愛犬の性格は変えることができる?
人間と同じように、犬にもそれぞれ性格があります。犬種ごとに「こんな特徴があります」という話はよく聞きますが、その中でも好奇心旺盛な子やちょっぴりわがままな子、臆病な子など、もちろん差があるのです。
飼い主さんであれば、自分の愛犬の性格を含めて「かわいい」と感じる事が多いと思いますが、時々「この性格をどうにか直したい」「変えてあげる事ができれば、変えてあげたい」と思うことはありませんか?
例えば、臆病なこの場合、少しの音に対して非常に驚いたり怯えたりします。そんな愛犬を見て、「変えられるものならば、臆病な性格を少しでも直してあげたいな」と思ったことはあるのではないでしょうか。
その直したい、変えたいと思っている性格によっても違いますが、基本的に飼い主さんの愛犬に対する行動や姿勢次第で変えることは可能です。変えたい性格によって難易度も変わってきますが、「変えてあげよう」という覚悟を持っているのであれば、少しずつですが改善してあげる事は可能でしょう。
愛犬の性格を変える方法
では、一体どのようにする事で、愛犬の性格を変えてあげることができるのでしょうか。今回は3つの性格を取り上げ、それぞれどのような改善策をとるべきなのかを紹介します。
臆病な性格の場合
臆病な性格の犬というのは、基本的に本来犬に備わっている警戒心が、他の犬と比べて非常に強い事を意味しています。少しの物音がするだけでも「なんだ!?敵が来たのか!?」と警戒心を剥き出しにしているのです。
しかし、一緒に暮らす上では、警戒心を常に持っていると犬自身、ストレスが負担となってしまいます。もう少し警戒心を解き、臆病な性格を直してあげたいですよね。
まずこの臆病な性格を変えてあげるためには、飼い主さんが冷静になり落ち着く事が大切です。犬は飼い主が慌てていると、それを見るだけでも「何か大変な事態が起こっている」と勘違いし、警戒心を強くします。その結果、臆病に見えている可能性が高いのです。
したがって、まずは飼い主さん自身が常に冷静で、落ち着いた対応を心がけるようにするべきでしょう。
そして「うちの子は怖がりだから…」「臆病だから…」という理由で、いろんな場所に連れて行く事を控えているという方もいるかもしれません。たしかに、無理矢理その場に連れて行き、無理矢理他の子と遊ばせるというのはストレス要因となりかねません。
しかし、犬にとっても社交性を身に付けさせるという事は非常に大切です。幼少時代に社交性を身に付ける機会がなかったために、このような性格になっている事も考えられるのです。
したがって、散歩では徐々に違うルートを増やして行ったり、なるべく他の犬とも触れ合わせるというように、積極的な行動を増やしてあげる事が臆病な性格を克服する方法になります。
甘えん坊な性格の場合
甘えん坊な愛犬は、飼い主さんから見ても「かわいい」と感じる事が多いでしょう。しかし、あまりにも甘えたがりで、「一時も飼い主さんから離れたくない!」というようになってしまうと、少々心配になりますよね。
常に飼い主さんの後を付けたり、飼い主さんの姿が見えなくなるとパニックになるなど、甘えん坊がエスカレートしてしまうと、分離不安症になっている可能性も考えられます。
そんな甘えん坊を直すためには、まずはサークルやゲージなど、犬専用のスペースを作り、しばらくその中に1人で居させるという訓練を行いましょう。甘えん坊な家の犬は、このように自分専用のスペースを持っていない(部屋で放し飼い)ことが多いのです。
自分専用のスペースを持っていないということは、自由に部屋の中を歩き回れてしまうため、飼い主さんを探す事も容易です。そのため、常に飼い主さんといる時間を作る事ができ、甘えん坊への道が開かれてしまっているのかもしれません。
さらに愛犬のスキンシップ・コミュニケーションをとる時間をしっかり定めるというのも方法の1つです。無制限で構っているから甘えん坊になるのです。そのため、「何時から何時までは愛犬の時間」と決め、その時間だけ大いに可愛がるようにしましょう。
わがままな性格の場合
そして最も大変な性格がわがままな性格です。わがままな性格がエスカレートしてしまうと、「自分は飼い主より偉いんだ!」と勘違いしてしまい、飼い主の言う事ですら聞かなくなってしまいます。
最悪の場合、飼い主が「やっちゃだめでしょ!」と叱ると、敵意をむき出しにしてきたり、噛みつこうとする子もいるのです。これは早急に手を打つべきです。
まず直す際に心得ておきたい事は「厳しくする」という点です。第一に、愛犬の要求に簡単には応じないようにしてください。
例えば、「おやつが欲しい」「ごはんが欲しい」「遊んで」と要求してきても、簡単には応じてはいけません。要求してきたら基本動作(お手、おかわり、伏せなど)を指示しましょう。これができたら要求に応じてあげるようにするのです。
また悪い事をしてしまった際、しっかり低い声で怒るというのも大切です。わがままな犬に育ってしまった背景には、悪い事をしても大して怒られない、それどころか「だめじゃなーい」と高い声で注意された事によって、「飼い主さんが喜んでいる」と勘違いしてしまっているという原因が考えられます。
したがって、悪い事をしてしまった時には、「低い声で」「短い言葉を使い」叱り、さらに場合によっては、しばらくの間「無視をする」という方法をとりましょう。この3点をしっかりと押さえるようにすることで、少しずつ改善していきますよ!
まとめ
いかがでしたでしょうか。性格を変えるといっても、一概に同じ方法で変えることができるわけではありません。直したい性格によって改善策が変わってくるのです。自分の愛犬の性格で気になるところがある場合は、その性格に合った方法をとりましょう。