犬の『終活』ですべきこと6選 最初にしなければならないことやお別れ前に必要な準備まで

犬の『終活』ですべきこと6選 最初にしなければならないことやお別れ前に必要な準備まで

大切な愛犬との暮らしは、できるだけ長く続いてほしいものです。しかし、犬は人間よりも早く年齢を重ねるので、いつかお別れのときを迎えます。この記事では、最期を迎えた時に慌てないために、犬の終活でしておきたいことをまとめました。

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記事の監修

2009年麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。
2015年から横浜市内で妻と動物病院を営み、犬、猫、エキゾチックアニマルの診療を行なっています。
2024年現在、犬10頭、猫3頭、多数の爬虫類と暮らしています。
愛犬家、愛猫家として飼い主様に寄り添った診療を心がけています。
内科(循環器、内分泌など)、歯科、産科に力を入れています。

️犬の「終活」ですべきこと6選

眠そうな老犬

犬の終活は、悲しい未来だけを考えるのではなく、残された時間をより穏やかに過ごしながら、いざというとき、愛犬にとってより良い選択をするための準備でもあります。

ここでは、犬の終活で最初にすべきことやお別れ前に準備しておくことなどを見ていきましょう。

1.愛犬の情報を整理しておく

犬の終活で最初にしておきたいのが、愛犬に関する情報の整理です。名前や生年月日だけでなく、かかりつけの動物病院、これまでの病気や治療歴、服用している薬などをまとめておきます。

また、ペット保険の情報やマイクロチップの登録内容なども、すぐ確認できるようにしておくと安心です。

家族の誰が見てもわかる形でまとめておけば、急な体調変化や飼い主が対応できない場合にも役立つでしょう。

2.かかりつけの動物病院や緊急時の連絡先を確認する

犬が高齢になると、急に体調を崩すこともあります。普段通っている動物病院の診療時間や休診日だけでなく、夜間や休診日に診てもらえる動物病院についても事前に調べておきましょう。

「もしものとき、どこへ連絡するか」を決めておくだけでも、緊急時にも慌てず行動しやすくなります。

また、終活の準備として、連絡先を飼い主のスマートフォンだけでなく、家族と共有できる場所にも残しておくのがおすすめです。

3.これから受けたい治療について家族で話し合う

ソファで過ごす老犬

犬の年齢や病気によっては、治療について大きな選択を迫られることがあります。積極的な治療を続けるのか、それとも苦痛をできるだけ減らし、穏やかに過ごすことを優先するのか——正解はひとつではありません。

だからこそ、元気なうちから家族で「愛犬にどのように過ごしてほしいか」を話し合っておくことが大切です。

ただし、実際の治療方針は犬の状態によって変わります。迷ったときは、獣医師から治療のメリットや負担について十分に説明を受けながら判断しましょう。

4.介護が必要になったときの生活を準備する

犬が年齢を重ねると、足腰が弱くなったり、これまで通りに歩けなくなったりすることがあります。

そのため、寝床の場所や室内の段差、滑りやすいフローリングなどを見直して、必要に応じて介護しやすい環境を整えておくことも終活のひとつです。

また、家族の仕事や生活スタイルによっては、十分な介護時間を確保するのが難しい場合もあるでしょう。介護が必要になってから慌てるのではなく、事前に家族間で役割を話し合ったり、利用できるサービスを調べたりしておくと安心です。

5.最期の時間をどのように過ごしたいか考える

眠そうな老犬

お別れが近づいたとき、どこで、どのように過ごすか考えることも大切な準備です。自宅で家族と一緒に過ごしたいのか、体調によっては入院や治療を優先するのかなど、あらかじめ希望を整理しておくことで、突然の判断に追われにくくなるでしょう。

もちろん、事前に決めた通りにならないこともあります。そのときの愛犬の状態を第一に考え、獣医師や家族と相談しながら柔軟に選択することも大事です。

あらかじめ決めておくことで、最期の瞬間を心穏やかに、愛犬との時間を大切に過ごすことができます。

6.お別れの後に必要なことを調べておく

愛犬とのお別れを迎えた直後は、悲しみの中、さまざまな手続きをしなければなりません。そのため、火葬や供養の方法、必要な届け出などについて、あらかじめ情報を集めておくと慌てずに済むでしょう。

「まだ早い」と感じるかもしれませんが、元気なうちに選択肢を知っておくことは、必ずしも悪いことではありません。

大切なのは、後悔しないために必要な準備を少しずつ進めておくことです。

️犬の終活は元気なうちから始めるのがおすすめ

芝生に座る老犬

犬の終活と聞くと、病気になってから、高齢になってから始めるものだと思っていませんか。しかし、愛犬が元気なうちだからこそ、落ち着いて情報を整理したり、家族で話し合ったりできるものです。

終活は最初からすべてを完璧に準備する必要はありません。まずは、愛犬の基本情報やかかりつけの動物病院を整理することから始めてみましょう。

そこから少しずつ、治療や介護についての考え、お別れの後に必要な準備へと広げていけば十分です。

終活を考えることは、今の愛犬との生活に悲しみを差すものではなく、愛犬と過ごせる毎日をより大切にするためのきっかけにもなります。

️まとめ

振り返る犬の後ろ姿

犬の終活は、お別れだけを準備するものではありません。愛犬に関する情報を整理し、もしものときの連絡先を確認したり、治療や介護について家族で話し合い、必要な考えを整理しておくことで、いざというときに愛犬により良い選択をするための準備でもあります。

大切な愛犬との「今」を大切にしながら、できることから終活を始めてみてはいかがでしょう。

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