犬の飼い主が今すぐ見直すべき生活習慣5つ

日々の生活習慣の積み重ねが、愛犬の健康を守ることもあれば、逆に病気を招くこともあります。毎日当たり前に行っている習慣を見直すことは、愛犬の健康維持のための第一歩となります。ここでは、犬の飼い主が今すぐ見直すべき生活習慣を5つご紹介します。
1.食事
食事は、犬の健康の基礎となる重要な生活習慣のひとつです。そのため、ドッグフードは犬のライフステージや健康状態に合ったものを選び、適量を与えることが大切です。
合わないフードを与え続けると、肥満や栄養不足につながったり、健康状態を悪化させたりする可能性があります。また、フードやおやつをほしがるままに与えるのも肥満の原因になります。肥満は心臓病や膵炎、関節炎など、さまざまな病気を引き起こす万病の元です。
フードはパッケージに記載された給餌量を基準とし、体重や体型の変化を見ながら愛犬に合った適量に調整しましょう。おやつは別腹ではなく、食事の一部です。おやつの量は愛犬の1日に必要なカロリーの10%以内にとどめ、おやつを与えたらその分フードを減らしてください。
調理された人間の食事を与える習慣は、犬に糖分、塩分、脂質の過多を招き、健康にさまざまな悪影響を及ぼします。人間の食事を愛犬に与えるのは避けましょう。
2.運動
愛犬を散歩に連れて行く習慣がない、あるいは排泄だけが目的の短い散歩が習慣だと、運動不足につながります。
犬の運動不足は、肥満や筋力低下を招くだけではありません。ストレスが溜まり、過度な吠えなどの問題行動を引き起こすこともあります。一方で、過度な運動は犬の体の負担になります。
運動は、適度であることが大切です。愛犬の犬種や年齢、体力に合わせ、無理のない範囲で運動する習慣をつけましょう。
なお、散歩の際は、安全な場所でたくさんにおい嗅ぎをさせてあげると、脳の活性化やストレス解消に役立ちます。
3.睡眠
犬はレム睡眠(浅い眠り)の割合が多いため、人間よりも多くの睡眠が必要です。1日の平均睡眠時間は、成犬(1〜6歳)で12〜15時間、子犬(1歳未満)とシニア犬(7歳以上)では18〜19時間と言われています。
十分な睡眠が取れない日が続けば、犬も睡眠不足になり、免疫力が低下して病気にかかりやすくなったり、ストレスが溜まって問題行動が増えたりします。
犬が睡眠不足になる原因のひとつに、飼い主さんが夜型の生活を送っていることが挙げられます。夜間のテレビの音や照明の光などが愛犬の眠りを妨げ、睡眠不足にさせてしまうのです。飼い主さんが早寝早起きの生活習慣に改めることで、愛犬も十分な睡眠を取りやすくなります。
しかし、仕事などの事情によっては、早寝早起きに改めるのが難しい場合もあるでしょう。その場合は、愛犬の寝床を静かで落ち着ける場所に設置し、夜の時間帯は照明を暗めにして、愛犬が眠りやすい環境を整えてあげてください。
また、愛犬が眠っているときは、声をかけたり触ったりせずに、可愛い寝顔をそっと見守るようにしましょう。
4.コミュニケーション
愛犬との関わりが多すぎる、あるいは少なすぎる生活習慣は見直しましょう。愛犬とのコミュニケーションは不可欠ですが、多すぎても少なすぎても問題になることがあります。
例えば、飼い主さんが在宅しているときは常に構ってばかりという状況だと、犬の自立心が育ちにくく、分離不安(飼い主さんと離れることに強い不安を感じ、問題行動や体調不良を起こす状態)を招きやすいです。また、犬によっては過度な干渉を負担に感じ、ストレスになることもあります。
反対に、忙しいからと構わなさすぎるのもストレスや欲求不満につながります。
愛犬とは適度な距離感を保ちながらも、遊びやスキンシップといったコミュニケーションの時間を毎日作ることが大切です。
5.デンタルケア
「嫌がるから」「面倒だから」と歯磨きを怠り、歯磨きガムやデンタルトイに頼るデンタルケア習慣は、犬の歯周病のリスクを高めます。歯磨き以外のケアでは、歯周病の原因となる歯垢をしっかり取り除くことは難しいからです。
歯周病は、歯茎の腫れや痛み、口臭を引き起こすだけでなく、進行すると歯を失うこともあります。最も恐ろしいのは、歯周病菌(歯垢に潜む細菌)が血液に入り込んで全身を巡り、内臓疾患を引き起こす可能性があることです。
犬の歯垢は3〜5日で歯石に変わり、その歯石に歯垢が溜まりやすくなるという悪循環に陥ります。そのため、なるべく1日1回、最低でも3日に1回は歯を磨く習慣をつけましょう。
愛犬の健康維持のために意識すべきポイント

愛犬の健康を維持するためには、これまでご紹介した生活習慣を見直したうえで、以下のポイントを意識していくことが大切です。
- 適切な食事、適度な運動、十分な睡眠を継続していく
- ストレスの少ない生活を心がける
- 適切にお手入れをする
- 小さな変化を見逃さない
- 定期的に健康診断を受ける
犬の健康維持の基本は、「適切な食事」「適度な運動」「十分な睡眠」です。まずは、この3本柱を意識し、継続していくことが大切です。
ストレスは、犬の心身の健康に悪影響を及ぼします。快適な生活環境を整えたり、適切にコミュニケーションを取ったりすることを心がけ、なるべくストレスの少ない生活を送らせてあげましょう。
歯磨きやブラッシング、シャンプー、爪切り、肛門腺絞りといったお手入れは、犬の健康を維持するうえで欠かせません。歯磨きとブラッシングは毎日、シャンプーは月に1〜2回、爪切りと肛門腺絞りは月に1回を目安に、適切に行いましょう。
また、日頃から愛犬をよく観察し、食欲や行動、排泄などの小さな変化を見逃さないようにするのは大切なことです。小さな変化にいち早く気づけるように、ぜひスキンシップを兼ねて、毎日健康チェックを行ってください。
飼い主さんでは気づけない変化を見逃さないために、定期的に健康診断も受けて病気の早期発見につなげましょう。成犬は1年に1回、シニア犬は半年に1回の健康診断が推奨されています。
まとめ

日々の生活習慣は、愛犬の健康に良い影響も悪い影響も与えます。だからこそ、今この機会に食事や運動、睡眠、コミュニケーション、デンタルケアといった生活習慣を見直してみてください。そのうえでご紹介したポイントも意識して、愛犬の健康維持につなげていきましょう。
一日でも長く愛犬と一緒に過ごせるように、健康で快適な毎日をサポートしていってあげてくださいね。



