犬を飼うと死亡リスクが下がると言われている理由

犬を飼っている人は、犬を飼っていない人と比べて、死亡リスクが低いという研究結果が報告されています。
2019年に発表された“システマティックレビュー・メタ解析”では、約383万人を対象とした研究において、犬を飼っている人は、飼っていない人と比べて、「全死亡リスクが24%低かった」と報告されています。
また、心血管疾患による死亡リスクについては、「31%低い」という結果も示されました。
ただ単純に犬を飼えば寿命が延びるというわけではなく、犬を飼うことによって生じる生活習慣の変化が、健康状態に影響を与えているのではないかと考えられています。
1.お散歩に行くことで運動量が増える

犬を飼うと死亡リスクが下がると言われているのは、お散歩に行くことで運動量が増えるからです。
日常的に体を動かす機会が自然と増え、肥満や高血圧、糖尿病、心血管疾患など、様々な病気のリスクを下げることができるのです。
犬を飼うことと身体活動には関連がある、という報告もされています。
2.心血管系の健康を維持しやすくなる
犬を飼うと死亡リスクが下がると言われているのは、心血管系の健康を維持しやすくなるからです。
犬とのお散歩を継続することで、血圧や血糖や体重などの管理に役立ち、その結果として、心血管系の健康を維持しやすくなるのです。
2017年に発表されたスウェーデンの研究では、約343万人を対象とし、最大で12年間追跡したところ、犬を飼うことは心血管死および全死亡のリスクを下げることと関連していたとしました。
3.ストレスを和らげるきっかけになる

犬を飼うと死亡リスクが下がると言われているのは、ストレスを和らげるきっかけになるからです。
強いストレスを感じたとき、犬を見たり、犬を撫でたり、そばで一緒に過ごすなどすることで、気持ちが落ち着くのです。
慢性的な強いストレスは、睡眠や食欲にも影響します。生活習慣にも影響しますし、心血管系にも大きな負担を与えることがあります。
ストレスなく生きることは難しいことですが、犬との触れ合いによって、日常的なストレスを適度に解消することができれば、自然と健康にもよい影響を与えてくれることが考えられます。
4.孤独を感じにくくなる
犬を飼うと死亡リスクが下がると言われているのは、孤独を感じにくくなるからです。
ひとり暮らしであっても、自宅に戻れば愛犬が待っていてくれる。これだけでも孤独感が和らぎます。犬は話し相手にもなってくれますし、遊び相手にもなってくれます。
人と交流する機会が少ない人にとって、犬との暮らしが精神的な支えになるのです。
また、犬とお散歩をしていると、自然と人との会話や交流が増えます。犬を飼う者同士、声をかけ合うなどし、接点が増えることがあるのです。
社会的な繋がりや周囲からのサポートは、体と心の健康を維持する上で重要なことです。犬が人と人の繋がりを生み出すきっかけになってくれるでしょう。
まとめ

犬を飼うと死亡リスクが下がると言われている理由を4つ解説しました。
- お散歩に行くことで運動量が増える
- 心血管系の健康を維持しやすくなる
- ストレスを和らげるきっかけになる
- 孤独を感じにくくなる
研究結果には、犬を飼うことで死亡リスクが24%下がる、などの報告がありますが、そのまま受け取らないことが大切です。
お散歩以外の運動をする習慣があること、適切な食生活を送っていること、住環境や経済状況など、犬を飼っていること以外の要因が研究結果に影響している可能性も考えることができるためです。
犬を飼うということは、運動・心理・社会的な繋がり・生活習慣といった、様々な面に働きかけるため、結果として、健康状態にプラスの影響を与える可能性があるのです。



