月齢別で見る子犬の心とカラダの発達

月齢別で見る子犬の心とカラダの発達

子犬の成長はとても早く、日々成長が感じられるという飼い主さんも多いでしょう。今回は月例別に子犬がどのように成長していくのか、心とカラダの発達を見て行きたいと思います。今子犬を飼っているという方もそうでない方も、ぜひご自分の愛犬と比較してみてくださいね!

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子犬期の発達は早い!

コーギーの子どもたち

子犬の発達というのは、人間の赤ちゃんに比べて非常に早いです。引き取られる前のブリーダーさんの感覚としては、つい先日生まれたと思ったら、もう新しい家族に引き取られるまで成長してしまうという感覚なのです。

犬の年齢を人間に換算しますと、成犬期に入った頃には犬の年齢で1歳上がるにつれ、人間の年齢に換算すると4~6歳上がるとされています。しかし、子犬期の発達は非常に早いため、1か月で人間の年齢に換算すると1~4歳の発達を遂げるのです。

もちろん、大型犬と小型犬では体格差もありますので、発達のスピードに違いが生じます。しかし、共通しているのは、「子犬期の発達はとにかく早い」という点です。

月齢ごとの子犬の発達

走る子犬

最初に子犬期の発達は非常に早いというお話をいたしました。ここからは子犬期である8か月までの発達をカラダと心の両面から見て行きましょう。発達に伴う子犬の心理を知ることで、どの時期が特に重要であるかがわかりますよ!

0~2週:新生児期

犬の親子

この時期はまだまだ生まれたばかりですので、人間の影響はほとんど受けません。生んでくれた母犬の影響を大きく受けるため、母犬の愛情を一身に抜けて成長する時期でもあります。

この0~2週という短い期間の間で既に触角と嗅覚が発達するとされています。驚きのスピードですよね!しかし、聴覚は発達していないため、優れた聴覚を持つ犬の赤ちゃんですが、この時期にはまだ耳は聞こえていません。

3~7週:転換期・幼児期

芝生で一緒に座る子犬

今まで影響を受けていた母犬からはもちろん、一緒に育てられた兄弟犬からの影響も大きく受ける時期がこの転換期・幼児期です。

この頃になると目が見えるようになり、耳も聞こえるようになってくるため、視覚と聴覚がしっかり発達してきます。他にも歯が生え始めるなど、人間と同様に成長が感じられる時期でもあります。

この時期の中でも4~7週の時期に突入すると、既に好奇心が芽生え始めます。兄弟の間でも好奇心が他の犬よりも強い子や、穏やかな性格の子など分かれてきます。一緒に遊ぶことで遊ぶことの楽しさを感じる時期です。

ブリーダーさんに育てられていることが多いですが、もしも家で愛犬が子どもを生んでいるのであれば、この時期に「人間はどういう存在であるか」を教えることが重要となってきます。一緒に遊ぶことで人間の匂いや存在に慣れさせる必要があるのです。

7~12週:社会化期

ハイタッチする子犬

この頃になると少しずつ新しい家族に引き取られるようになってきます。中にはペットショップへ移動する子もいるでしょう。この時期が1番引き取りに最適な時期だとされています。これより早い時期に引き取りを行うのは、母犬の子育てが十分に行われていない可能性がありますので、良くないとされています。

少しずつ犬としての能力が目覚め始める時期でもありますので、しつけを行うのもこの時期が良いとされています。この時期からトイレトレーニングや他の犬との触れ合い、さらに様々なものと触れ合うことで外の環境に慣れることも重要です。

この時期にブリーダーさんから引き取った場合には、家の中でしっかりとしつけを行うことはもちろん、少しずつ外の空気にも触れさせたり、今まで聞くことのなかった音を聞かせるようにすると好奇心旺盛な子に育ちます。

この時期に歓声が豊かになってくるため、今までは楽しいと好奇心として感じていたものに対しても「怖い」という感情を抱いたりすることがあります。特に8~11週の間はその傾向が強いとされているので、飼い主さんが落ち着いて対処することが大切です。

実はこの7~12週という子犬期が生涯にわたって最も重要な時期とされており、後々性格などに影響を及ぼす時期でもあるとされています。

12~16週:ランキング期

じゃれる女性と犬

ランキング期というのは、簡単に言ってしまえば飼い主に対して上下関係を見定める時期となります。「この人は自分よりも上の立場なのだろうか?下の立場なのだろうか?」ということを判断するのです。

そのため、この時期に甘やかしてしまうと「こいつは俺より下だ!」「私の方が上だから、私がこの家のリーダーね!」などと勘違いしてしまう事になります。

甘噛みをしたら叱る、飼い主の上に乗ってきたら無言で下ろすなど、ここまで教えてきたしつけを今一度しっかりと行うことが重要です。飼い主の方が上の立場だという事をこの時期に教えることで、今後良好な上下関係を築くことが出来ます。

4~8か月:青春期

トレーニング中の犬

青春期は子犬に自我が芽生える時期です。そのため、飼い主が「こうしなさい」「やめなさい」と言っても今まで以上に聞く耳を持たないという子も少なくありません。

しかし、ここで諦めてしまうと立場が逆転してしまったり、本当の意味で信頼されなくなってしまう恐れがあります。この時期は今までの復習の時期だと思い、しつけや位置関係をしっかりと把握させることが大切です。

本当の意味で子犬のリーダーとなることが求められる時期ですので、飼い主さんは諦めず、根気強く接することが求められます。

まとめ

走り回るゴールデンレトリーバーの子どもたち

いかがでしたでしょうか。犬にとって子犬期というのは生涯を左右するほど重要な時期でもあります。目まぐるしく成長していく子犬を温かく見守る一方で、飼い主にはしっかり社会化教育をする義務もあります。それぞれの時期に合ったしつけや社会化を行わせましょう。

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