犬が怖いと感じるもの

大きな音や破裂音
犬は聴覚が優れている一方、大きな音や破裂音が苦手です。犬の苦手な音の二大巨頭といえば雷と花火でしょう。この2つが揃う夏は、恐怖のあまりに家から脱走してしまった犬が行方不明になるケースが最も多発する季節とも言われているほどです。
姿や全貌が確認できないもの
これは犬に限ったことではありませんが、未知のものや正体がわからないものには少なからず警戒を覚えたり恐怖を感じたりします。
気配がするけれど姿が見えない、一部が見えているけれど全貌が見えず何だかわからない、影だけがチラチラと見え隠れする…などの状況は恐怖を覚えやすいでしょう。
予想できない動きをとるもの
未知のものと同様に、予想できない動きをとるものも苦手に感じる犬が多い傾向にあります。家電や便利道具など、人間にとっては予想の範囲内の動きのものであっても、科学的な思考のない犬にとっては思いがけない動きをする恐ろしい存在に見えることがあるのです。
また小さな子どもの突拍子のない行動というのも犬にとっては恐怖の対象となりやすく、人間は好きだけれど子どもは苦手という犬も少なくありません。
人間の怒鳴り声や暴力
犬は人間の言葉そのものの意味は理解できなくても、声のトーンや表情、汗の匂いなど、さまざまな情報から人間の感情を読み取っています。
それだけに自分や誰かに向かって発せられた「悪意」も敏感に感じとります。人間から自分に向けられた罵声や暴言、暴力は犬にとってトラウマにもなりうる恐怖です。
また家族間での喧嘩など、人間同士が怒鳴り合っているのを聞くことすら強い不安とストレスを覚える状況になりえます。
愛犬を安心させるために

愛犬が怯えている様子は見るに忍びなく、すぐにでも安心させてあげたいと思うもの。恐怖に震えている愛犬に私たちは何ができるのでしょうか。
恐怖のもとは取り除く
愛犬が怖がっている原因が何であるかはっきりしていて、それが人為的に取り除いたり遠ざけたりすることができるものであるならば、早急に原因をなくすことが必要です。
飼い主さんは冷静に振る舞う
とはいえ、雷や花火などの不可抗力の場合には飼い主さんにはどうすることもできません。そんなとき、怯えている愛犬の様子を見て「早く何とかしてあげなきゃ!」と飼い主さんまでパニックを起こしてしまうのは逆効果です。
飼い主さんはあえて冷静にいつも通りに振る舞うことが大切です。落ち着いている飼い主さんの姿を見ることで「飼い主さんがいつも通りということは、もしかして何も怖がる必要はないのかも」と犬が気づくきっかけになることが期待できるからです。
安心できる場所を提供する
犬は恐怖を感じると、本能的に安心できる場所に身を隠そうとします。ベッドやソファの下に潜ったり、ハウスの中に閉じこもったりするのはそのためです。
犬は野生下では洞窟で暮らしていたことから、狭くて暗い場所に安心感を覚える傾向があります。それらも踏まえて、犬が安心して身を隠せる場所を用意してあげられると良いでしょう。
不安に寄り添ってあげる
恐怖を感じたとき、飼い主さんに助けを求めて寄り添ってくる子もいます。これはまさに飼い主さんのそばこそが犬にとって「安心できる場所」になっている証です。
愛犬が震えながら寄り添ってきたら、そっとその不安に寄り添って体温と匂いを分けてあげましょう。よかれと思って撫でたり、抱きしめたりとちょっかいを出すと逆にストレスを感じて離れていってしまうこともあるので適度な距離感が大切です。
まとめ

どんなものに怖がるかはその子の持って生まれた性格や生育環境にも大きく影響されるので、一概に言うことはできません。
大切なのは愛犬の怖がるものを飼い主さんがしっかり把握しておくことと、愛犬を安心させる方法を知っておくことです。



