愛犬が飼い主と似たような行動をみせる理由

1.観察学習によるもの
犬は常に飼い主のことを観察しています。観察力に優れた動物でもあります。
日常生活の中で飼い主のことを観察し、その行動と結果を見て学ぶことを「観察学習」といいます。
飼い主がどのような行動をし、どのような結果を得ているのか、ということを観察して学んでいるのです。
そうすることで、「あれは安全で楽しい行動なんだな」ということを学んだり、「あれは危険で恐ろしい行動なんだな」と学んだりしています。
安全で楽しい行動だと学んだとき、飼い主の行動を真似てみるのです。
2.生活リズムを共有しているから
起きる時間、食事の時間、お散歩の時間、寝る時間など、犬は飼い主と同じ空間で生活し、同じ生活リズムを共有して生きています。
ほぼ毎日同じ流れを繰り返しているため、犬にとってもルーティンとなっているのでしょう。飼い主のスケジュールや都合に合わせて生活しているとも言えます。
飼い主が活動するときは愛犬も活動し、飼い主がくつろぐときは愛犬もくつろぎ、飼い主が休むときは愛犬も休む。こういった行動が自然と形成されるのです。
愛犬の行動が飼い主の行動と似ているな…と感じられるのは、共同生活が上手くいっているというサインでもあるでしょう。
3.飼い主の感情に影響を受けるから

犬は人の感情を読み取る力に非常に優れています。声のトーン・表情・姿勢・態度・仕草・行動などから飼い主の感情を読み取ることができます。
飼い主が不安であれば犬も不安になります。飼い主が落ち着いていれば犬も安心していられます。飼い主が緊張していれば犬も緊張し、そわそわと落ち着きなく行動することがあります。
飼い主の感情を読み取って、飼い主と同じような行動を取るのは、犬が人間の心に寄り添って行動しているということでもあると思います。
4.飼い主が好む行動であるから
犬は、“どんな行動をすると飼い主が喜ぶのか”ということや、“どんな行動をしたら飼い主に叱られるのか”ということを日頃から経験して学んでいます。
飼い主が座ったとき、愛犬が隣に座れば、飼い主は嬉しい気持ちになりますよね。そのことを学習し、同じ行動を取るのです。
飼い主が床に寝転がれば愛犬も一緒に寝転がり、「お腹を撫でて~」と甘えることがあります。飼い主が喜ぶ行動であり、犬にとってはスキンシップやコミュニケーションも兼ねているのです。
5.安全な行動だと考えているから
犬にとって飼い主は、最も信頼できる存在です。日頃から飼い主の行動をよく観察し、一緒に行動しながら学習しています。
信頼できる相手の行動は、犬にとって「安全である」と判断しやすいのです。
そして、行動しているときの飼い主の感情によっても異なることがあります。飼い主がポジティブな気持ちで行動しているときは、犬も真似をしようとします。
一方で、飼い主が不安や緊張の気持ちを抱えながら行動しているときは、犬も慎重に行動しますし、真似をしないこともあります。
愛犬が飼い主と似たような行動をみせるときの注意点

愛犬は、信頼できる飼い主の行動であるからこそ、「安全な行動である」と判断し、真似をすることがあります。
つまり、悪い習慣も危険な行動も真似をしてしまうことがある、ということです。
しかし、人間にとっては安全で快適な行動も、犬にとっては危険な行動であることがあります。
たとえば、飼い主が階段を上り下りすれば、愛犬も真似をします。階段の上り下りは犬にとって危険な行為です。ペットゲートを設置するなどの対策をする必要があります。
まとめ

愛犬が飼い主と似たような行動をみせる理由を5つ解説しました。
- 観察学習によるもの
- 生活リズムを共有しているから
- 飼い主の感情に影響を受けるから
- 飼い主が好む行動であるから
- 安全な行動だと考えているから
愛犬が飼い主と似たような行動をみせるのは、ごく自然なことです。しかし、飼い主の全ての行動が、愛犬に良い影響を与えるものではありません。
「飼い主の行動は愛犬のお手本になっているんだ」ということを意識しつつ、愛犬が犬らしい行動をすることができるよう、犬らしさを尊重した生活を送るようにしましょう。



