犬がお漏らししてしまう原因

1.加齢による筋力の低下
犬がお漏らししてしまうのは、加齢による筋力の低下が原因であることがあります。
犬も高齢になると、括約筋という筋肉が衰えます。おしっこを膀胱に溜めておくことを我慢するための筋肉と言えます。
括約筋が衰えると、おしっこを我慢することができる時間が短くなったり、無意識に漏れてしまったりすることがあります。
また、犬が眠っているとき、無意識におしっこが漏れてしまうこともあります。
2.加齢による認知機能の低下
犬がお漏らししてしまうのは、加齢による認知機能の低下が原因であることがあります。
高齢になると、認知機能が低下し、トイレの仕方や場所を忘れてしまうことがあります。トイレで排泄をする、ということも忘れてしまうことがあります。
そのため“今ここで排泄したくなったからする”ということが起きてしまい、お漏らししてしまうことがあるのです。
認知機能の低下だけではなく、認知症を発症してしまっている可能性も考えることができるため、少しでも進行を遅らせるためにも、なるべく早く獣医師に相談しましょう。
3.病気によって排泄をコントロールすることができない

犬がお漏らししてしまうのは、病気によって排泄をコントロールすることができないということが原因である可能性を考えることができます。
泌尿器系の病気を発症している場合の代表的なサインがお漏らしであるからです。
犬の泌尿器系の病気は様々にあります。膀胱炎・尿道炎・結石などです。お漏らしが頻繁にあり、おしっこが少ししか出ない、おしっこが全く出ない、血尿が出るなどするときは要注意です。
4.病気による多飲多尿
犬がお漏らししてしまうのは、病気による多飲多尿が原因であることがあります。
犬の多飲多尿の原因となる病気には、糖尿病や腎臓病などを挙げることができます。お水をたくさん飲むようになり、おしっこの量や回数も増えます。
外に出なければ排泄をすることができない犬にとって、お漏らしの原因になりやすいです。お散歩に連れて行ってもらうときまで我慢することができないのです。
最近お水をたくさん飲むようになった、おしっこの量や回数が増えた、おしっこの色が薄くなった、おしっこのニオイが変わったなどするときは、獣医師に相談しましょう。
犬のお漏らしはしつけで改善できる?

お漏らしの原因がしつけにあるのであれば、トイレトレーニングを再度行うことで改善される場合があります。
犬のトイレトレーニングは、何歳からでも可能です。我が家の愛犬も13歳になってから再トレーニングし、お漏らしをすることなく過ごしています。
最も大切なことは、お漏らしをした愛犬を叱らないことです。不機嫌な態度を見せてもいけません。トイレの失敗は、叱ることで悪化させてしまいやすいためです。
まとめ

犬がお漏らししてしまう原因を4つ解説しました。
- 加齢による筋力の低下
- 加齢による認知機能の低下
- 病気によって排泄をコントロールすることができない
- 病気による多飲多尿
愛犬が急にお漏らしをするようになったという場合では、何らかの病気のサインである可能性があります。
おしっこの量や回数、色やニオイにも注目し、写真で記録しておくのもよいでしょう。獣医師の診察を受けるときに提出することで役立ちます。
お漏らしの原因が愛犬の健康状態にあるのであれば、その原因となる病気の治療を行うことで、お漏らしも改善されるでしょう。
また、高齢による筋力の低下がお漏らしの原因である場合も、かかりつけの獣医師に相談しましょう。サプリメントの服用で生活をサポートしてあげられる場合があります。



