シニア犬の『危険な症状』5選 病気の可能性や絶対に見逃してはいけない状態まで

シニア犬の『危険な症状』5選 病気の可能性や絶対に見逃してはいけない状態まで

愛犬がシニア期に突入すると、飼い主さんの心配は尽きません。静かに熟睡している愛犬の呼吸の有無を思わず確かめてしまったというのも『あるある』ではないでしょうか。今回は見逃したくないシニア犬の『危険な症状』をご紹介します。

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記事の監修

2009年麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。
2015年から横浜市内で妻と動物病院を営み、犬、猫、エキゾチックアニマルの診療を行なっています。
2024年現在、犬10頭、猫3頭、多数の爬虫類と暮らしています。
愛犬家、愛猫家として飼い主様に寄り添った診療を心がけています。
内科(循環器、内分泌など)、歯科、産科に力を入れています。

要注意!シニア犬の『危険な症状』

伏せているシニア犬

呼吸が不安定

咳き込んでいて苦しそう、無呼吸状態がある、呼吸が荒いなど、呼吸の状態が不安定なのは心配です。肺水腫や気管虚脱など、何らかの病気が原因となっている場合もあり、容体が急変するリスクもあるため注意が必要です。発作的に繰り返す場合は、症状が出ているときの様子を動画に撮ったうえで動物病院を受診しましょう。

また寝たきりのシニア犬が荒い呼吸を繰り返す場合にはお別れの前兆の可能性も否定できません。特に下顎を動かす呼吸は『死戦期呼吸』と呼ばれ、まもなく息を引き取る合図でもあります。

嘔吐・下痢を繰り返す

犬は嘔吐しやすい動物ではありますが、繰り返す嘔吐・下痢には注意が必要です。特に吐瀉物や便に血が混じっている、色がいつもと異なっているなどの場合、早急に動物病院を受診しましょう。シニア犬の場合、それらの異変はなくても、繰り返す嘔吐・下痢によって脱水状態に陥ると命に関わることもあります。

急激な体重変化

フードの量や種類を変えていないのに急激に体重が変化するのは、何らかの病気が影響している可能性が高いため要注意です。体重が減るのはもちろんですが、体重が突然増えるのも危険な兆候であることを忘れてはいけません。体重増加の原因が腹水や腫瘍によるものの可能性もあるからです。

食事や水を拒否する

飲食は生きていく基本です。シニア犬の場合、病気だけでなく加齢による食欲減退などさまざまな理由で食事を拒否してしまうことがありますが、適切なカロリー摂取がないと生命を維持することはできません。フードをふやかす、トッピングするなど工夫をしてもどうしても食べないことが続く場合は、獣医師に相談して経口以外の方法も考えなければいけないでしょう。

水を飲まない場合はさらに深刻です。水を飲まない状態が24時間以上続く場合には、すぐに動物病院を受診しましょう。

昏睡状態

シニア犬は基本的に若い頃よりもよく眠るようになります。それ自体は問題ないのですが、元気がなくなって動こうとしないだけでなく、飼い主さんが呼びかけたり揺すったりしても反応しないという場合、ただ眠っているのではなく昏睡状態に陥っていると考えられます。これは重篤な病気や、あるいはお別れの前兆であることもあるので覚悟を決めなければいけない場合もあるでしょう。

愛犬の穏やかな余生のために

動物病院のイメージ

シニア犬は健康診断の頻度を上げて

いち早く病気に気づくために、愛犬がたとえ元気であったとしても、定期的な健康診断やドッグドックを受けることが推奨されています。これは若い犬であっても同様ですが、シニア犬の場合にはさらに重要な意味を持ちます。若い犬であれば健康診断は年に1回程度が目安ですが、シニア犬の場合は頻度を上げ、半年に1回以上受けさせることがベストです。医療機関によってはシニア犬用の検診メニューもあるため、それを活用するのも良いでしょう。

毎日のスキンシップで全身状態を把握する

老化の進行や病変の発生など、あきらかな体の物理的な変化は飼い主さんでも気づくことができます。そのためにも愛犬とは毎日触れ合うこと、特に愛犬の全身をくまなく触ってチェックすることが大切です。ただ触るだけでなく、マッサージやブラッシングも兼ねて行うことができると愛犬のケアにもなるので更に効果的です。

シニア期に適した環境づくりを

シニア期に入った愛犬のQOLを上げるためには、シニア期に適した環境づくりをしっかり行うことが必要です。フードをシニア用に替える、愛犬の可動域に応じて部屋のレイアウトを変更する、ソファやベッドにステップを設置するなど、愛犬が過ごしやすい環境を整えることで病気や怪我のリスクを抑えることができます。

まとめ

女性に撫でられているシニア犬

愛犬がシニア期に入るとただでさえ病気やトラブルも増え、飼い主さんは気が抜けません。

近年では犬との距離が近くなったことによるペットロスの重篤化も問題視されていますが、ペットロスの重さを決める要素の1つとして『後悔』の有無があると言われています。

「あのとき早く気づいていれば」「あのとき見逃していなければ」という後悔が強ければ強いほど、ペットロスも重篤化してしまうのです。お互いが苦しまないためにも、シニア犬の危険な症状をしっかり把握し、素早く適切な行動が取れるようにしておきましょう。

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