犬が散歩中『飼い主の前を歩く』心理5選

「愛犬が散歩中、引っ張るように前を歩いてしまう」というお悩みは少なくありません。なぜ犬たちは飼い主より前に出て、ぐいぐいと進もうとするのでしょうか。まずは、犬が前を歩きたがる理由から見ていきましょう。
1.外が楽しくて興奮している
犬にとって散歩は、いつもいる家の中よりも刺激がたくさんある場所です。家の中では嗅げないニオイや気になる音、他の犬や人の気配など、興味を惹かれるものが多いため、「早く行きたい!」という気持ちが強まり、前に出やすくなります。
特に若い犬や好奇心旺盛な犬は、その気持ちが強い傾向がよく見られます。しっかり早い段階から、飼い主さんの隣をリラックスして歩く「ヒールウォーク(ツイテ)」を覚えさせましょう。
2.飼い主の歩くペースが遅いと感じている
犬と人では歩幅もスピード感も違います。そのため、飼い主が普通に歩いているつもりでも、実は愛犬が「飼い主さん、遅いな」と感じていることも。
特に大型犬は、女性よりも歩幅が広かったり速かったりすることが多いので、お互いに自分のペースで歩いていると、歩く速度に乱れが生じがちです。
3.行きたい場所がある

皆さんのわんちゃんは、いつもお散歩で立ち寄る場所はありますか。公園や好きな道、さらに仲良しのわんちゃんがよくいる場所など、散歩の途中に目的地があると、「早く行こう!」と前のめりになりやすくなります。
まるで子どものような反応ですが、遊びが好きな犬や社交的な犬によく見られる光景です。はやる気持ちは引っ張り癖に繋がりやすいので、そこはしっかりトレーニングを繰り返しましょう。
4.リードを引っ張った成功体験がある
犬は、一度「引っ張れば前に進める」「自分が行きたいところに連れて行ってもらえる」と学習すると、その行動を繰り返しやすくなります。
無意識のうちに、飼い主側が引っ張る愛犬に誘導されるようについて行ってしまうと、それが"引っ張り癖"を助長しているケースもあるので気をつけましょう。
5.不安から急いでその場を去ろうとしている
少し意外な心理ですが、「怖いからこそ急いで歩く」という犬もいます。例えば、
- 人通りが多くて怖い
- 車の音が怖い
- 他の犬が苦手
といった理由から、「早くこの場を離れたい」と焦りが生じ、飼い主を引っ張るようにぐいぐいと前へと進む犬もいるのです。臆病な犬や警戒心の強い犬に多く見られます。
犬がリードを引っ張るときの注意点

「うちの子は元気だから仕方ないかな」と思ってしまう飼い主もいます。しかし、散歩中の強い引っ張り癖は、飼い主の転倒や愛犬の首への負担、さらに他人や他の犬との接触事故につながる可能性もあり、非常に危険です。
小型犬でも、突然強い力で引っ張り、ダッシュする姿に驚く飼い主さんは少なくありません。
大型犬の場合は、飼い主がその力に勝てず、転倒し、そのまま引きずられて大怪我するといった重大事故を引き起こす恐れもあります。
また、きちんと愛犬をコントロールできていないと、他の犬や人に飛びついてしまい、怪我を負わせてしまうトラブルにつながりかねません。したがって、きちんと飼い主の隣を歩くようにトレーニングする必要があります。
愛犬がリードを引っ張るときの対処法とは?

リードを強く引っ張り、前へ前へと進んでしまう犬は、どのようにしつけをすればよいのでしょうか。
- 引っ張ったら立ち止まる
- 飼い主の近くを同じ速度で歩けたら褒める
- アイコンタクトをとりながら歩けたら褒める
- 散歩前に落ち着かせる時間を設ける
- リードを適切な長さで持つ
- 無理に強く引き戻さない
この6点を押さえましょう。まずは、引っ張って前に行こうとしたら、飼い主がその場で立ち止まり、その先に進めなくなることを覚えさせましょう。そして、良い行動ができたらその都度、褒めてあげてください。
これを根気強く続けます。リードを長く伸ばしすぎるとコントロールが効かなくなるので、少しリードの途中が緩むくらいの長さで持ちましょう。
また、引っ張る愛犬を強く引き戻そうとすると、首が締まってしまいます。首に負担をかけてしまいますし、恐怖からより興奮してしまうのでやめましょう。
まとめ

犬が散歩中に飼い主の前を歩くと、不安になったり、時には恐怖を感じる瞬間もありますよね。犬が引っ張る理由は、楽しい、気になるものがある、興奮している、不安を感じているなど、さまざまな心理が関係しています。
だからこそ、正しいしつけの積み重ねが大切です。焦らず、愛犬のペースに寄り添いながら、少しずつトレーニングを進めていきましょう。



