逆効果なことも!『熱中症』の犬にやってはいけない危険行為

無理やり水を飲ませる
熱中症と聞くと、とにかく水を飲ませなければと思ってしまうかもしれません。ですが熱中症によって意識が混濁している犬の口を無理やりこじ開け、水を流し込むような行為は絶対にNGです。
ただでさえ水を飲もうという意志のない犬に水を飲ませるというのは難しい行為ですが、無理やり水を流し込むと、誤嚥や窒息を起こしてしまう恐れがあります。
氷水を与える
犬にまだ意識があり、なおかつ水を飲もうとする意思が感じられている場合、氷水などのキンキンに冷えた水を与えることはかえって命取りになります。
「とにかく体温を下げなければ!」と氷水を与えたくなる気持ちは痛いほど分かりますが、非常に冷たい水を急激に与えると、消化管の血管が収縮して血流が悪くなったり、胃腸に強い刺激を与えて激しい嘔吐や下痢を誘発する恐れがあります。
様子見を長引かせる
愛犬が熱中症らしき症状に陥った場合、どの程度から病院に行くべきか悩んでしまうかもしれません。
「この程度の症状で病院に行ったら呆れられるかな」「犬を熱中症にさせたことを叱責されるかもしれない」と迷った末に「もう少し様子見してみよう」と判断し、通院のタイミングを遅らせた結果、取り返しのつかないことになってしまう可能性があります。
熱中症の可能性に気づいたら

涼しい場所に移動させる
愛犬が熱中症かもしれないと思ったら、すぐにできるだけ涼しい場所に移動させましょう。屋外であれば日陰で風が通る場所や地面が冷たい場所、屋内にすぐ入れることが可能であればクーラーの効いた涼しい部屋などが適しています。とにかく少しでも気温を下げることを考えましょう。
体に水を直接かける
涼しい場所に移動ができたら、次は犬の体を冷やすことを考えます。水がすぐに手に入るのであれば、水を体に直接かけて濡らしてあげましょう。ただし氷水を飲ませるのが禁忌であるのと同様に、冷たすぎる水を一気にかけるのはNG。常温の水で十分です。
太い血管を冷やす
ペットボトルや氷嚢などがあれば、体を冷やすのにより効果的です。これらを頭や首筋、脇の下、腹部、内ももなど、太い血管が通っている箇所に当てて冷やします。こうすることで体内を巡る血液が冷えて体全体の体温が下がります。ただし冷やし過ぎは逆効果のため、注意が必要です。
速やかに動物病院の受診を
犬が熱中症を発症してしまったとき、その症状の重症度を判断することは容易なことではありません。また素人にできる応急処置は限られています。熱中症と見られる症状を認めたら、できる限りの応急処置を施しつつも、速やかに動物病院を目指しましょう。
まとめ

残念なことに、毎年、熱中症で犬が命を落とす事例が相次いでいます。愛犬を熱中症にしないためには、車中でのお留守番をさせないこと、こまめな水分補給ができる環境を整えておくこと、冷房機器を上手く活用して飼育環境を整えることなどが大切です。
それでも熱中症になってしまったときに備え、最低限必要な応急処置の知識は身につけておけるといいでしょう。



