犬が空気を読んでいるときに考えていることとは?

人間の言葉を理解できなくても、犬は飼い主さんの表情や声のトーンから感情を察知していると言われています。愛犬がまるで人間のような気遣いを見せるとき、頭の中では一体どのようなことを考えているのか気になりますよね。
ここでは、空気を読んでいる犬の代表的な3つの心理をご紹介します。
「大人しくしておこう」
いつもなら「遊んで!」と近寄ってくるのに、おもちゃをくわえたままその場に立ち止まったり、気配を消すようにケージの奥に戻ったりする愛犬の姿を見たことはないでしょうか?
飼い主さんがイライラしていたり、家庭内に不穏な空気が流れていたりするとき、犬は「今は大人しくしておこう」と考えます。これは、「下手に動くと怒られそうだから黙っておこう」という心理が働くからです。
これ以上その場の緊張感を高めないようにするための、犬なりの防衛本能が働いています。
「元気になって」
飼い主さんがひどく落ち込んでため息をついていたり、つらくて泣いていたりするとき、愛犬がそっと寄り添ってくれると心が温まりますよね。
なぜなら犬は群れで生きる動物であり、仲間の悲しみや弱さを敏感に察することができるからです。さらに犬は、感情を共有する高い能力も持っています。
愛犬がそばに寄り添い、流れる涙を舐めてくれるのは、飼い主さんのつらさを自分のことのように捉えて「元気になって」と一生懸命に慰めようとする健気な行動のひとつです。
「どうしたらいいんだろう」
いつもと違う張り詰めた空気を察したとき、犬はただ気を遣っているだけでなく、「どうしたらいいんだろう?」と強い不安や戸惑いを感じることがあります。
犬は仲間の平和を保つために仲裁行動に出ることがあり、飼い主の前に立ったり人間同士の間に入って「落ち着いて」「やめてよ」というような表情を見せたりすることも。
なぜかあくびをしたり自分の足や口元を舐めるのは、犬がストレスを感じているカーミングシグナルなので、よく観察してみてください。
犬が空気を読んでいるときのNG対応

何かあるたびに気を遣ってくれる愛犬の姿に、つい甘えたり褒めたりしたくなるものです。しかし、飼い主さんの何気ない行動がかえって犬を混乱させることもあります。
ここからは、犬が空気を読んでいるときに避けるべきNG対応についてご紹介します。
ご褒美におやつをあげる
愛犬が空気を読んで大人しくしてくれたからといって、「いい子だね」とご褒美のおやつをあげるのは避けるべきです。不穏な空気が流れると「おやつがもらえるチャンスだ」と学習してしまう恐れがあります。
感情的に接する
健気に寄り添う愛犬を見ると、つい感情的になってしまうかと思います。イライラしたまま「大丈夫だから!」と大声を出したり、泣きながら「ありがとう〜」と抱きついたりすると犬はパニックを起こしかねません。
もし空気を察したような愛犬の姿を見たら、まずは自分自身の冷静さを取り戻すことに努めましょう。難しい場合は別の部屋に行って、一旦その場から離れることも大切です。
まとめ

愛犬はいつも飼い主さんのことを観察しているので、私たちが想像する以上に空気を読むことができます。健気に気を遣う犬の姿は素敵なものですが、それ以上甘えると大きなストレスを与えかねません。
愛犬に空気を読ませてしまっていると気づいたら、まずは飼い主さんが笑顔を取り戻せるように努めましょう。冷静になったら、「ありがとう」と優しく声をかけてくださいね。



