小型犬がかかりやすい病気

1.歯周病
小型犬がかかりやすい病気には、歯周病があります。
成犬の80%が歯周病を患っているとされており、小型犬にも大型犬にも同じようにリスクがありますが、小型犬の方が歯周病になるリスクが高い傾向にあります。
小型犬は顎が小さく、歯と歯の間が狭いため、歯垢や歯石が蓄積しやすいことが、トラブルの原因です。
歯周病が進行すると、ひどい口臭がしたり、歯肉が赤く腫れあがったり、歯がグラグラと揺れる、口の中が痛くてごはんが食べられないなどすることがあります。
歯垢や歯石の蓄積と歯周病は、毎日の歯磨きで予防することができます。愛犬にも毎日の歯磨きをし、定期的な歯科検診を受けましょう。
2.気管虚脱
小型犬がかかりやすい病気には、気管虚脱があります。
気管は、肺へと空気を運ぶための管です。その管が潰れてしまうことを気管虚脱と言います。
気管が潰れると、呼吸がしづらくなったり、咳が出たり、チアノーゼを引き起こしたりすることがあります。
首輪やハーネスによる首や喉への圧迫が、気管虚脱の原因になることがあるため、引っ張り癖は絶対に治すべきです。
また、予防法として、体重管理をしましょう。肥満が気管を圧迫することがあるためです。
3.僧帽弁閉鎖不全症

小型犬がかかりやすい病気には、僧帽弁閉鎖不全症があります。
心臓には、血液の逆流を防ぐための“弁”があります。その弁のうちの僧帽弁が正常に閉じなくなってしまう病気です。
僧帽弁が正常に閉じなければ、血液が逆流してしまいます。小型犬の中でも、とくに中高齢の犬にみられます。
初期症状では目立った症状がなく、健康診断では、心雑音を指摘され、レントゲン検査などによって発見されることがあります。
原因は、小型犬の場合では、遺伝的な素因を持つ犬が多い傾向にあるとされています。
予防することは非常に難しいですが、定期的な健康診断を受けることと、日々の観察をすることによって、早期発見をすることが大切です。
4.水頭症

小型犬がかかりやすい病気には、水頭症があります。
脳脊髄液が頭蓋内に過剰にたまり、脳が圧迫される病気です。ぼんやりしている、同じ場所をグルグル回る、歩き方がおかしい、痙攣するなどの症状がみられることがあります。
先天性の水頭症である場合では、生まれつき脳室の形状異常があったり、脳脊髄液の循環不良があったりすることが原因です。
後天性の水頭症である場合では、脳の損傷、脳の病気(頭部外傷・脳腫瘍・脳炎・脳出血・脳梗塞など)が原因となることがあります。
予防することは非常に難しいことですが、先天性の場合では、子犬の頃から症状がみられることがあるため、日々の様子を注意深く観察することが大切です。
チワワ・ダックスフンド・ポメラニアン・シーズー・ヨークシャーテリアなど、頭蓋骨が大きい小型犬は、先天性の水頭症になるリスクが高いとされています。
5.レッグ・ペルテス病
小型犬がかかりやすい病気には、レッグ・ペルテス病があります。
原因は、大腿骨の先端部分への血流が悪くなり、骨が壊れてしまうことであり、成長期の小型犬にみられる病気です。
初期症状では、後ろ足をかばったり、歩き方がおかしかったり、お散歩や運動を嫌がるなどすることがあります。
予防法は確立されていませんが、小型犬の成長期には、激しい運動を控え、適切な運動管理をすることが大切です。
まとめ

小型犬がかかりやすい病気を5つ解説しました。
- 歯周病
- 気管虚脱
- 僧帽弁閉鎖不全症
- 水頭症
- レッグ・ペルテス病
愛犬はどのような病気にかかりやすいのかを知っておくことで、日々の観察や管理がしやすく、初期症状にも気づきやすくなります。
体が小さいことでかかりやすい病気や犬種特有の病気を心配されるときは、定期的な健康診断を受け、その都度、獣医師に相談するようにしましょう。



