犬の命に関わる『危険な寒さ対策』5選 事故やケガを引き起こすことも…適切な防寒策まで

犬の命に関わる『危険な寒さ対策』5選 事故やケガを引き起こすことも…適切な防寒策まで

寒い冬場は体調を崩さないよう防寒対策が必須です。本記事では、犬の命に関わる『危険な寒さ対策』や適切な防寒策を解説しています。誤った対策は事故やケガを引き起こすので注意してください。

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記事の監修

2009年麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。
2015年から横浜市内で妻と動物病院を営み、犬、猫、エキゾチックアニマルの診療を行なっています。
2024年現在、犬10頭、猫3頭、多数の爬虫類と暮らしています。
愛犬家、愛猫家として飼い主様に寄り添った診療を心がけています。
内科(循環器、内分泌など)、歯科、産科に力を入れています。

犬の命に関わる『危険な寒さ対策』5選

暖炉のついた部屋と犬

寒さが厳しい冬場は室内でも寒さ対策は必須です。しかし、間違った寒さ対策は愛犬の命を脅かしてしまうことも……。ここでは犬の命に関わる『危険な寒さ対策』を紹介します。

1.暖房器具を手の届く場所に設置する

置き型の暖房器具を使っているご家庭では、必ず愛犬が暖房器具に直接触れないように対策することが重要です。

暖房器具を手の届く場所に設置し、対策もせずに触れられる状態のまま放置していると、犬が近づき過ぎて火傷したり、暖房器具を倒して火災の原因になる恐れもあります。

2.ホットカーペットを常時つけておく

カーペットの上の子犬

寒い冬場は、家族が過ごす場所にホットカーペットを敷き、足元から温まるというご家庭も多いでしょう。しかし、ホットカーペットを常時つけていると、犬が低温火傷を負ってしまう危険があります。

特に、人間用のホットカーペットは、高い温度まで設定可能です。高い温度でホットカーペットをつけていると、服を着ていない犬の肌に直接高温が触れることになるため、気付かぬうちに火傷を負いやすいのです。

3.こたつの中に長時間入っている

日本の冬の風物詩と言っても過言ではない『こたつ』。実は犬や猫などのペットにも人気の暖房器具です。しかし、こたつの中に長時間入っていると、熱中症を引き起こしてしまう恐れがあるので注意してください。

また、犬は頭から足先まで全身をこたつに入れてしまうことがあります。すると、ヒーター部分に胴体が当たり、火傷を負ってしまう危険があるので、こたつに全身を入れることはやめさせましょう。

4.暖房の風が直接当たる場所に寝床を置く

エアコンの暖房

暖房の風が直接当たる場所に寝床を設置したり、ケージを設置したりしていると、もしも犬が暑さを感じた時に逃げ場がなくなってしまうため、熱中症になってしまうことも。

また、暖房をつけていると空気が乾燥しやすいため、準備されている水の量が足りていないと脱水症状のリスクも高まります。冬場は暖房の風向きや水分補給にも注意を払いましょう。

5.暖房器具のコード類をむき出しで放置

冬場に暖房器具を複数使っているご家庭では、他の季節よりもコード類が部屋にむき出しに放置されがちです。しかし、好奇心旺盛な犬の場合、このコード類に興味を持ち、イタズラをしてしまう恐れがあるので大変危険です。

配線をいたずらしてしまうと、感電や火花が飛び散るなどのトラブルを引き起こし、命に関わる危険もあります。コード類はいたずらできないように収納ボックスなどに入れて隠しておきましょう。

愛犬を安全に守る適切な防寒策とは

ブランケットをかぶる犬

愛犬の安全を守りながら、適切に防寒対策をするためには、以下のポイントを押さえましょう。

  • 暖房器具はなるべく手の届かないエアコンを活用する
  • 床置きタイプの暖房器具を使う場合は、周囲に柵を設ける
  • 愛犬用に温かい毛布などを準備してあげる
  • 夜はケージ周りを覆うように布をかけて冷気を遮断する
  • 部屋の中にペットカーペットを設置して自分で暖を取れるように準備しておく

上記の対策法を参考に、愛犬が安全に寒さ対策できるように生活環境を整えてあげてください。

まとめ

冬の室内で休む犬と飼い主の足

冬場は室内にいても寒さを感じるため、安全に寒さを凌げるような対策が必須です。事故やケガを引き起こすことなく、快適に冬を乗り切れるように生活環境を見直してみましょう。

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