犬が心配しているときのサイン4選

悲しんでいるときに、愛犬がそっと寄り添ってくれた。そんな経験をしたことのある飼い主さんも多いのではないでしょうか。犬は元気のないあなたの様子を見て心配し「なんとか力になりたい」「元気を出してほしい」と思い励まそうとしているのでしょう。ここでは、犬が飼い主さんを心配しているときに見せる4つの行動を紹介します。
1.静かに寄り添う
犬は飼い主さんが落ち込んでいるときや体調が悪いときに、そばに静かに座ったり、足元に寝そべって寄り添うことがあります。いつもと違う飼い主さんの様子に心配になっているのです。
そんなときの犬は、声をかけてほしいわけでも遊びたいわけでもなく、飼い主さんが元気になるのを、ただじっと待っているのでしょう。
普段よりも動きが少なく、静かに寄り添う時間が増えるときは、飼い主さんの心の変化に反応している可能性があります。犬も不安になっていることも多いので、そっと声をかける、撫でるなどして安心させてあげると良いでしょう。
2.遠くから様子を伺う
飼い主さんを心配しているのに近くへ来ないタイプの犬もいます。飼い主さんの空気が重いと感じると、どう接すればいいかわからず、少し離れたところからじっと様子を見守る場合があります。
これはいつもと違う飼い主さんの様子に不安や戸惑いを感じ、飼い主さんが落ち着いてくれるのを静かに待っている状態です。
いつもは呼べばすぐ近寄ってくるのに、普段より距離を置いているときは、こちらの気持ちを察して控えめに行動していると考えられます。
3.おもちゃを持ってくる
飼い主さんが落ち込んでいるときに、元気づけたいという気持ちからお気に入りのおもちゃを運んでくることがあります。落ち込んでいたり、イライラしていたりすると「なんで今?」と思ってしまうかもしれませんが、愛犬なりの優しさなのです。
以前、おもちゃで遊んでいたときに楽しそうにしていた飼い主さんの姿を思い出して「元気出して」「笑って」とアピールしているかもしれませんね。
犬によっては、グイグイとおもちゃを押しつけてくることもあるようです。「ほら、遊ぶよ!」と誘っているのでしょう。少々強引にも思えますが、おもちゃを持ってきてくれたら遊ぶ気になれなくても「ありがとう」とお礼を伝えて安心させてあげましょう。
4.体を舐めてくる
犬は愛情表現や安心させたい気持ちが強いと、手や腕、顔などをそっと舐めてくることがあります。これは「大丈夫?」というメッセージだと考えられます。
例えば、あなたが落ち込んでいるとき、悲しんでいるときに、舐める行動がいつもより増えたら、飼い主さんの不安を読み取り、落ち着かせようとしている可能性が高いでしょう。
舐めるという行動は、母親が子犬への愛情表現としておこなうもので、飼い主さんへの愛情表現も含まれていると考えられます。負担にならない範囲で受け入れてあげましょう。
犬は飼い主が悲しんでいることを理解できる?

犬は人間の表情、声のトーン、行動の変化を読み取る能力が高く、人間の表情や声のトーンなどから感情を読み取れると言われています。飼い主さんの気持ちを完全に理解することはできないかもしれませんが「いつもと違う状態」には確実に気づきます。
犬は悲しみという感情を正確に理解することはできませんが、飼い主さんの悲しそうな表情や弱々しい声から感情の変化を敏感に察知しているのは間違いありません。飼い主さんが悲しい気持ちになっていると、そっと近づいたり、寄り添ったりするのもそうした察知能力の高さをあらわしていると言えるでしょう。
まとめ

犬が人間の悲しみを完全に理解しているわけではありませんが、普段とは違う飼い主さんの雰囲気や仕草は敏感に感じ取ります。そして、そっと寄り添ったり、距離を置いて様子をうかがったり、おもちゃを持ってきて遊びに誘ったりと、さまざまな方法で慰めようとしてくれます。
落ち込んでいるときは、そんな愛犬の優しさに素直に甘えてみるのもよいかもしれませんね。犬との触れ合いや存在感を感じるだけで、気持ちが少し軽くなることもありますし、互いの信頼関係を深めるきっかけにもなるでしょう。



