『不安を感じやすい犬』5つの共通点 愛犬を安心させるために飼い主にできることはあるの?

『不安を感じやすい犬』5つの共通点 愛犬を安心させるために飼い主にできることはあるの?

犬も個体によりさまざまな性格があります。いくつになっても好奇心旺盛で落ち着きのない犬、おおらかで落ち着いた犬、不安を感じやすい犬などです。中でも気をつけたいのが、不安を感じやすい性格です。不安は恐怖につながるため、強いストレスになったり攻撃行動に転じやすいもの。不安を感じやすい犬に見られる共通点や、犬を安心させるために飼い主さんにできることをまとめました。

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不安を感じやすい犬の共通点

机の下で不安そうな犬

不安を感じやすい犬に多い特徴をご紹介します。1つまたは複数の特徴が見られたら、不安を感じやすい犬かもしれません。

1.想定外の出来事にすぐおじけづく

不安を感じやすい犬は、想定外の出来事に直面すると、震えたり硬直したり後ずさりしたりなど、すぐにおじけづいたような行動を示すことが多いです。経験したことのない出来事に直面し、どうしていいかわからず不安に襲われた結果だと考えられます。

これは、社会化不足による経験不足も一因になっていると考えられます。社会化とは、さまざまな経験を積み重ねることで、自分が暮らしている場所・周囲の人や動物との上手な付き合い方などを学び、適応力を身につけることです。

犬の場合、生後3〜14週齢頃の好奇心が旺盛で警戒心の弱い時期が、社会化トレーニングを最も効率よく行える時期(社会化期)だと言われています。

2.ちょっとした刺激にすぐ警戒する

不安を感じやすい犬は、ちょっとした刺激にも唸ったり威嚇をしたりすることがあります。恐怖や不安から自分の身を守ろうとした結果だと考えられます。

これも、いろいろなタイプの刺激を知らないまま過ごしてしまったために引き起こされた、いわゆる経験不足が一因だと考えられます。できれば社会化期の間に、さまざまな刺激を経験させ慣れさせておくことが望ましいです。

3.心に傷を残すような経験をしている

過去に、心に傷として残るようなつらい経験をしたことのある犬は、不安を感じやすくなることが多いです。似たような状況や環境に遭遇した場合に、過去のつらい経験が呼び起こされて強い不安を感じてしまうことがあるからです。

家に迎えられるより前につらい経験をしているかもしれません。そのため、元保護犬も含め、可能であれば迎え入れる前の環境などをできるだけヒアリングできると、対処しやすくなるでしょう。

4.高齢になり不安を感じやすくなった

若い頃は何の問題もなく留守番ができたり来客にも落ち着いて対応できた犬が、年齢を重ねることで、急にひとりになることを不安がったりおじけづいたり攻撃的になったりすることがあります。これは、加齢による身体機能の低下が原因かもしれません。

5.飼い主への依存心が強い

子犬の頃から留守番をさせるようなこともなく、常に飼い主さんだけと密接に過ごしてきたような犬は、ほんの少しでも飼い主さんの姿が見えなくなると、強い不安に襲われるようになることがあります。

愛犬を安心させるためにできること

飼い主とアイコンタクトしながら散歩する犬

落ち着いて対処する

不安を感じている犬に対して、慌てたりオロオロしたり不安そうに対処すると、犬の不安感はますます強まります。まずは「落ち着いた様子で振る舞う」ことを心がけましょう。

不安の原因から遠ざける

愛犬が不安を感じている原因を探り、その原因から愛犬を遠ざけましょう。例えば打ち上げ花火の音が苦手な犬の場合、花火大会の日は散歩の時間をずらすことで花火の音の刺激を避けるといった配慮が大切です。

意識を逸らす

できれば、愛犬が不安を感じ始める前に愛犬の意識を逸らしてあげられると良いです。例えば散歩中に苦手な犬とすれ違いそうになった場合は、相手の犬が見えない方向を向かせて「おすわり」などの指示を出し、褒めてあげることで意識を逸らせるでしょう。

環境を整える

家の中に、愛犬がひとりで静かに落ち着いて過ごせる場所(避難場所)を確保しておくことも大切です。普段から、部屋の隅などにクレートやケージを設置して、中で落ち着いて過ごせるようにトレーニングしておきましょう。雷鳴・来客などで不安を覚えるような場面で、落ち着かせやすくなります。

過剰に世話を焼かない

飼い主さんと愛犬との間に、しっかりとした信頼関係を築くことも大切です。どんなに想定外の状況でも、そばに飼い主さんがいることで、落ち着きを取り戻せるようになります。

ただし、飼い主さんが何でも先回りして愛犬の世話を焼いてしまうことはおすすめできません。飼い主さんへの依存心を強化してしまうことが多いからです。愛犬が自分の考えで望ましい行動ができるように誘導し、できたら褒めるというしつけ方で成功体験を積ませ、愛犬が自信を持って行動できるように育てていきましょう。

また度を超えた愛犬の世話は、飼い主さん自身も愛犬の存在に依存しすぎてしまっているサインかもしれません。相互依存に陥らないよう、愛犬との関係を客観的に見直してみるのも良いでしょう。

社会化トレーニングを続ける

社会化トレーニングは、社会化期にしか効力を発しないわけではありません。成犬になった後も根気よくトレーニングを繰り返すことで、不安を感じても落ち着いていられるようになりますので、諦めずに根気よくトレーニングを続けましょう。

専門家の協力を仰ぐ

愛犬がすぐに不安を感じて問題行動を起こしてしまう場合は、一人で抱え込まずに専門家に相談しましょう。行動診療科のない動物病院でも、相談すれば獣医行動診療科認定医のいる動物病院などを紹介してもらえるでしょう。

まとめ

病院で不安そうに待つ犬

不安を感じやすい犬でも、飼い主さんの接し方によっては不安への耐性をつけさせることができます。落ち着ける環境づくり、信頼関係の構築、継続的な社会化トレーニングなどで、愛犬が不安を覚えても冷静に対処できるようにサポートしましょう。

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