犬が地震前に異常行動を見せるのは揺れを察知しているから?

「地震の前に犬が異常行動を見せる」というのを聞いたことはありませんか?犬が地震の揺れを事前に察知するのかについては、科学的に完全な証明はなされていません。
しかし、犬は人間よりも優れた感覚によって、地震の微細な揺れや前兆を感じ取っている可能性が高いと考えられています。
地震前に犬が異常行動を見せる理由については諸説ありますが、まず有力なのが、人間では気づきにくい地震のP波(初期微動)の音や揺れを捉えているという説です。また、地震発生前の大気イオンの濃度変化や電磁波を感知しているという説などもあります。
つまり、人間には感じ取れない地震に関連するわずかな変化を犬は敏感に感じ取り、それに反応して異常行動を見せるのではないかと考えられているのです。
実際、1995年1月に発生した阪神・淡路大震災では、震源地周辺で飼育されていた犬の約20%が地震発生前に異常行動を見せたというデータがあります。
犬が地震前に見せる見逃したくないサイン4つ

犬が地震の初期微動や前兆を優れた感覚で捉え、普段と違った行動を見せるのであれば、それを見逃さないようにしたいものです。すべての犬が地震前に異常行動を見せるわけではありませんが、具体的にどのような行動に注意したらよいのでしょうか。
ここでは、犬が地震前に見せる見逃したくないサインを4つご紹介します。
1.激しく吠える
犬の地震前の異常行動として最も多く見られるのが、激しい吠えです。これは、初期微動などの微細な変化を犬が感知し、不安や恐怖を感じ取る行動と考えられます。また、飼い主さんに危険を知らせようとして、必死に激しく吠えている可能性もあります。
普段あまり吠えることのない愛犬が、理由もなく激しく吠え続ける場合は、地震に警戒したほうがいいかもしれません。
2.落ち着きがなくなる
地震の前に犬の落ち着きがなくなることもあります。具体的には、部屋の中をうろうろと歩き回る、掘る動作を繰り返す、座ってもすぐに立ち上がるといった行動が見られます。
愛犬が急にソワソワと落ち着かない様子を見せるときは、人間には分からない何らかの地震の前兆を感知して、不安を感じているのかもしれません。
3.外へ出たがる
執拗に玄関のドアをカリカリするなどして外へ出たがるのも、犬が地震前に見せる異常行動のひとつです。もしかすると、本能的に危険を回避するために、外へ逃げようとしているのかもしれません。自分だけでなく、飼い主さんも外へ連れ出そうとしている可能性もあります。
このときの犬は半ばパニック状態になっていると考えられるため、ちょっとした隙に外へ飛び出してしまう恐れがあります。ドアや窓の開閉などに十分に注意しましょう。
4.震えて怯える
地震の初期微動や前兆を感知した犬は、強い不安から、震えて怯える様子を見せることもあります。物陰に隠れて震えたり、飼い主さんにぴったりとくっついて震えたりします。
体調不良や寒さといった原因がなく、不安を感じる状況でもないのに愛犬がブルブルと震えているときは、地震が来るサインかもしれません。飼い主さんは地震に警戒しつつ、愛犬に優しく声をかけるなどして、落ち着かせてあげましょう。
まとめ

犬が地震の前に見せる異常行動は、地震の初期微動や前兆を敏感に感知し、それに反応している可能性があります。
その反応を本記事では、「見逃したくないサイン」として4つご紹介しました。愛犬がそれらのサインを見せたからといって、必ずしも地震が起こるとは限りませんが、備えを確認するきっかけにするのは有益なことです。
もしも愛犬が気になるサインを見せたら、まず愛犬の健康状態や周囲の状況を確認しましょう。特に異常がなければ、愛犬に穏やかに接して不安を和らげつつ、防災グッズや避難経路の確認などを改めて行い、万が一に備えることが大切です。



