犬がしていたら危険な『座り方』3選 今すぐに病院へ連れて行くべき危険な状態まで

犬がしていたら危険な『座り方』3選 今すぐに病院へ連れて行くべき危険な状態まで

犬が座っている姿は日常的に見られますが、実は体の異常を知らせるサインのひとつでもあるのです。愛犬がいつもと違う姿勢で座っていたら、関節や筋肉に痛みを感じている可能性があります。今回は、危険な座り方とすぐに病院を受診するべき状態について解説します。

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記事の監修

めのうアニマルクリニック院長。猫が大好きなあまり、犬と猫を分けた動物病院を開院。「犬にも猫にも優しい動物病院」をコンセプトにしています。腫瘍学を得意分野としていますが、しつけに対しても力を入れており、パピークラスを開校して子犬のトレーニングを行っています。

犬が見せる危険な座り方3選

斜めに座っている犬

健康な犬の座り方は、後ろ足が体の中心に引き寄せられ、左右対称の形になるのが一般的です。しかし、どこかに痛みや違和感があると、その場所をかばうために不自然な座り方をするようになります。病気が疑われる座り方について詳しく見ていきましょう。

1.お姉さん座り

両後ろ足を体の片側に流して座る「お姉さん座り」は、一見するとリラックスしているように見えますが、実は膝や股関節にトラブルを抱えている可能性があります。

もし、常に同じ側に足を流して座っている、以前は真っ直ぐ座れていたのに急にお姉さん座りをするようになった場合は、関節の炎症や脱臼が進行している可能性があるため注意が必要です。

例えば、以下の関節疾患が考えられるでしょう。

  • 膝蓋骨脱臼
  • 股関節形成不全
  • 前十字靭帯断裂
  • 免疫介在性関節炎
  • 関節リウマチ

ただし、日常的にお姉さん座りをする癖がある犬もいますので、歩き方や立ち上がり方に異常がないかも観察し、総合的に判断する必要があります。

2.おじさん座り

お尻を地面につけて後ろ足を前に投げ出すようにして座る「おじさん座り」も、警戒が必要な座り方のひとつです。頻繁に見られる場合は、 関節の痛み、筋力の低下が隠れている可能性があり、以下の病気が疑われます。

  • 股関節形成不全
  • 前十字靭帯断裂
  • 膝蓋骨脱臼
  • 肛門周辺のトラブル(肛門嚢炎など)

また、肥満の犬はおなかの脂肪が邪魔になり、後ろ足をきれいに畳めずにおじさん座りになっているケースもあります。

なお、リラックスしているときにもすることがある座り方で、パグやフレンチブルドッグで多く見られます。

3.頻繁に座り直す

犬が座る場所を定められずに何度も姿勢を変えたり、腰を下ろしてもすぐに立ち上がったりするのも要注意の座り方です。こうした行動の背景には、次のような病気が隠れていることがあります。

  • 膝蓋骨脱臼
  • 関節炎
  • 股関節形成不全
  • 椎間板ヘルニア
  • 肛門周辺のトラブル(肛門嚢炎など)

犬が頻繁に座り直すのは、特定の部位に体重がかかることで生じる痛みを避けようとしているときに見られる行動です。

例えば、椎間板ヘルニアを発症している場合、背骨への負担が少ない姿勢を見つけられず、落ち着かずに何度も座り直すことがあります。また、関節にトラブルがあると、腰を下ろす瞬間や体重をかけたときに痛みが出やすく、座っては立つを繰り返すこともあります。

病院を受診するべき危険な状態

後ろ足を前に出して座る犬

お姉さん座りやおじさん座りをしているからといって、必ずしも異常だとは限りません。しかし、以下のような様子が見られたら早めに動物病院を受診する必要があります。

  • 立ち上がり方・座り方がぎこちない
  • 不自然に足を引きずっている
  • スキップをする
  • 頻繁に座り直す
  • 足を触ると嫌がって鳴き声をあげる

また、これまで普通に座っていたのに急にお姉さん座りやおじさん座りをするようになった場合も病気の可能性が疑われますので、獣医師に相談しましょう。

まとめ

地面に座っている犬

犬がいつもと違う座り方をしていたら、体に不調を抱えているサインかもしれません。足を横に流したり、前に投げ出したりする座り方や頻繁に座り直すことが増えた場合、膝や関節などに違和感や痛みを感じている可能性が考えられます。

日頃から愛犬の座り方を観察し、異常が見られたら早めに獣医師へ相談しましょう。受診の際には、座っている様子をスマートフォンで動画撮影しておくと、状態を伝えやすく診断の助けになります。

足や関節のトラブルは、犬の生活の質を大きく左右します。放置すれば、運動能力の低下や寝たきりにつながることもあります。小さな変化に気づいた時点で対応することが大切です。

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