犬に絶対NGな『歯磨きの仕方』6選 過度なケアが引き起こすトラブルや適切なお手入れまで

犬に絶対NGな『歯磨きの仕方』6選 過度なケアが引き起こすトラブルや適切なお手入れまで

犬の健康を守るために欠かせない「歯磨き」。しかし、よかれと思ってしているケアが、愛犬の口の中を傷つけたり、歯磨きを嫌がる原因になったりすることも……。この記事では、犬にしてはいけない歯磨きのやり方と、無理なく続けるための適切なお手入れ方法を紹介します。

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記事の監修

2009年麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。
2015年から横浜市内で妻と動物病院を営み、犬、猫、エキゾチックアニマルの診療を行なっています。
2024年現在、犬10頭、猫3頭、多数の爬虫類と暮らしています。
愛犬家、愛猫家として飼い主様に寄り添った診療を心がけています。
内科(循環器、内分泌など)、歯科、産科に力を入れています。

️犬に絶対NGな「歯磨きの仕方」6選

犬の歯磨き

「犬の歯磨きの頻度はどのくらい?」「血が出るけれど続けても大丈夫?」「歯磨きガムだけではダメ?」など、犬の歯のお手入れについて疑問を持つ飼い主さんも多いでしょう。

ここでは、犬の歯磨きでやってはいけないケア方法を紹介します。

1.人間用の歯磨き粉を使う

犬の歯磨きに、人間用の歯磨き粉を使うのは避けましょう。人間用の歯磨き粉には、犬にとって好ましくない成分が含まれていることが多々あります。

犬は歯磨き後に口をすすいで吐き出すことができないため、犬用として作られた歯磨き用品を選んでください。

2.力を入れてゴシゴシ磨く

汚れを落とそうとして、歯ブラシを強く当てるのもNGです。強い力で磨くと歯ぐきを傷つけ、痛みや出血につながる可能性があります。

歯ブラシは優しく持ち、歯の表面を小刻みに動かすように磨くことを意識してください。「血が出るけれど、汚れが取れている証だからしっかり磨こう」と考えず、もしも出血が続いている場合は動物病院に相談しましょう。

3.嫌がる犬を無理やり押さえつける

犬が歯磨きを嫌がるからといって、無理に口を開けて磨き続けるのも避けたい行為です。無理やり押さえつけると、歯磨きそのものを「怖いもの」と覚えてしまう可能性があります。

最初は口元を触るところから始め、慣れてきたら歯ブラシを当てるなど、愛犬のペースに合わせて少しずつステップアップしましょう。

4.一度にすべての歯を完璧に磨こうとする

犬の歯と歯ブラシ

毎回すべての歯を完璧に磨こうとすると、飼い主さんにも犬にも負担がかかります。特に歯磨きに慣れていない犬は、短時間で終わらせることが重要です。

「今日は前歯だけ」「次は奥歯まで」と日によって分けても問題ありません。まずは歯磨きを習慣にすることを優先しましょう。

5.歯磨きの頻度を急に増やす

「歯をきれいにしたい」と、いきなり毎日長時間の歯磨きを始めるのもおすすめできません。飼い主さんの負担にもなってしまいますし、犬が歯磨きに慣れていない場合は、短時間から始めて徐々に頻度を増やしていくのが最優先です。

理想は毎日のケアが望ましいとされていますが、犬の性格や慣れているかどうか、現状に合わせて、無理なく継続することが大切です。

6.「歯磨きガムだけ」で十分だと思う

歯磨きガムは、歯のお手入れをサポートするアイテムとして活用できます。ただし、歯磨きガムだけで歯磨きの代わりにはなりません。

歯ブラシでしか届きにくい部分もあるため、できる範囲で歯ブラシを使ったケアも取り入れましょう。「ガムだけに頼る」のではなく、日々の歯磨きと組み合わせて使うアイテムとして考えてください。

️犬の適切な歯のお手入れ方法は?

犬の口に歯ブラシを当てる

犬の歯磨きで大切なのは、「完璧に磨くこと」よりも、まずは「嫌がらずに続けられること」です。

最初は口元を触る練習から始めましょう。愛犬が落ち着いているときに唇を少しめくり、歯に触れるところからスタートします。

慣れてきたら、指にガーゼを巻いて歯を優しく触り、それに慣れてきた頃に犬用歯ブラシを使う、という順番がおすすめです。

歯ブラシを使うときは、歯と歯ぐきの境目を中心に、力を入れずに優しく磨きましょう。嫌がったら無理せず、時間を置いたり、次の日に磨けていない場所を中心に磨いてください。

歯磨きの頻度はどのくらい?

歯ブラシを鼻の頭に乗せる犬

犬の歯磨きは、できれば毎日の習慣にするのがおすすめです。ただし、歯磨きを嫌がる犬に対して、最初から毎日完璧に行う必要はありません。

「1日数秒だけ」「1本だけ磨く」など、できるところから始めてみましょう。少しずつ慣らしていくことで、歯磨きへの抵抗感が徐々に減っていきます。

また、歯石がすでについている場合や、口臭、歯ぐきの腫れ、出血などが気になる場合は、自己流のケアだけで済ませず、動物病院に相談することも大切です。犬の歯科に強い獣医師が在籍している動物病院を探しておくのもおすすめです。

️まとめ

歯磨きする犬

犬の歯磨きは、健康な歯や歯ぐきを保つために大切なお手入れです。一方で、強く磨いたり、嫌がる犬を無理に押さえたりすると、口の中を傷つけたり、歯磨き自体を嫌いになったりする恐れもあります。

「完璧に磨かなければ」と力を入れすぎず、愛犬のペースで、少しずつ歯磨きに慣らしていきましょう。

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