犬が『嫌うもの』ワースト6

感情豊かな犬はわたしたちと同じように『好き嫌い』があります。今回は多くの犬が苦手とする『嫌うもの』についてご紹介します。もちろん個体差はありますが、ある一定のものを嫌うわんこが多いことも事実です。
ワースト6を順不同でお伝えしますので、飼い主として把握するとともに愛犬の好き嫌いと比べてみてください。
1.雷や花火などの大きな音
雷や花火、工事音は、犬が嫌いなものと聞いて思い浮かべる人も多いと思います。これら大きな音は聴覚の優れている犬にとっては恐怖でしかありません。
いつ来るか分からない不規則性も犬の恐怖心を煽ります。大きな音にパニックになりその場から逃げ出したり、家から脱走する例も後を絶ちません。愛犬のそばにいて少しでも恐怖心を取り除いてあげましょう。
2.掃除機など家電の音
掃除機やドライヤーなどの家電の音も犬が苦手とする代表格です。雷や花火ほど爆音ではないものの「ゴォーッ」という音はいくら生活音とはいえなかなか慣れるものではありません。
DIYをする際の電気工具の音も苦手な犬が多いので、なるべく愛犬から離れたところで作業するのがベストでしょう。
3.人工的なニオイ
自然界にはない人工的なニオイも嫌いな犬は多いです。香水や柔軟剤、タバコやアルコールなどかなり多岐にわたります。特にタバコは人体にとって有害であることは周知の事実であり、それは犬にとっても同じです。
ほかにもマニキュアや芳香剤、アロマといったものも愛犬の前ではできるだけ使用を控えてください。これらは犬が食べると健康トラブルに直結したり、場合によっては命をも脅かします。必要なものは飼い主さんが管理を徹底してください。
4.見慣れないもの
犬は初めて見るものに警戒心を抱きます。愛犬のためにベッドを新調したのに使ってくれない…そんな経験はありませんか?多くは「安全なもの」と犬自身が納得すればすんなり受け入れますが、中には警戒心が解けず拒否し続けることもあるかもしれません。
繊細で神経質な性格のわんこによく見られる傾向です。新しいものを与えるときは、飼い主さんが自ら触って笑顔で『大丈夫よ』と声をかけてあげましょう。警戒心が解けやすくなるはずです。
5.初めての場所や人・犬
初めての『もの』もそうですが、初対面の人や犬、初めて訪れた場所が苦手な犬もいます。犬は自分の縄張りにいるときが一番安心する動物ですので、警戒心を抱くのはある意味当然なこと。
新しい場所で犬友を作ってあげたい…そう思う気持ちも分かりますが、愛犬の様子をよく見て無理強いはさせないようにしましょう。
6.家族のケンカ
犬はわたしたちの表情や仕草、声のトーンをよく観察しています。家族間で雰囲気が悪くなるとすぐに察知し、間に入ろうとするわんこも多いはず。犬はピリピリとした空気が嫌いなのです。
さらにケンカに発展すると大きな声や物音が出てしまうかもしれません。これらにビックリして避難するなど愛犬に怖い思いをさせてしまいます。愛犬の前では穏やかでいることを心がけてください。
嫌いなものを克服させたい!一歩近づく秘訣とは?

犬が嫌うものワースト6をご紹介しました。愛犬に当てはまる項目はありましたか?嫌いなものを克服させたいと思うのであれば、少しずつ刺激に慣れさせる方法が有効です。ネガティブをポジティブに変換させるイメージです。
掃除機が嫌いであれば、まず掃除機自体を犬の生活スペースに置き慣れさせます。そして小さい音からスタートし徐々に音を上げていきます。掃除機をかけ終えることができたらたくさん褒めてあげましょう。根気よく繰り返すうちに苦手意識が薄れていくはずです。
嫌いなものがある愛犬も個性として柔軟に受け入れ、無理強いはしないようにしてくださいね。
まとめ

犬が嫌いなものは性格や個体差にもよりますが、大きな音や特定のニオイを嫌がる犬は多いもの。克服させることも大切ですが、まずは愛犬の好き嫌いを把握し寄り添った対応をしてあげましょう。無理のない範囲でトレーニングしていけると良いですね。



