新しいモノを使ってくれない犬たち

「せっかく新しいベッドを買ったのに、全然使ってくれない」「気に入ってもらえると思ったおもちゃに見向きもしてくれない」こんな経験を持つ飼い主さんは、少なくないでしょう。愛犬のためを思って選んだものほど、使ってもらえないと少しショックですよね。
しかし、実は犬が新しいモノを使ってくれないのは、動物として、ごく自然な反応なのです。
この記事では、犬がベッドやおもちゃなどの新しいモノを嫌がる心理から、ついやってしまいがちな飼い主のNG行動、さらに安心して使ってもらうために試したい方法まで、1つ1つ丁寧に解説していきます。
犬が『新しいモノ』を嫌がる心理5選

ここからは、犬がなぜ新しいモノを嫌がるのか、その心理を見ていきましょう。
1.慣れないニオイに警戒している
今まで使っていたモノには、自分や家のニオイがついているもの。しかし、新しいモノには、まだ親しみ慣れたニオイはついていません。すると、犬は全く見知らぬ存在として認識し、警戒心を抱いてしまうのです。
また、モノによっては、置かれていた店舗のニオイや新品特有の人工的なニオイが付着していることも。すると、余計に犬は警戒心を強めてしまいます。
2.今までのモノに愛着がある
今まで使っていたモノには、自分や家族のニオイが強く染み付いています。また、使い慣れていることもあり、愛着が湧いている犬も多いでしょう。すると、これまで通り「今までのモノを使いたい」という心理が働き、新しいモノに興味が持てない犬もいます。
3.音や感触に違和感を覚えている
意外に見落としがちなのが、犬が感じ取る素材の違和感です。犬によって、素材の好みは様々なので、その子が好む素材の硬さ、感触でないモノだと、「これは嫌」と不快感を示すことがあります。
また、おもちゃの場合は、「触れるとカシャカシャと鳴るのが嫌」「ピッという音が少し低くて気に入らない」といった理由で使うことを嫌がる犬もいるので、こればかりは愛犬の好みを徹底的に探すしかありません。
4.単純に好みじゃない
形や素材、音、大きさなど、総合的に「単純に好みではない」「なんとなく嫌い」といった理由で新しいモノを嫌がる犬も多くいます。
元々持っていたものに愛着があることや、まだ新しいモノの感触に慣れていないことなどが合わさり、知らないものへの警戒心や不信感を抱いているのでしょう。これは、時間と共に解消されることも多いです。
5.設置した場所が落ち着かない
ベッドを新しく購入した場合、前のベッドがまだいつもの場所に置かれているから、と新しいベッドを違う場所に設置していませんか。もしかすると、その設置場所に「落ち着かない」と不満を抱いているのかもしれません。
古いモノをすぐに捨てることは避けるべきですが、新しいモノを設置する際は、犬にとって心地よい場所となるように配慮することが大切です。
実は逆効果?やりがちなNG対応

愛犬に「新しいモノ」を使ってほしいという気持ちが強ければ強いほど、つい以下のような行動をとりがちです。
- 無理やり使わせる
- しつこく使うように促す
- 慣れる前に古い愛着のあったモノを捨ててしまう
- 使わないからと片付けてしまう
しかし、上記のような行動は、余計に愛犬を不安にさせてしまい、逆効果です。
「なんでこんなに使わせようとするんだろう」「嫌だって言ってるのに!」と反発心も芽生えてしまうので、あくまで愛犬のペースを尊重し、数週間〜1ヶ月ほどかけて、少しずつ新しいモノに慣れてもらいましょう。
愛犬に使ってもらうために飼い主ができる工夫は?

愛犬に新しいモノを使ってもらいたい、と思うと、つい「使って使って!」と強引に押し付けたくなるかもしれません。しかし、警戒心の強い犬たちに新しいモノを使ってもらうには、"使わせる"のではなく、"存在に慣れてもらうこと"から始めましょう。
- 新しいモノに飼い主や愛犬の匂いをつける
- 愛犬の近くに置いてみる
- 自分から近寄ったら"穏やかに"褒める
- 使い慣れているタオルや毛布を上に置いたり被せたりする
- 新しいモノの近くや上でおやつを与える
- ベッドの場合は置き場所を見直してみる
上記のような工夫を取り入れてみると、少しずつ"新しいモノ"の存在が"見慣れたモノ"に変わっていきます。
また、近づいたときに「えら〜い!」などと大袈裟に盛り上げてしまうと、かえって驚かせてしまい、不安材料になりがちなので、穏やかに落ち着いた態度で「そうそう」「ありがとう」と褒めてあげましょう。
まとめ

犬が新しいベッドやおもちゃを使わないと、「気に入らなかったのかな」とショックですよね。
しかし、実際は、慎重な性格や見知らぬニオイへの警戒心、元のモノとの安心感の違いなど、"犬らしい理由"が隠れています。焦って無理やり使わせようとせず、自然な流れで少しずつ慣らしていきましょう。



