『犬アレルギー』の症状4つ 発症してしまう原因や重症化させないための対策まで

『犬アレルギー』の症状4つ 発症してしまう原因や重症化させないための対策まで

犬アレルギーは、これまで問題がなかった人でも突然発症する可能性があり、放置すると重症化して日常生活に支障をきたす場合があります。今回は、犬アレルギーの症状や原因、重症化を防ぐための対策を解説します。

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記事の監修

2009年麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。
2015年から横浜市内で妻と動物病院を営み、犬、猫、エキゾチックアニマルの診療を行なっています。
2024年現在、犬10頭、猫3頭、多数の爬虫類と暮らしています。
愛犬家、愛猫家として飼い主様に寄り添った診療を心がけています。
内科(循環器、内分泌など)、歯科、産科に力を入れています。

犬アレルギーの4つの症状

目を擦る女性と大型犬

犬アレルギーは、犬のフケや唾液、尿に含まれる特定のタンパク質に免疫が過剰反応することで起きます。症状の出方には個人差があり、軽い違和感程度ですむ場合もあれば、強い不調に悩まされるケースもあります。それでは、犬アレルギーのおもな症状について見ていきましょう。

1.咳・くしゃみ・鼻水

犬アレルギーで最もよく見られるのが、くしゃみや鼻水、咳といった呼吸器系の症状です。

空気中に舞いあがった犬のフケや被毛に付着したアレルゲンを吸い込むことで、鼻や喉の粘膜が刺激されて起こります。

風邪や花粉症と症状が似ているため見過ごされやすいものの、犬と一緒にいるときや犬の被毛などが衣服に付着しているときに症状が強まるといった特徴があります。

人によっては、鼻づまりによる睡眠不足や集中力の低下に悩まされることも。症状が続くと、副鼻腔炎など別のトラブルを招く可能性もあるため、我慢せずに受診することをおすすめします。

2.目のかゆみ・充血・涙目

犬に触れた手で目を擦るなど、アレルゲンが目に触れると、結膜炎に似た症状があらわれることがあります。強いかゆみから目をこすってしまい、白目が赤く充血したり、まぶたが腫れたりするケースも少なくありません。涙が止まらなくなるのも、よく見られる反応です。

とくにコンタクトレンズを使用している人は刺激を受けやすいため注意が必要です。犬に触れたあとは手を洗い、目を触らないといった基本的な対策を徹底しましょう。

3.湿疹・赤み・蕁麻疹

犬アレルギーにおける皮膚症状は、比較的よく見られる症状です。皮膚に犬のアレルゲンが直接触れることで、湿疹や蕁麻疹があらわれます。とくに皮膚が薄い部位や、乾燥などでバリア機能が低下している箇所、もともと皮膚が弱い人は、症状が強く出やすく、強いかゆみを伴うこともあります。

皮膚の変化は目で確認しやすく、異変に気づきやすい一方で、掻き壊すことで細菌感染を起こし、症状が悪化したり、痕が残ったりする場合もあるため注意が必要です。

4.喘息

アレルギー症状が重くなると、炎症が下気道まで及び、喘息発作を引き起こすことがあります。息を吸う際に「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった音が出たり、激しく咳き込むことによって呼吸が苦しくなったりするのが特徴です。

これは気道が狭くなることで起きる反応です。重症化すると、呼吸困難を起こし命に関わるケースもあるため油断ができません。

喘息のような症状があらわれた場合は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。

発症の原因と重症化させないための対処法

掃除をする人と犬

上述のとおり、犬アレルギーのおもな原因は、犬のフケや唾液、尿に含まれている特定のタンパク質に触れることです。

重症化させないためには、環境中のアレルゲン濃度をできるだけ下げることが重要です。高性能な空気清浄機の使用、こまめな掃除、布製家具の撤去などが対策となります。

掃除のコツは上から下です。棚などの背の高い家具の水拭きをし、最後に床の掃除をします。床掃除の際には、空気中にアレルゲンを巻き上げないよう注意しましょう。

また、こまめな愛犬のブラッシングやシャンプーによって、飛散するフケの量を物理的に減らすことができます。

まとめ

犬と花を差し出されてくしゃみがでそうな女性

犬アレルギーは、正しい知識と対策によって、発症後も愛犬と暮らし続けられる可能性があります。ただし、咳やくしゃみ、皮膚の赤み、喘息のような症状を放置すると、体への負担が大きくなり、結果的に愛犬との生活そのものが難しくなってしまうこともありえます。

だからこそ「犬アレルギーかも」と思ったら、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。そのうえで、室内の掃除を徹底し、犬のフケや抜け毛を溜め込まない環境を整えることが大切です。

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