無駄吠えしにくい犬種

バセンジー
日本ではあまり見慣れない犬種ですが、バセンジーは「吠えない犬」として世界的に知られています。とはいえ「吠えない」という表現はやや語弊があって、実際には吠えないのではなく、一般的な犬のように「ワンワン」と鳴かないというのが正確です。
バセンジーの鳴き声は「アー」というような叫び声に近く、しばしばヨーデルに喩えられます。全く吠えないわけではないとはいえ、「ワンワン」という鳴き声よりは騒音にならないというのは確かでしょう。
狆
日本犬というと柴犬や秋田犬を思い浮かべがちですが、狆も忘れてはいけません。狆は皇室や将軍家でも寵愛されてきた犬種で、時代劇などでもたまに登場することがあります。
狩猟犬や番犬として活躍してきた他の日本犬とは違い、人間に可愛がられること自体が仕事だった愛玩犬なので、おとなしくて優しく穏やかな性格をしている子が多くあまり吠えることがありません。
ボストンテリア
ボストンテリアはその白黒模様の被毛と、温和で物静かな性格から「タキシードを着た紳士」とも呼ばれる犬種。あまりに吠えないので何かの病気ではと心配してしまう飼い主さんもいるほど、無駄吠えをしない子が多いのが特徴です。
性格はもちろんのこと、狆も同様ですが、ボストンテリアも鼻ぺちゃの短頭種であることが無駄吠えが少ない理由とされています。短頭種は一般的に、穏やかで過剰に反応しない性格の個体が多い傾向にあります。ただし、呼吸器が繊細な面もあるため、興奮させすぎないよう室温管理や運動量には配慮してあげましょう。
ゴールデン・レトリバー
「大型犬だと声が大きくて近所迷惑になるのでは…」と敬遠されてしまうかもしれませんが、そもそも大型犬は小型犬に比べると吠えにくい子が多い傾向があります。
大型犬は体が大きい分、周囲に対して余裕があり、警戒吠えをしにくいからです。その中でも特にゴールデン・レトリバーは優しく穏やかな性格の子が多いため、無駄吠えをしにくいと言われています。
無駄吠え対策

子犬の頃に社会化を行う
無駄吠えの中でも特に多いのが警戒吠えです。来客やインターフォンの音、すれ違う他の犬に対して吠えてしまうという場合、社会化が不十分で警戒心が強くなりすぎている可能性があります。
子犬の頃から犬、人間を含めてたくさんの「他者」と触れ合わせることで、相手との距離感を掴みやすくなるとともに「周囲のものは怖いものじゃない」と認識しておおらかな性格になります。
要求を安易に通さない
ごはんやお散歩をせがむ要求吠えも悩む人は多いもの。要求吠えへの対応はただ1つ、「無視すること」に尽きます。うるささに負けて要求を通してしまうと「吠えれば要求が叶う」と学習してしまい無駄吠えがエスカレートします。
また「コラ!」「ダメ!」などと叱るつもりで声をかけるのも「飼い主さんが反応してくれた」と勘違いさせてしまうため厳禁です。
体力をしっかり発散させる
無駄吠えの原因が運動不足によるストレスであることも少なくありません。遊びやお散歩でしっかり体力を発散させてあげましょう。吠えるという行為そのものも体力をたくさん使います。心身ともに満たされた状態を作ることで、退屈や不満からくる無駄吠えを抑えることにつながります。
まとめ

今回ご紹介したのはあくまで傾向であり、無駄吠えしにくいと言われる犬種であってもその子の個性や育て方によっては吠える子になってしまうこともあります。
最も大切なのは飼い主さんの接し方です。犬種の特性を過信しすぎず、愛犬と真摯に向き合うことが一番大切ですよ。



