげないことで「なんで貰えないのだろう」と犬は疑問に思います。「もしかしたら間違えたのかな?」と勘違いしてしまう子もいるため、次から正しく行うことができなくなる可能性もあるのです。
これはトレーニング中におやつを毎回与えていることで、褒められることがおやつを貰うことと覚えてしまっているためです。あくまでおやつは成功した際のご褒美のおまけなのです。1番のご褒美はしっかり飼い主さんが撫で、声をかけてあげる事で褒めてあげることです。毎回与えるのではなく、1回置きに与えるなど工夫をしましょう。
4.しつけとして怒鳴ってしまう
しつけはコミュニケーションの一環でもありますが、中には間違ったことを間違いだと教えるために怒鳴ってしまう飼い主さんもいます。しかし、これは犬にとって逆効果となります。
しつけということに関して言えば、怒鳴られたことに意識が集中してしまい、「これは間違ったことなんだ」と正しく覚えることよりも、単に「怖い」という心理が強く働きます。そのため、正しく何が間違っていたのかを考えることができないのです。
また、頻繁に怒鳴ってしまうと飼い主さんと正しいコミュニケーションを取るどころか、飼い主さんを仲間として、そして正しいリーダーとして見るのではなく、「怖い人」と認識してしまう可能性もあります。
愛犬のためにもしつけをしていたはずなのに、信頼関係を築けず「怖い人」と認識されることは非常に悲しいですよね。しつけをする上であっても怒鳴るという行為はなるべく避けるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。このように「正しい」と思っていたコミュニケーションが実は間違っており、愛犬と正しい信頼関係を築くことができなくなるだけではなく、中には危険を与えてしまっていることもあります。紹介した行為をしてしまっていたという人は、今後はやめるようにしましょう。