犬が恐怖を感じるモノとは?

犬が苦手とするものは、その子の性格やこれまでにしてきた経験によって大きく変わりますが、多くの犬に共通して見られる“怖がりやすい対象”があるのも事実です。
特に、突然大きな音がするものや、動きが読みにくいもの、慣れていない人や場所などは、犬にとって不安や警戒のきっかけになります。まずは、犬が恐怖を感じやすい代表的なものから確認していきましょう。
雷や花火などの大きな音
雷や花火、サイレンなど、突然鳴る大きな音を苦手とする犬はとても多いです。
犬は人間よりもはるかに音に敏感なので、私たちにはそこまで強く感じない音でも、犬にとってはかなり大きな刺激になっていることがあります。
掃除機やドライヤーなどの家電
掃除機やドライヤーは、大きな音を出すだけでなく、不規則に動いたり風が出たりするため、犬にとっては警戒の対象です。
「何なのかよく分からないのに近づいてくる」「音も動きも不快」と感じると、怖さが強くなります。
見慣れない物や場所
ビニール袋や傘、鏡、急に置かれた大きな荷物など、正体が分かりにくい物を怖がる犬もいます。
また、初めて行く場所や模様替えをした部屋など、環境の変化そのものに不安を感じる犬もいます。
足元が不安定に見える場所
グレーチング(側溝の金網)や側溝、水たまり、滑りやすい床などを苦手とする犬も少なくありません。
足を踏み外しそうに見えたり、地面が透けて見えたり、感触が安定しなかったりすると、不安が強くなります。
見知らぬ人や犬が急に近づくこと
知らない人や犬が急に距離を詰めてくると、恐怖から身を守ろうとすることがあります。
特に、社会化が十分ではない犬や、過去に嫌な経験をした犬では、警戒心が強く出やすい傾向があります。「相手そのものが怖い」というより、「急に近づかれること」が負担になっている場合も多いです。
犬が怖がっているときにみせるサイン

犬は恐怖を感じると、さまざまなボディランゲージで気持ちを伝えます。代表的なサインには、次のようなものがあります。
- 尻尾を足の間に巻き込む
- 体を低くする、背中を丸める
- 震える
- 固まって動かなくなる
- 家具の陰や狭い場所へ隠れる
- 耳を後ろへ倒す
- 白目が見えるほど目を見開く
- 顔をそむける
- あくびや舌なめずりを繰り返す
- 飼い主にしがみつく
- 吠える、唸る
こうした反応は、「怖いからやめてほしい」「これ以上近づかないでほしい」という犬からのサインです。吠えたり唸ったりしている場合も、強気なのではなく、実は不安や恐怖が背景にあることは少なくありません。
愛犬を安心させる方法

犬が恐怖を感じているときは、無理に克服させようとするより、まず安心できる状態を作ることが大切です。気持ちが落ち着ける環境を整えることが、最初の一歩になります。
まずは怖いものから距離を取る
雷や花火、人混み、苦手な犬など、原因から離れられるなら、まずは距離を取りましょう。
「慣れてほしいから近づける」より、「まず落ち着ける距離を確保する」ことを優先したいところです。
飼い主が落ち着いて接する
犬は、飼い主の表情や声の変化にも敏感です。
飼い主が慌てたり過度に心配したりすると、「やっぱり危ないことなんだ」と感じて、不安がさらに強まることがあります。声を荒らげず、できるだけ普段通りの落ち着いた態度で接することが大切です。
安心できる場所を用意する
クレートやケージ、静かな部屋など、「ここにいれば落ち着ける」と感じられる場所を作っておくのも効果的です。
カーテンを閉める、外の音を少し遮る、照明を落とすといった工夫だけでも、気持ちが和らぐことがあります。
無理に触らない
怖がっている犬は、触られること自体が負担になることがあります。撫でるなら、犬が嫌がらない場所をやさしく一定のリズムで触れる程度にとどめましょう。
逃げたがっている様子があるなら、無理に抱きしめたり押さえたりしないことも大切です。
まとめ

犬が恐怖を感じやすいものには、雷や花火などの大きな音、掃除機などの家電、見慣れない物や場所、グレーチング、見知らぬ人や犬などがあります。怖がっているときは、尻尾を巻く、震える、隠れる、あくびや舌なめずりを繰り返すといったサインが見られます。
愛犬を安心させるためには、まず恐怖の原因から距離を取り、飼い主自身も落ち着いて接することが大切です。無理に克服させようとせず、安心できる環境を整えながら、少しずつ自信を取り戻せるよう支えてあげたいですね。



