犬をインターネットで購入する?
「犬のネット購入」と聞いて、あなたはどう感じますか?
犬をまるでモノのようにポチッと買うなんて信じられない、命を何だと思っているんだ!
…「ネット購入」という言葉が与える軽い印象から、こう思った方も少なくないはずです。
しかし、実際には子犬をネットで販売するショップであっても、モノを買うときのようにクリックひとつで子犬を買うことのできるショップなんてまずないと言ってよいでしょう。
それでは、「ネット購入」と「ブリーダーから迎える」ことの違いとは、一体何なのでしょうか?
迎えたい犬が希少種だったり、生体販売に抵抗があったりすると、わんちゃんはブリーダーから直接譲り受けるしかありません。しかし、ブリーダー、中でも優良ブリーダーは忙しいためメールの返信が遅かったり、その犬舎が遠方の場合でも、最低でも4~5回は出向かないといけなかったりします。
その点、ネットで購入する場合であればメールで頻繁に情報のやり取りができ、先方まで出向くのが1回で済む場合が多いようです。
それでは、犬をネット購入する方法について見ていきたいと思います。
犬のネット購入の方法
犬をネット購入しようと思ったら、まずは予約するところから始まります。
その際、大事なのは『優良ブリーダーサイト』かどうかを見極めることです。
信頼できるブリーダーなら、ネット購入であっても少なくとも一度は見学に来るように言われます。”動物取扱業の登録”がなされているかどうかも確かめる必要があります。
どこから迎えるか十分に吟味したら、次はメール、FAX、電話で問い合わせましょう。
基本は、子犬が産まれる前から予約注文をする形になっています。
そして、子犬が産まれると連絡があるので、
産まれた子犬の画像を見て迎えたい子犬を選びます。
その後、待ちに待った子犬との対面です。連絡から1ヶ月以内に子犬の健康状態などをチェックしに犬舎に出向きます。
親犬や兄弟犬と生後8週間過ごした子犬は、ストレスの少ない方法(ブリーダーさんが車で届けてくれることも多いそうです。)で自宅にやってきてくれます。
犬のネット購入のメリット
犬舎に出向くのが一回で済む
先ほども述べたように、子犬をブリーダーから迎える際は犬舎に何度も足を運ぶ必要がありますが、ネット購入の場合は一度で済むことが多いようです。
そのため、犬舎が遠方でも諦めないでよいのが最大のメリットだと思います。
成長過程は、メールで写真を送ってもらうことができます。
大事な時期を親犬、兄弟犬と過ごすことができる
ペットショップの子犬は、産まれてすぐに親犬や兄弟犬と離され、ショーケースに入れられます。(2013年9月1日からは、生後56日を経過しない子犬は販売、及び販売のための展示や引渡しを禁止しています。)
ですが、ネット購入ですと子犬にとって大事な8週齢を親犬、兄弟犬と過ごすことができるので、社会性が身に付くといわれています。
運動ができる
ショーケースに入れられていると、運動ができずストレスを溜め込むことになります。十分な運動ができることもネット購入のメリットでしょう。
感染症にかかりにくい
市場やショップを経由しないため、子犬が感染症にかかりにくいこともメリットです。
適正価格で購入できる
ペットショップでは、あまりに高い値段、逆にあまりに低い値段が付けられている犬を見かけます。
犬の適正価格は一概には決められませんが、ネット販売元は適正価格をウリにしているところが多いです。
犬のネット購入のデメリット
支払い後に子犬を迎えるまで時間がかかる
ショップで購入するならその日のうちに自宅に迎えることができますが、ネット購入だとそうはいきません。
産まれる前の予約注文になるため、何ヶ月も待つことになります。
思っていたわんこと違う?なんてことも
ネット購入で多いトラブルのひとつに、違う犬が届くということです。
画像やメールだけではわからないこともあるため、犬舎に出向くことや販売元とのコミュニケーションを取ることが必要になってきます。
購入後のアフターフォローの心配
実店舗があれば購入後に相談に行くことができますが、ネット購入ではそれができません。購入の際にアフターサービスについても聞いておかなければなりません。
まとめ
一昔前までは取り上げられることのなかった「生体販売」に対する抵抗。私も恥ずかしながら、犬を飼ってから知りました。
しかし、”ネット購入が良くてペットショップは悪い”という考えが正解、というわけでもないのかなと思います。
ただ、どれだけ便利な世の中になったとしても、「可愛い!」と思ったと同時にポチッと衝動買い、なんて恐ろしい結末にはしたくないです。
わんちゃんとの出会いは不思議なものです。それは、運命だとか奇跡だとか、さまざまな言葉で例えられます。
あなたは、犬のネット購入をどう考えますか?
私たちが考えることで、犬の未来を繋ぐことができるのです。