犬は人間より暑さに弱い?夏に起こりやすいトラブルとは

まず知っておきたいのが、犬は人間よりも熱が体にこもりやすいということです。犬の体温はもともと38〜39℃と高めですが、体温調節の手段は、主に「パンティング(ハァハァと呼吸すること)」だけです。
しかし真夏になると、日本は酷暑となり、気温も湿度も過剰なほど高くなります。また、地面からの照り返しが強いという理由も重なり、体温が下がりにくくなるのです。
すると、夏バテによる食欲不振や脱水症状、さらに熱中症などを引き起こす危険が高まります。特に、子犬やシニア犬、短頭犬種や肥満気味の犬は、体温調節が苦手な傾向が強いので注意が必要です。
犬に絶対やってはいけない『夏のNG行為』5選

では、これから暑くなる夏に向けて、どのような行為に気をつけるべきなのでしょうか。ここでは、犬に絶対やってはいけない夏のNG行為を紹介します。
1.真昼の暑い時間帯に散歩へ行く
夏の散歩で最も危険なのが日中の暑さです。気温が30℃程度でも、アスファルトの表面温度は50〜60℃以上になることがあります。
犬は人より地面に近い位置を歩くため、熱気を直接吸い込みやすく、体温上昇によって熱中症のリスクが高いです。肉球をやけどするリスクもあるので、夏の散歩は、早朝や日没後など比較的涼しい時間帯を選びましょう。
2.エアコンなしで留守番させる
「数時間だからエアコンをつけなくても大丈夫でしょう」と考える人もいますが、これは非常に危険です。夏の室内は短時間でも急激に温度が上昇します。特に日当たりの良い部屋では、室温が30℃を超えることも珍しくありません。
犬の熱中症は室内でも起こりやすいので、留守番中は必ずエアコンの冷房をつけて、室温を25〜28℃程度に保つよう心がけましょう。
3.水分補給を軽視する
夏はいつも以上に水分が体内から出て行きやすいもの。しかし犬によっては、遊びに夢中になってあまり水を飲まないこともあります。
脱水を防ぐためにも、水飲み場を増やしたり、いつでも新鮮な水を飲めるようにこまめに交換するといった意識が大切です。必要に応じて、氷で水分補給させるなど工夫しましょう。
4.夏でも厚手の服を着せ続ける
犬用の服はかわいいものが多くありますが、暑い季節は注意が必要です。通気性の悪い服を着ていると、熱がこもり体温が下がりにくくなる危険があります。
特に長時間のお出かけでは、服が本当に必要かを考えることも大切です。最近は、接触冷感素材を使った服やクールウェアもあります。愛犬の様子を見ながら、服が必要かどうか、季節に合った素材かどうかを考えてください。
5.車内に犬を残す
夏の車内温度は、短時間で危険なレベルまで上昇します。窓を少し開けていても安全とは言えません。ほんの数分のつもりでも、熱中症で命を落とすリスクがあるので、愛犬を車内に残して離れることは絶対に避けましょう。
愛犬との夏レジャーで注意したいポイント

夏は旅行やアウトドアを愛犬と楽しむ人も多いですよね。しかし、犬連れの場合は、人間以上に暑さ対策を意識しなければなりません。
地面の温度を確認する
散歩やレジャーを始める前には、手の甲で地面を5秒ほど触ってみましょう。もしも飼い主の感覚で「熱くて触れない」「結構な熱を感じる」と判断した場合は、犬にとっても危険な温度です。肉球やけどや熱中症のリスクが高まるので、地面の温度が下がるまで待ちましょう。
日陰や休憩場所を確保する
夏場の散歩やレジャーは、長時間歩かせたり遊ばせたりし続けることは避け、こまめな休憩を取りましょう。
特にドッグイベントや観光地では、犬が疲れていても飼い主が気づきにくい傾向があります。こまめに愛犬の様子を観察し、少しでも疲れている様子や暑そうな様子を見せたら、まずは休憩することを優先してください。
夏バテのサインを見逃さない
犬の夏バテは、
- 食欲低下
- 元気がない
- 呼吸が荒い
- 水ばかり飲む
などの症状が見られます。
「いつもと違うな」「なんだか元気がないな」と感じたら、無理をさせず涼しい場所で安静にさせましょう。もしぐったりしている場合や水分を摂らないときは、自己判断で様子を見ず、早めに動物病院へ相談することが大切です。
夏を快適に過ごすための暑さ対策

夏場は危険な行動を避けるだけでなく、積極的な犬の暑さ対策も必要不可欠です。
エアコンで室温を管理する
犬にとって快適な室温は個体差がありますが、一般的には25〜28℃前後が目安です。したがって、日本の夏に、犬を飼っているご家庭では、常にエアコンをつけっぱなしにしておく必要があります。
温度だけでなく湿度管理も意識することで、より快適に室内で過ごせるでしょう。
冷感マットなどの暑さ対策グッズを活用する
犬が自分で涼しい場所を選べるよう、冷感マットやアルミプレート、あるいは涼しい寝床を用意してあげましょう。自分で体温調節しやすい環境を整えてあげることで、熱中症のリスクを下げることができます。
水分を摂りやすいよう工夫する
水を飲む量が少ない犬には、ウェットフードで水分補給を促したり、氷を与えて水分補給させたりと、工夫が必要になります。また、犬が飲む水は、冷たすぎると胃腸に負担をかけてしまうので、常温のお水を用意してあげましょう。
まとめ

夏は犬にとって、一年の中でも特に体調管理が難しい季節です。特に、日中の散歩やエアコンなしの留守番、水分不足や車内放置といった行為は命の危険につながることもあります。
飼い主は正しい暑さ対策をしながら、愛犬が夏を快適に過ごせるような意識と工夫で乗り切りましょう。



