犬を『撫でてはいけない』タイミング6選

愛犬とのスキンシップは、絆を深めたり愛情を伝えたりする上でとても重要です。しかし、誤ったタイミングで撫でてしまうと、かえってストレスを与えたり、しつけに悪影響を及ぼすことも…。
ここでは、犬を撫でてはいけないタイミングとその理由、さらに撫でてしまったときに考えられるリスクを解説します。
1.叱っているとき
愛犬が悪いことをして叱っている最中に頭などを撫でてしまうと、犬はその行動で「許された」「あれ?怒っていないのかも?」と勘違いしてしまいます。
すると、叱っても「これはやっちゃダメなこと」と理解できず、再び同じ失敗や悪事を繰り返したり、より問題行動がエスカレートするリスクが懸念されるのでやめましょう。
2.食事中

愛犬がごはんを美味しそうに食べている姿を見ると、その可愛さについ頭や背中を撫でたくなる人は多いでしょう。
しかし、犬の食事中に気が散るようなスキンシップをしてしまうと、犬は「ごはんが横取りされるかもしれない」という野生の本能が働き、安心して食事を楽しむことができなくなってしまいます。
また、「横取りされるかも」という本能から早食いしてしまい、喉に詰まらせたり消化不良を引き起こすリスクも考えられるので、食事中は少し離れた場所で静かに見守ってあげましょう。
3.眠っているとき
愛犬がすやすやと眠っている様子は、思わず近づきたくなるほど愛おしいですよね!しかし、
犬は元々警戒心が強く、眠りが浅くなりやすい犬が多いと言われています。
特に、無防備になりやすい就寝中は、敵に襲われやすい状態です。少しの刺激が脳を覚醒させてしまい、防衛本能が一気に高まり、強いストレスになることもあります。
愛犬が十分な睡眠をしっかり確保できるよう、飼い主は不用意に眠る愛犬の体に触れたり声をかけたりせず、邪魔にならないように過ごしましょう。
4.ひとり遊びに夢中になっているとき

ひとり遊びに夢中になっている犬を不用意に撫でてしまうと、「今は邪魔しないで!」とストレスを与えてしまう恐れがあります。
また、夢中になっているときは興奮状態に陥っていることも多いので、反射的に唸ったり噛みついてしまったりと攻撃的な行動をとってしまう犬もいるので気をつけましょう。
5.興奮しているとき
興奮しているときに撫でてしまうと、余計に興奮を高めてしまう恐れがあります。例えば、人が来た喜びで興奮している犬を撫でてしまうと、より嬉しさが膨れ上がり、興奮度合いに拍車をかけてしまうでしょう。
また、犬によっては興奮しすぎるあまり、我を忘れてしまうことも。すると、撫でた手を反射的に噛んでしまうこともあるので、怪我を負ってしまうリスクも懸念されます。
6.強い恐怖を感じているとき

強い恐怖を感じているときは、正常に判断する余裕がなくなっています。そのため、ひどく怯えている犬を落ち着かせようと撫でてしまうと、余計にストレスを与えたり、恐怖心が高まった瞬間に噛みついてしまうこともあるので注意が必要です。
愛犬が強い恐怖を感じているときは、まず優しく声をかけて様子を見ましょう。その後、飼い主の存在を把握させてから、手を見せて「今から触るよ」と合図を送ってください。嫌がる様子を見せなければ、そっと優しく撫でてあげましょう。
まとめ

いかがでしたか。犬はどのタイミングでも撫でられると嬉しい、と感じるとは限りません。時と場合によって、撫でる行為にストレスを感じたり、攻撃性を高めてしまうこともあるので気をつけましょう。



