理解している?犬にとって『飼い主の死』とは

犬は『死』という概念自体は理解できない
犬の辞書には『死』という言葉はなく、『死』の概念そのものは理解できないと考えられています。そのため「飼い主さんがいない」という状況は理解できても、「二度と会えない」ということまでは理解が及ばないのではと推測されます。
現代日本では病院で亡くなってそのまま葬儀場に運ばれるケースが圧倒的に多いため、犬は飼い主の最期に立ち会ったりご遺体を目にすることもできず、突然、「なぜか飼い主さんが帰ってこない」「飼い主さんがいなくなった」という状況に陥ってしまうことがほとんどです。
大切な人が亡くなったときの犬への影響

犬は集団生活を営んでいた遺伝的記憶から、群れが「いつも通り」であることを好み、群れの仲間が欠けたり、空気がいつもと変わると不安を感じます。「いつも通り」を壊しているのが『死』であることは理解できなくても、「飼い主さんがいない」「家族や周りの人の空気が暗い」という状況には大きな悲しみやストレスを感じます。
食欲がなくなる
いつも通りのごはんをいつもと同じ量与えているのに食べきれない、それだけではなく大好きなおやつにも反応しないなど、極端に食欲がなくなってしまうのはよくあるケースです。「飼い主さんがいない」という状況に強いストレスを感じて、食べものを受け付けなくなってしまうのです。
無気力になる
遊びに誘っても乗ってこない、お散歩に出かけてもすぐに帰りたがるなど、いつもは楽しめることも楽しめず、無気力になってしまう子もいます。声をかけても反応が薄く、ベッドやハウスの中でずっと寝ているということもあるでしょう。
飼い主さんを探したり帰りを待つような仕草をする
飼い主さんに先立たれた犬といえば、忠犬ハチ公があまりにも有名です。飼い主さんを亡くした犬の中にはハチ公のように玄関やドアの前で飼い主さんを待ち続けたり、家の中やお散歩コースを飼い主さんを探すように歩き回ったりする子もいます。
ハチ公はご主人の帰りを信じて約10年間も渋谷駅に通い続けましたが、多くの犬は時間の経過とともに「飼い主さんは帰ってこない」と悟ってそのような行動をやめることがほとんどです。
被毛の色が変化する
『白いソニア』という絵本があります。これは最愛の飼い主さんを亡くした黒いラブラドール・レトリバー、ソニアの実話に基づいたお話です。ソニアは飼い主さんの死後、真っ黒だった被毛が徐々に白くなり、ついには全身が真っ白になってしまいます。
これはかなり特異な例ではありますが、人間も強いストレスやショックを受けると短時間で白髪になってしまうことが稀にありますから、犬にも同じことが起こりうるのかもしれません。
まとめ

愛犬を見送るのはとても辛いことですが、愛犬を遺して自分が旅立つのもとても不安で辛いことです。愛犬のその後の生活に見通しが立っていなければなおのことでしょう。
犬と一緒に暮らすからには愛犬を最期までお世話して見送れるよう、健康や事故には注意して暮らしていきたいですね。



