愛犬と離れる「リスク」と「依存の危険」について

愛犬と離れる「リスク」と「依存の危険」について

出張や帰省、ご旅行などで、どうしても愛犬をどこかに預けなくてはならない時、そのペットホテルや病院で、愛犬達は安心して、かつ楽しく過ごせるでしょうか…?いざという時に備えての皆さんの、愛犬の、「心の準備」は大丈夫ですか?

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我が家の先住犬が、過度なストレスから病気に…

お母さん、今どこにいるのかな…

出張中だった筆者…ipadで愛犬達の様子を見ようとペットホテルの専用サイトを確認しました。

すると「なんだかフジくん、寂しそうですよ?」と、コメントと共にUPされていた我が家の愛犬「フッちゃん」の横顔が、本当にしょんぼりと寂しそう…仕事の疲れもあって、胸が痛くなりました。

私が、4泊5日の旅に出ている間、懇意にしている「とても良心的で、温かく家庭的なホテル」で、愛犬達3匹がお世話になりました。

ですが久しぶりのお泊りだった為、念のために練習を、というお店からの提案で、予行の「一日保育」も無事に終わり、安心してお任せしていたのですが…

極端にストレスを感じてしまう犬も「個性次第」「加齢次第」

皆が一緒なのは心強いケド…

フッちゃん(本名「フジヤマ」です)は、御年10才のミニチュアダックスフンド、シニア犬です。

大変穏やかな性格で、賑やかな遊びをあまり好まず、人間でいえば、「独りで読書を楽しむようなタイプ」のコ…。「犬の保育園」という賑やかな場所は苦手だったようです。

他のメス犬2匹は、明るく陽気なカニンヘンらしい「女子犬軍団」。…我が家での序列では、後輩のメス犬達にリーダーの座をあっさりと赦しています。

(ボクは最下位が心地いいんだよ♪)とばかりに、ノンビリとメス犬達を見守っていました。そんなフっちゃんも、シニア犬になって、視力を失い、「飼い主不在」で「いつもと違う場所」は、やはり心細く感じて、辛かったのかもしれません。

預かり中に下痢をしていたとの報告もあり、「その後大丈夫ですか?」という心配のお電話も
頂いていたのですが…不安は的中しました。

「すい炎」の疑いで検査と治療

旅から戻り、家に落ち着いても、フッちゃんの元気の無さは変わらず、とても心配でした。

そして、食欲不振、嘔吐と続き、胃液まで吐き続け苦しむフッちゃんを、慌てて病院に連れていくと「すい炎の疑いがあるから」と精密検査を勧められました。

「すい炎…本当にマズイ場合ですと急に亡くなってしまう事もあるんです」と獣医先生は真剣なお顔に…。

頭から血が引きました。(ちょっとワタシ!…これは貧血起こしている場合じゃない…!)と自分を振い立たせ、手厚く看病…

といっても極力そばで見守り、点滴と注射、投薬の治療で通院するだけでしたが、いつも以上に気を付けてフッちゃんに語りかけ、食事の厳重な管理等で、お世話をしていました。

そして、結果をお伝えしますと、不幸中の幸いとでも言うか、「すい炎」ではなく「ストレスによる胃腸炎」という診断が降りました。

(ゴメン、フッちゃん、お母さんが居なくて本当に辛かったんだね?)と、ホロリ…。

怖いのは「共依存」

思えばフッちゃん、私たち10年間、ほぼ「べったり」で過ごしてきたよね?

いくら独りが好きで、トップのリーダー犬にはなれなくても、「私とのふれあい」は、彼には「絶対」だったようです。

そういうように育ててきた私の責任は重大です。「フッちゃんの依存」は「私の依存」でもありました。

今後のお話でいえば、万が一の宿泊も含めての長時間のお留守番には、犬達と親しい人、信頼出来る人に、自宅での「ペットシッター」をお願いする他に選択はないようです。

人間のお年寄りが、環境の変化を好まないように、犬達も年齢を重ねて、順応性がなくなっているのだ、と今回良く分かりました。

フッちゃんの治療は続いていますが、彼自身を変える事はもう出来ません。

私は、今まで以上に多く語りかけ(←大事です)彼が受けてしまった「心の傷」を癒し、「彼の心身の負担」を軽くしてあげる為、あらゆる努力をしなければならないのです。

まとめ

逢いたかったよ!お母さん!

  • 訓練期間を十分に与える

犬達には、子犬時代から少しずつ、上手にお留守番が出来る「訓練期間」を十分に与えてあげて下さいね。くれぐれも焦らずに…

  • お留守番は極力短い時間にする

お留守番は、極力短い時間にしてあげる事が「飼い主さんの思いやり」と思ってあげて下さいね。

  • 信頼できるホテルやシッターさんを確保する

犬の性格や年齢を考慮して、安全に預けられるホテル(または保育園)やシッターさんを確保しておいて下さいね。

  • 一緒の時間を楽しく過ごす

犬達の喜びは、飼い主(リーダー)と良い主従関係を築き、一緒の時間を楽しく、おだやかに過ごす事だと理解してあげて下さいね。

  • 適度な距離感を大事にする

愛犬との「適度な距離感」を大事にして下さいね。過度な依存は、お互いの為になりません、と今ならば分かります、深い反省を込めて…。

  • 犬の人生は人よりスピードが速い

犬達の「人生」は、人間のそれに比べ「猛スピード」で進みます。何よりその事を分かってあげて下さいね…。

最後に一言

上記の「心の準備、適切な距離感、万全な環境を用意した上」で、運命の犬と出逢い、「素晴らしい犬達との暮らし」を楽しんで下さいね!

皆さんに「何にも替えられない大きな喜び」をたくさんくれる「愛犬という存在」に、多くの皆さんが気づき、幸せな暮らしを築いて頂きたいと、心から願ってやみません。

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