犬が恐怖症になっているサイン6つ

まずは、犬が恐怖症になっている6つのサインから見ていきましょう。愛犬の行動を観察しながら、ストレスや不安をいち早くキャッチすることが大切です。
1.体の震え
体をブルブルと震わせるのは、何らかに対して恐怖を感じている可能性があります。体を強張らせたり、呼びかけに応じなくなったりする場合も同様です。
2.呼吸が乱れる
強い危機感を察知するとハアハアと呼吸が乱れ、心拍数が上がる犬が多いです。苦しそうな呼吸を繰り返す場合は、いち早く落ち着かせる必要があります。
3.逃げる
特定の相手や場所、音、ニオイなどにトラウマがあると、その場から逃げ出す犬もいます。物陰に隠れたまま出てこなくなる場合もあるので、何が原因なのか早めに確かめましょう。
4.漏らしてしまう
強いストレスや緊張状態に陥り、粗相をしてしまうこともあります。その場合は速やかに処理を行い、くれぐれも叱らないように対処をしましょう。
5.攻撃的になる
唸ったり吠えたり飛びついたりなど、恐怖心から攻撃行動に出る犬もいます。興奮状態に陥った犬に近づくと、噛みつかれる恐れがあるので注意が必要です。
6.体調が悪くなる
ストレスから明らかに元気を失い、食欲不振になる犬もいます。また、嘔吐や下痢をしてしまうなど、体調を崩す場合もあるのでよく観察を行ってください。
犬がトラウマを抱えやすい原因

犬がトラウマを抱えやすいよくある原因をご紹介します。愛犬の様子がおかしいと感じた場合は、何が原因なのか探ってみてください。
大きな音など恐怖を覚える出来事
雷や工事の音、花火、窓の外から聞こえる喧騒など、大きな音や声が恐怖心につながった可能性を考えてみてください。とくに留守番中の出来事はトラウマになりやすいです。
家庭内の喧嘩やトラブルなども、犬にとって大きなストレスになります。掃除機の音やテレビの音などの生活音にも配慮をしましょう。
事故やケガ
自転車や車との接触、思わぬケガ、ほかの犬に攻撃された、子どもにイタズラをされたなどの経験があると、心の傷として残る可能性があります。治療の際に押さえつけられた経験がある犬も、体を触られるのを嫌がる場合が多いです。
厳しいしつけや放棄
怒鳴ったり叩いたりなど、犬に厳しいしつけを行うと恐怖症になりやすくなります。また、飼育放棄などにより、長い間寂しい思いを経験した場合も同様です。
逆に、過剰にかまいすぎても分離不安に陥り、飼い主と離れることに対する恐怖心を覚える犬もいます。
社会化期の経験不足
子犬が成長する段階に訪れる社会化期で、ほかの犬や人と触れ合う機会が少ないと、過剰な恐怖を覚えることがあります。また、飼い主以外の相手と交流する機会が少ない犬も、変化に不安や恐れを抱きやすい傾向があります。
環境の変化
引越しによる環境の変化や、新しいペットとの同居、家族の増加による関係性の変化により、不安やストレスが蓄積されることもあります。また、飼い主の留守時間が急に長くなり、退屈な時間が続いた場合などもトラウマにつながりやすいです。
加齢や病気
身体の衰えによる不安や失敗が、トラウマとして心に残ることもあります。身体の不自由さがストレスを生み出し、犬の心を不安定にさせることもよくあります。
犬の恐怖症への対策

愛犬の不安やトラウマは、できるだけ取り除いてあげたいですよね。ここでは、犬の恐怖症に対して飼い主ができる対策をご紹介します。
過剰に接しない
愛犬が怯える様子を見せても、過剰に接しないことが大切です。なだめようと声をかけたり体を撫でたりすると、恐怖行動を強化させてしまう可能性があります。
安心できる場所を確保する
家の中に、愛犬が誰にも邪魔されない安心できる場所を提供しましょう。クレートにニオイのついたタオルを入れておき、犬が自分から入れるようにトレーニングを積んでおくと、災害時などにも役立ちます。
クレートやケージに毛布をかけると犬が好むほら穴のようになり、大きな音も聞こえにくくなるのでおすすめです。
専門家にアドバイスを求める
愛犬に恐怖症のような行動が見られたら、一度専門家にアドバイスを求めるのが賢明です。自己流のしつけで悪化させてしまう前に、正しい対応や療法を求めましょう。
まとめ
【写真 4:甘えん坊のトイ・プードル】1282280658
愛犬が怯える姿を見ると、飼い主としては胸が締め付けられるものですよね。もし愛犬の行動に異変が起きたら、冷静に原因を突き止めましょう。強い恐怖心や不安が見られるなら、早めに獣医師に相談することをおすすめします。



