飼う前にいくつか不安はありましたが、メインは二つでした。
不安1 きちんと世話できるか
まず一つは、一人暮らしだったので、きちんとお世話が出来るかということです。
ペットショップの店員には、「自分も一人暮らしで犬を飼っているが全然大丈夫」と言われましたが、平日は日中11時間以上も留守にして、帰宅してからではできることは限られてるし、まだ生後2ヶ月のパピーに留守番させるという現状に申し訳ないきもちで、いたたまれなくなりました。
人の助けを借りることも考えて
ひとりで思いつめて転職まで考えたりしましたが、幸い、私の姉がとても協力してくれて、私の留守中にトイレをきれいにしたり、遊び相手になってくれました。
私は覚悟を決めて、犬のことを中心に生活することにしました。
最初の1ヶ月は毎晩3時間おきに起きてトイレをさせたり、トリミングが必要な犬種なので、早いうちからシャワーやブラッシングに慣らしたりしました。
それでもやはりできることは限られてて、他人の手も借りてみることにしました。近所に自宅で日中犬を預かってくれるシッターさんを見つけ、思い切って預けてみることにしました。
お泊りも可能で、多くのペットホテルと違い夜でも人がいる環境だったので、私の出張時には大変助かりました。
他の人や犬に接する機会が極端に少なかったため、正直社会化は不十分でしたが、シッターさんに預ける機会を得たことで、うちの子はいろいろな経験値が上がりました。考えて行動できる子になりました。
不安2 しつけ
もう一つの不安はしつけのことです。
タイミングよく新宿の小田急デパート内にあったしつけ教室を知り、すぐに申し込みました。
ワクチンが終わる前にパピーパーティーにも行ってみました。
犬より飼い主のしつけ
しつけ教室に通ってみて分かったことは、犬より飼い主のしつけだなということです。
行ってよかったと思いました。
先生の「犬を飼うことは外国人と暮らすことだと思って。」というアドバイスは衝撃でした。
私は、何もしなくても犬は人の言葉や気持ちを理解するものだと思っていました。
しかし、きちんと私の気持ちを伝えて理解してもらわなければならなかったのです。
それからは、やって欲しいこと、やって欲しくないことをきちんと伝えるということに気をつけて接しました。
また、日常のブラッシングや爪切り、シャンプーなどのケアもしつけに関連してることを知りました。
飼い主がやることでコミュニケーションも取れるし、信頼感を得ることができるんだなと実感しました。
子犬のうちにしつけることが大切
パピーの時に飼い主がやるべきことは沢山あります。
本当に大変でしたが、嫌ではありませんでした。楽しかったし、今頑張れば後が楽になると信じてました。
お陰で病院以外は全てうちで出来るようになりました。
今年うちの子は8歳になり、全く問題ない犬かと言うと、そうでもないんです。
実家で暮らすようになってから、孫扱いされてすっかり調子に乗ってるんです。
でも大問題ではないし、何と言っても意思疎通が出来てるなと思います。
お互いに何を考えてるのか、アイコンタクトでわかるようになりました。
犬を飼うことの醍醐味って、これじゃないかなと思います。
それでも突然始める行動や態度など、分からないことももちろんあります。
いつまでも興味が湧いて飽きないです。
私は子供はいませんが、手のかかる子ほどかわいいっていいますよね。
犬友って楽しい!
あと、犬友ができました。
犬友ってすごいのは、ずーっと犬の話が出来るんです。飲んでても。悩みや不満、自慢や情報収集、思いっきり犬だけの話が出来るってとっても楽しいです。
犬を飼うことは、犬を育てる事だと思います。だから私は育犬と言ってます。
悩みも喜びも与えてくれて、それゆえ、犬も人を成長させてくれると思います。