愛犬家として心得ておきたい9のこと

愛犬家として心得ておきたい9のこと

皆さんは自分のことを愛犬家だと言えますか?一口に愛犬家といってもどんな人のことを指すのでしょうか?また愛犬家としての心得とは一体何なのでしょうか?

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愛犬家とは?

犬を抱く飼い主

このわんちゃんホンポでも「愛犬家」という言葉を見かけることがありますが、そもそも愛犬家とはどんな人を表すのでしょうか?
人それぞれの考え方があるので一概には言えませんが、犬を飼う責任や人と犬の在り方までもすべて理解して、犬と理想的な信頼関係を築くことができる人ではないでしょうか。ペットショップで子犬を見かけたり、散歩中の犬を見かけたりすると、「可愛い」「飼いたい」と思うまでは誰でもできますよね。

実際に、犬も高齢化が進み10年前後、長ければ20年近くまで生きる子も少なくありません。ケガや病気になることもあれば、老化によって介護が必要なこともありますし、もしかしたら、中々懐いてくれないかもしれません。犬にとって飼われているその場所がすべてで、飼い主やその家族が自分にとってのリーダーや仲間となります。

家族の一員として迎え入れたのであれば、犬の生涯を最後まで見届ける必要がありますし、幸せに一生を送れるように育て上げることができる人=愛犬家だと思います。

愛犬家としての心得

犬が好きな女性

愛犬家について上記で述べましたが、愛犬家としての心得というものもあります。
これは、日本初のノーベル文学賞受賞作家である川端康成が昭和7年に発表した「わが犬の記、愛犬家心得」から一部を抜粋したものです。

今より何十年も前に書かれたものですが、現代でも同じことが言えるのではないかと思います。

その1.血統書ばかりではなく、親犬の習性を良く調べた上で、子犬を買う

血統など肩書きばかりにとらわれず、親犬の性格や癖、遺伝的な病気などもしっかりと調べて、理解した上で子犬を買うべきですね。

その2.決して放し飼いをしない

昔は交通量も少なく、放し飼いにしていた方も多いようですが、現代では交通量も人口も増えています。リードなしで散歩する方をたまに見かけますが、トラブルに巻き込まれたり事故の原因になったりする可能性も十分ありますので、きちんとリードなどを使って愛犬を守ることが必要なのです。

その3.犬を訓練所に入学させ、また、犬猫病院へ入院させるにも、預け先の犬の扱いをよく知っておく

犬のしつけ教室や動物病院など犬を預ける施設はたくさんあります。何も知らず家の近くだからなどの理由で選ぶのではなく、どういったサービスや治療がされるのか、迎え行くまでの間どういった環境の中で犬が過ごすのかなど、詳しく調べてから預けると一層安心です。

その4.一時のきまぐれやたわむれ心から、犬を買ったり、もらったりしない

犬を飼えば数年~十数年ほど一緒に暮らすことになります。食事代や病院代などお金もかかりますし、楽しいことばかりでは無いかもしれません。その時の気持ちに流されず、今の生活環境や金銭面が犬を飼える状態かどうかを把握するなどしっかりと計画を立てて受け入れるようにしたいものです。

その5.犬も家族の一員のつもりで、犬の心の微妙な鋭敏さに親しむ

言葉は通じなくとも表情や声のトーン、その場の雰囲気などから飼い主の気持ちを察します。そういった物事の理解力などにも親しみをもつことで、お互いの距離がぐっと縮まるのではないでしょうか。

その6.犬に人間の模型を強いて求めず、大自然の命の現れとして愛する

人間が良かれと思って行っていることが、実は犬の為になっていないかもしれません。高い服を着せたりネイルアートをさせたりするよりも、ありのままの姿で一緒に走ったり遊んだりする方が犬にとって嬉しい愛情表現だと思えます。

その7.病気の治療法を学ぶよりも、犬の病気を予知することを覚える

病気になってその病気のことを調べることも大切ですが、その前に病気にならないように生活習慣を見直す必要があるのではないでしょうか。
これは人にも言えることですね。

その8.先ず、牝犬を飼って、その子どもを育ててみる

買ったり譲ってもらうばかりではなく、メス犬を飼ってその子が産んだ子犬を育てることで出産までの親犬の状況や出産時の大変さを実感します。目もあいていない状態から育てていくと、成長も楽しみですし苦労も知ることができる貴重な時間となります。お金を出せば犬も買えてしまう現代では中々経験できないことです。

その9.犬を飼うというよりも、犬を育てるという心をどこまでも失わない

我が子のように育てるという気持ちを持てば、自然と愛情や慈しみが生まれてくるはずです。犬はどの家に迎えてもらえるかはわかりません。迎えてくれた先で愛情豊かに懸命に育ててくれたなら、犬にとってそれ以上ない幸せではないかと思います。

まとめ

犬と飼い主

いかがでしたでしょうか。今から数十年も前に書かれた心得ですが、現在にも通じる、私たち飼い主への深いメッセージでは無いでしょうか。

犬も大切な命ですから、軽んじることなくその一生を責任もって見守っていきたいものですね。

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