犬が「急にダッシュする」4つの心理

1.ストレスや退屈の解消
散歩の時間が短かったり、雨の日が続いて外で遊べなかったりすると、犬の体力は有り余ってしまいます。また、退屈な時間が長くて退屈を感じているときにも、心の中にモヤモヤとしたストレスが溜まることも。
犬はその限界まで溜まったエネルギーやストレスを、一気に発散しようとして部屋の中を猛スピードで走り回ります。これは自分自身の心をスッキリさせて、元気のバランスを上手にとろうとする大切な行動なのです。
2.お風呂上がりなどの解放感
多くの犬にとって、体が濡れるお風呂やシャンプーは苦手で緊張するイベントです。お風呂に入っている間、犬はじっと我慢してストレスを感じています。
そのため、体が綺麗になってバスタオルで拭いてもらった瞬間に、「やっと終わった!」という大きな解放感と嬉しさが爆発するのです。
この「嫌なことから解放された喜び」が我慢できなくなり、濡れた体を床にこすりつけたり、部屋中を全力でダッシュしたりします。
3.飼い主の気を引くため
犬が部屋を走り回ったとき、驚いて「コラ!」と声をかけたり、追いかけたりしたことはありませんか?犬はとても賢い動物なので、「ダッシュをすると飼い主がこっちを見てくれる」「構ってくれる」と学習します。
つまり、飼い主が大好きで「もっと自分を見てほしい」「一緒に遊んでほしい」という寂しい気持ちから、あえて目の前で大はしゃぎをして、大好きな飼い主の注目を集めようとアピールしているのです。
4.突然のスイッチ
特に子犬や若い犬によく見られる現象で、「ズーミーズ」とも呼ばれています。これといった明確な理由がなくても、体の中にエネルギーが満ち溢れているときに、突然脳のスイッチが入ったように走り出します。
背中を丸めながら狂ったように部屋を何周も走り回りますが、数分もすれば何事もなかったかのようにピタッと止まり、ハァハァと息を切らしながら満足そうな顔をするのがこの行動の特徴です。
部屋の中で大興奮してしまう理由

外の散歩中よりも、なぜか家の中にいるときのほうが激しく大興奮して走り回る犬は多いです。その大きな理由は、家の中が犬にとって「世界で一番安心できる縄張り」だからです。
外の世界には、知らない人や他の犬、車の音など、緊張してしまう要素がたくさんあります。しかし、大好きな飼い主がいる家の中では、100%リラックスして心を許すことができます。
そのため、外では我慢して抑えている感情や嬉しさを、安全な部屋の中で一気に爆発させてしまうのです。
また、飼い主が仕事や買い物から帰ってきたときの「会えて嬉しすぎる!」という純粋な喜びの感情も、部屋の中で大興奮してしまう代表的な原因のひとつと言えます。
愛犬が暴走したときに落ち着かせる方法

大きな声を出さずに無視する
愛犬が目の前を猛スピードで走り抜けると、つい「危ない!」「やめなさい!」と大きな声を出してしまいがちです。
しかし、犬は人間の言葉の意味を理解できないため、飼い主が大きな声で騒ぐと「飼い主も一緒にテンションが上がって喜んでいる」「応援してくれている」と勘違いし、さらに大興奮してしまいます。
そのため、愛犬が走り出したら声をかけず、目も合わせず、あえて完全に無視して別の部屋に行くなどして、冷たい態度をとるのが最も効果的です。
お気に入りのおもちゃやフードを使う
犬がダッシュしている最中は、頭の中が走ることでいっぱいになっています。その興奮を止めるために、犬が大好きな音の鳴るおもちゃを鳴らしたり、大好きなおやつの匂いを嗅がせたりして、犬の意識を走ることから別の楽しそうなものへ向けさせましょう。
犬がこちらに注目したら、静かな声で「お座り」や「待て」の合図を出します。指示に従うことができたら、おやつをあげて優しく褒めてあげると、自然と興奮が静まっていきます。
けがをしないように見守る
走っている犬を無理に捕まえようとして追いかけると、犬は「捕まえっこをして遊んでいる」と思ってさらにスピードを上げてしまいます。また、急に抱きつこうとすると事故やけがにつながりかねません。
犬が走っている間は、無理に止めようとせず一歩引いて見守りましょう。その際、犬が滑って転ばないように床にカーペットを敷いたり、家具の尖った角にぶつかってけがをしたりしないよう、周りの安全な環境を整えてあげることが大切です。
まとめ

犬が急にダッシュするのは、病気ではなく、日頃のストレス発散や嬉しさといった感情の表現です。まずは走る理由を理解してあげましょう。
愛犬が大興奮したときは、飼い主が一緒に騒がず、冷静に無視をしたりおやつを使ったりして対応することが大切です。お互いにけががないよう優しく見守りながら、愛犬との楽しい暮らしを築いていきましょうね。



