犬の『くしゃみ』放っておいて大丈夫?放置してはいけない危険なサインとは

犬の『くしゃみ』放っておいて大丈夫?放置してはいけない危険なサインとは

愛犬の「クシュン!」というくしゃみを見て、「もしかして病気なの?」など不安になることがありますよね。今回は、犬がくしゃみをする原因や、放置してはいけない危険なサインを解説します。

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記事の監修

めのうアニマルクリニック院長。猫が大好きなあまり、犬と猫を分けた動物病院を開院。「犬にも猫にも優しい動物病院」をコンセプトにしています。腫瘍学を得意分野としていますが、しつけに対しても力を入れており、パピークラスを開校して子犬のトレーニングを行っています。

犬がくしゃみをする原因

鼻がつらそうな犬

犬も人間と同じような生理現象で「クシュン!」とすることがありますが、中には深刻な病気が隠れているケースもあります。まずは、愛犬がなぜくしゃみをしているのか、その背景にある4つの原因を見ていきましょう。

一時的な生理現象

健康な犬であっても、日常の中で一時的なくしゃみをすることがあります。例えば、鼻の粘膜にほこりやタバコの煙、花粉などが入り込んだ際のくしゃみは、異物を排出するためのものです。

また、小型犬や短頭種によく見られる、「ズーズー」「フゴフゴ」という「逆くしゃみ」と呼ばれる生理現象もあります。ほかにも、不安や緊張を落ち着かせるためのカーミングシグナルとして、「クシュン!」とくしゃみをする犬もいます。

アレルギー症状

目を閉じる犬

春先や特定の部屋に入ったときだけにくしゃみを連発する場合は、アレルギーの可能性を疑ってみましょう。犬も人間と同様に、花粉やハウスダストなどのアレルゲンにより、くしゃみや鼻水、目の痒みなどの症状を見せます。

ほかにも、タバコの煙や香水、芳香剤、柔軟剤といった刺激的なニオイがくしゃみを引き起こすケースもあります。

感染症

「ケンネルコフ(犬風邪)」と呼ばれる感染症により、くしゃみを引き起こすこともあります。子犬やシニア犬など免疫力が低い犬が感染しやすく、くしゃみ以外に乾いた咳を伴うことが多いです。

放っておくと、肺炎などの重篤な状態へ悪化することもあります。

病気の可能性

くしゃみの原因が、鼻や呼吸器とは一見関係なさそうな場所の病気であるケースもあります。中でも「歯周病」や「鼻腔内腫瘍」はシニア犬に多く見られ、激しいくしゃみを引き起こす場合が多いです。

ほかにも、「蓄膿症」や「副鼻腔炎」といった病気のサインであることもあります。腐敗臭のようなニオイの発生を伴うことも特徴のひとつです。

放置してはいけない犬の「くしゃみ」の危険なサイン

口を閉じたパグ

単なる生理現象ではなく、以下のような症状が見られる場合は早急に動物病院を受診してくださいね。

1.鼻水や鼻血を伴う

くしゃみをしながら、鼻水や鼻血を出している場合はすぐに病院を受診しましょう。水っぽく透明な鼻水ならアレルギーの可能性がありますが、黄色や緑色のドロドロした鼻水が出ている場合は、感染症や歯周病の疑いがあります。

片方の鼻から鼻血が出ている場合は、鼻の奥の粘膜が何らかの原因で傷つけられている可能性があります。

2.症状が2日以上続いている

毛布をかぶる犬

くしゃみが2日以上続いている場合も、放置せずに獣医師に相談しましょう。慢性的な鼻炎やアレルギーの発症、あるいは病気が進行している可能性があります。

1日に何度も繰り返すくしゃみが、犬の体力を消耗させてしまいます。

3.呼吸が苦しそう

くしゃみをしていないときでも、「ハアハア」と呼吸が荒かったり、「ズーズー」といった鼻や喉の奥の音が鳴っていたり、口を開けて苦しそうに息をしている場合も放置するのは危険です。

酸素が十分に吸えない状況が続くと、チアノーゼを引き起こします。舌の色が紫色になっている場合は早急に手当が必要です。

4.食欲や元気がない

声をかけても振り向かない、大好きなご飯やおやつにも反応しないなど、明らかに元気がない場合も放置してはいけません。犬は体調不良を本能的に隠そうとするため、高熱や腫瘍による強い痛みを我慢する傾向があります。

「くしゃみくらいで…」と安易に捉えずに、少しでも異変を感じるなら一度獣医師に相談してみるべきです。

まとめ

獣医さんと飼い主

愛犬が「クシュン!」とくしゃみをしたら、そのたびに原因や頻度を確認するようにしましょう。生理現象であれば大きな心配はいりませんが、ほかに異常がある場合は早めの受診がおすすめです。

逆くしゃみや違和感のある呼吸に気づいたときは、動画を撮影しておくと獣医師に相談しやすくなりますよ。

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