犬に負担がかからない『正しい抱き方』とは?絶対やってはいけない抱っこやNGポイントまで解説

犬に負担がかからない『正しい抱き方』とは?絶対やってはいけない抱っこやNGポイントまで解説

犬と暮らす飼い主さんの中には、「抱っこの仕方が合っているのか不安…」このような不安を抱えている人もいるのではないでしょうか。この記事では、犬に負担がかからない正しい抱っこの仕方や、体格ごとのポイント、やってはいけない抱っこ方法などを詳しく解説します。

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記事の監修

2009年麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。
2015年から横浜市内で妻と動物病院を営み、犬、猫、エキゾチックアニマルの診療を行なっています。
2024年現在、犬10頭、猫3頭、多数の爬虫類と暮らしています。
愛犬家、愛猫家として飼い主様に寄り添った診療を心がけています。
内科(循環器、内分泌など)、歯科、産科に力を入れています。

犬に負担がかからない『正しい抱き方』とは?

犬を抱っこする女性

犬を抱っこするときは、「体全体を支える」ことが基本のポイントです。

特に前足だけを持ち上げたり、お尻が宙に浮いた状態で抱えたりすると、背中の関節(椎間関節)に大きな負担がかかったり、犬が恐怖から暴れてしまい、落下する危険もあります。

また、犬は突然、体が浮くことに驚いてしまうこともあるため、抱き上げる前に優しく声をかけ、安心させてあげましょう。

小型犬・中型犬の抱っこの仕方

小型犬は片手を胸の下へ入れ、もう一方の手でお尻や後ろ足をしっかり支えながら持ち上げましょう。体全体を支えるように持ち上げるのがポイントです。

そのまま犬の体を自分の胸元へ優しく密着させることで、体が安定し、犬も安心しやすくなります。

大型犬の抱っこの仕方

大型犬は体重が重いため、健康な成犬を無理に抱っこすることは、犬だけでなく飼い主にとっても大きな負担になります。そのため、普段の生活では抱っこをする機会は少ないでしょう。

しかし、災害時やケガをした時など、どうしても抱きかかえなければならない場面に備えて、正しい方法を知っておくことは重要です。

抱き上げる際は、胸の下(前足の外側)へ片腕を入れ、もう片方の腕でお尻や後ろ足を支え、できるだけ犬の体を自分に密着させながら地面と背骨を水平に保つように持ち上げます。

ただし、体重によっては一人で抱えるのが危険なケースも多いでしょう。無理せず、家族と協力したり、担架やペット用キャリー、避難用ハーネスなどを活用したりすることも検討してください。

犬が抱っこを嫌がる・逃げる理由とは?

抱っこされる犬

「抱っこしようとすると逃げる…」犬がこのような行動を起こすのは、単なるわがままではなく、何らかの理由が隠れていることも少なくありません。

抱っこで嫌な経験をしたことがある

例えば、以前に抱っこされた際、苦手なお世話(歯磨きや爪切りなど)を無理やりされた、病院へ連れて行かれたなど、嫌な出来事の前にばかり抱っこされていた犬は、「抱っこ=嫌なことが始まる」と学習してしまうことがあります。

すると、抱っこに対する拒否反応が強まり、抱っこしようとすると逃げるようになってしまうのです。

抱き方が不安定

抱っこされている最中に体がグラグラすると、犬は大きな不安や恐怖を感じます。安心できない抱っこを何度も経験することで、「抱っこは怖い」と嫌がるようになることも少なくありません。

抱っこに対する抵抗感を和らげるためにも、正しい抱っこの仕方を把握して、その通りに実行することが大切です。

体のどこかが痛い

関節や腰に痛みを抱えている犬は、抱っこされることで痛みをより強く感じ、逃げてしまうことがあります。

以前は平気だったのに急に抱っこを嫌がるようになったという場合は、体調の異変も疑ってみましょう。

自由に動きたい性格

活発な犬や好奇心旺盛な犬は、抱っこされるよりも「自分で歩きたい」と強く思うことが多いです。

性格による拒絶であれば、無理に長時間、抱っこする必要はありません。愛犬の気持ちを尊重し、自由に歩かせてあげましょう。

犬への抱っこで絶対やってはいけないNGポイント

抱っこされる犬

飼い主が良かれと思ってやっている抱っこの仕方が、実は犬に不安を与えていたり、体に負担をかけてしまっているケースは珍しくありません。

  • 前足だけを持って抱き上げる
  • 脇の下へ手を入れて持ち上げる
  • 仰向けの状態で抱っこする
  • 暴れる犬を無理やり抱っこする
  • 長時間抱っこし続ける
  • 高い位置から急に下ろす

前足だけを持ち上げるように抱き上げてしまうと、肩や背骨に大きな負担がかかり、関節を痛める原因になることがあります。また、人間の子どもを「高い高い」するように脇を持って抱き上げるのもおすすめできません。

さらに、赤ちゃんを抱っこするように仰向けのまま抱き上げる人がいますが、これもまた体を痛めたり、犬が怖がって暴れて落下する危険性があります。

そして、やりがちなのが高い場所から愛犬を降ろす行為です。犬はジャンプして着地できると思われがちですが、高い位置から降ろすと足腰へ大きな衝撃がかかります。脱臼や骨折の原因になることもあるので、地面に近づけてから、ゆっくり下ろすようにしましょう。

犬が抱っこ好きになるおすすめの方法

抱っこする男性

抱っこが苦手な犬も、少しずつ慣れさせることで、無理なく抱っこを好きになってもらうことは可能です。

  • 抱っこの前に優しく声をかける
  • 短時間から始める
  • おやつや褒め言葉を活用する
  • 犬の気持ちを尊重する

まずは数秒抱っこするだけでも十分です。落ち着いていられたら褒めてあげることで、「抱っこ=安心できるもの」と覚えやすくなります。

そこから少しずつ時間を伸ばして行ったり、抱っこしたまま歩いてみたりして、「抱っこは怖くない」「案外良いかも」と思ってもらえるように、徐々に慣れてもらいましょう。

まとめ

抱っこされる柴犬

犬にとって抱っこは、安心できる時間になることもあれば、大きなストレスになることもあります。もし愛犬が抱っこを嫌がる様子が見られる場合は、無理に抱き上げずに理由を考えて、愛犬にとって安心できる抱っこを心がけましょう。

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