犬に散歩が楽しいと思ってもらう方法

1.散歩に適した時間帯を選ぶ
どんなに散歩が好きな犬でも、散歩に出たくないと感じる日があります。それは、夏や冬などの暑さや寒さが厳しい時期や、雨や台風などの天候状態が良くない日です。
特に真夏のアスファルトは肉球を火傷させるほど熱くなります。お出かけ前に、飼い主さんが素手で路面温度を確認し、火傷の心配がない早朝・日没後・深夜などに出かけましょう。同じように、真冬は日差しのある日中に出かけましょう。
なお、天候が悪い日は無理して外には出ず、室内でできる体や頭を使ったゲームなどで一緒に遊ぶことで、散歩の代替としても大丈夫です。
2.無理せず少しずつ散歩に慣れさせる
散歩好きな犬も、初めから上手に散歩ができたわけではありません。どの犬も、少しずつ練習を重ねることで上手に楽しく散歩ができるようになっていくものです。
装具(首輪やハーネス、リードなど)をつけて一緒に歩くこと、外で落ち着いていられること、飼い主さんの合図や声かけ(オスワリ、マテなど)に落ち着いて応えられる練習などを、焦らずに積み重ねていきましょう。
練習中は、散歩は楽しいことだと理解してもらえるよう、不快な要素を極力排除することも大切です。そして、愛犬の体力・性格・体調を優先し、無理をさせないようにしましょう。
3.体格に適したサイズの装具を用意する
散歩自体は好きでも、首輪やハーネスのサイズや素材が合わなくて痛みなどを感じるために、散歩を楽しめないケースもあります。愛犬の成長に合わせて、こまめに見直しましょう。
4.会話しながら歩く
散歩中のコミュニケーションも大切な要素です。犬は散歩そのものも楽しみますが、そこに飼い主さんとのコミュニケーションが加わることで、より楽しい時間になるでしょう。
散歩中、できるだけ愛犬に話しかけてみましょう。「今日は空がとっても青いね」とか「あそこに綺麗な花が咲いているよ」など、なんでもいいです。飼い主さんが散歩中に感じたことを、言葉にしましょう。
中には「人前で犬に声をかけるのは…」とためらう方もいるかもしれません。その場合は、せめて頻繁にアイコンタクトを取りましょう。それだけでも、愛犬は飼い主さんが自分を気にかけてくれていると実感でき、散歩をより楽しめるはずです。
5.犬にとって楽しい時間にする
散歩をパターン化しないことも心がけてみましょう。季節や時間帯に適した場所、愛犬と楽しく遊べる場所をピックアップし、複数の散歩コースをランダムに選ぶと、「今日はどこに行くんだろう」と散歩に対する愛犬の期待値を上げられるでしょう。
また、犬はニオイを嗅ぐことで多くの情報を得られるため、ニオイ嗅ぎはとても大切な行為です。草むらや電柱などでクンクンとニオイを確認し始めたら、できるだけ時間を割き、心ゆくまでニオイを嗅がせてあげるようにしましょう。
そして何より、散歩の時間が飼い主さんにとっても楽しい時間であることが大切です。飼い主さんが上の空で散歩をしていたら、愛犬も散歩を楽しめません。
コース選びのポイント

時間帯によって歩きやすいコースを選ぶ
散歩の時間帯によってコースを選ぶポイントも変わってきます。
早朝は人影もまばらで静かに散歩ができる時間帯です。朝日を浴びながら、小鳥のさえずりや草木の朝露などの自然を感じられる公園や緑道、また早朝から開放されている寺社の境内等が良いでしょう。土や草、木の切り株などの感触も、犬に良い刺激になります。
日没後は人の往来も少し落ち着くため、日中は賑やかで歩きづらかった商店街も良いでしょう。適度な明るさと人通りがあるため、安心して歩きやすいコースになるでしょう。
深夜の場合は安全面を重視して、人や車の往来が適度にあるようなコースを選ぶと良いでしょう。
愛犬が楽しめる場所をコースに組み入れる
下記の3点を考慮して、愛犬のための楽しめる散歩コースを組み立ててみましょう。
- 愛犬が苦手な物や人や動物に遭遇しない
- 安全にゆっくりとニオイ嗅ぎができる場所を組み込む
- 飼い主さんと一緒に安全に遊べる場所を組み込む
距離や時間にこだわらない
例えば、小型犬なら1回20〜30分(1〜2km)の散歩を1日2回、中型犬なら1回30分〜1時間(2〜4km)の散歩を1日2回、大型犬なら1回1時間程度(4km程度)の散歩を1日2回などといった目安を目にするかと思います。
気をつけたいのは、これらはあくまでも「目安」だということです。愛犬の年齢や体力、性格などを考慮し、最適な散歩の距離や時間を見つけてあげましょう。
こんな工夫なら今日からできます!

ニオイ嗅ぎを抑制しない
可能なら、起きる時間を少し早めて散歩時間を増やしてあげられるのが理想です。しかし、どうしても時間を取れないのであれば、多少コースを短縮してもいいので、ニオイ嗅ぎの時間を作ってあげましょう。
意識してコミュニケーションを図る
愛犬に話しかけるのは苦手という方もいるかもしれませんが、できるだけ意識して愛犬に声をかけましょう。笑顔で愛犬の目を見つめながら、ちょっとした感想を声に出すだけでも、愛犬は嬉しく感じて散歩を楽しめるようになるでしょう。
飼い主自身が愛犬との散歩を楽しむこと
飼い主さんの気持ちは、表情やそぶりで愛犬に伝わってしまいます。筆者が最も大切だと考えているのは、飼い主さんが愛犬と一緒に散歩を楽しむことです。そのためには、考え事をしながら、スマホを見ながらなどの「ながら散歩」をやめることです。
まとめ

犬は、ハンターとして暮らしていた祖先から身体能力や習性を受け継いでいます。犬種や個体差はあるものの、どの犬にも適度な運動が必要で、仲間(家族)との共同作業や交流を好む傾向が強いです。この適度な運動と飼い主さんとの交流を両立できる場が、散歩です。
1日の大半を家の中で留守番をしながら過ごす犬にとって、散歩は1日の中でもかなり楽しみな時間であるはずです。そんな愛犬が十分に散歩を楽しめるよう、飼い主さんご自身も散歩を楽しみながら、愛犬のための工夫をたくさん凝らしてみてください。



