犬の『里親』になる方法3つ 家族になるための条件や迎える前に絶対知っておくべきことまで

犬の『里親』になる方法3つ 家族になるための条件や迎える前に絶対知っておくべきことまで

犬を飼うとき、「里親になる」という選択肢を持つようになった人が増えています。この記事では、犬の里親になる方法や条件、知っておくべきことをまとめたので、ぜひチェックしておきましょう。

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犬の里親になる方法3つ

人の手と見上げる犬

1.行政から譲り受ける

各都道府県には「動物愛護センター」や「保健所」など、動物の保護に関わる施設があります。

それらの施設では、迷子の犬や飼育放棄された犬が一時的に保護されたり殺処分されたりしています。

動物愛護の意識が高まっている近年では、それらの犬の新しい飼い主=里親を探すことを重要視している自治体も増えてきています。

週末に保護犬との触れ合いイベントをおこなったり、譲渡会を開いたりして、里親になる人への間口を広げています。

譲渡する予定の犬の情報は、現地だけでなくホームページなどでも紹介されていることがあるので、里親希望の人は一度覗いてみてください。

また、これらの施設では里親になった人を対象に、「犬の飼い方教室」や「しつけ教室」を開催していることもあります。

2.保護団体から譲り受ける

犬を保護して里親を探しているのは、行政だけではありません。

NPO法人や企業、ボランティア団体が運営する動物保護団体は、日本全国に多数存在します。

それらの団体が犬を保護して里親を探している場合もありますし、行政から依頼を受けて里親を探している場合もあります。

それらの団体は積極的に里親募集をしていて、様々な場所で譲渡会をおこなっています。

団体所有の保護施設でおこなわれることもありますが、最近ではペットショップやショッピングモールなどで開催されることもあります。

3.保護活動をしている個人から譲り受ける

保護した犬を譲渡するために特別な資格などは不要なので、個人的に犬の里親を探している人もいます。

たまたま捨て犬を拾った人や家庭で生まれた子犬を譲渡したい人などが、犬の譲渡を考えていることも珍しくありません。

個人でも里親募集サイトに情報を掲載することはできますし、最近ではSNSを通じて募集していることもあります。

ただし、個人間のやりとりになるため、慎重な見極めが必要になるので注意しましょう。

犬の里親になるための条件や知っておくべきこと

男性に抱っこされている犬

犬の里親になるための条件は様々ですが、一般的には以下のようなものが求められます。

  • 戸建てまたはペット可の集合住宅に住んでいる
  • 家族全員の同意がある
  • 日常的な留守番時間が短い(6時間以内)
  • 経済的な余裕がある
  • 60歳未満または後継者がいること
  • 生涯飼育を誓約できる

これはペットショップなどで犬を購入する場合であっても本来求められるべきことですが、実際に確認されることはあまりないでしょう。

しかし、一度飼い主を失っていたりつらい目にあったりした犬の場合、これ以上傷ついて欲しくないという思いから、しっかりと確認されたり誓約書を書かされたりします。

また、より厳しい条件を出す団体の場合は、一人暮らしや幼児がいる家庭、賃貸住宅での飼育、犬の飼育経験がない人はNGとすることなどもあります。

これらの条件に対して、「厳しすぎる」と感じてしまう人もいるかもしれません。

しかし、そういった条件を出さざるを得ない現実があるということもぜひ知っておいてください。

里親になりたいと犬を引き取った人が、転売や詐欺行為をおこなったり、あろうことか虐待をしたりした事例が少なくありません。

結果的に譲渡したことで犬がさらに不幸になってしまうということを防ぐために、厳しい条件が求められてしまうこともあるのです。

ただし、あえて厳しい条件を出している団体もあり、実際に何度も会って信頼関係を築くことで多少条件から外れていても譲渡の許可が出ることもあります。

また、里親を探している犬の多くは、過去に何らかのトラウマを持っています。

そのため、関係性づくりやしつけが思うように進まないこともあるでしょう。中には、自分を守るために心をがっちりと閉ざしたり攻撃的になったりする犬もいます。

そういった犬に対して、自分の理想を押し付けずに根気よく向き合うことができるかどうかも、大切な条件のひとつだと思います。

まとめ

笑顔で見上げる犬

残念ながら、捨てられたり虐待を受けたりして、新しい飼い主を探している犬は少なくありません。

一昔前に比べて「里親になる」ということも珍しいことではなくなり、元保護犬を飼っている人が増えてきました。

生まれたばかりの子犬をペットショップやブリーダーから飼うことに比べると、大変な面もあると思いますが、その分面白さや幸せを感じることも多いと思います。

「どんなことが起きても犬を一生大切にする」という覚悟ができる人は、ぜひ一度検討してみてください。

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